足立 フミ

　友人に勧められて、何だか知りもしないでマジックマッシュルームを迂闊にも食べてしまった伊藤英明。ボサッとした顔で温泉に浸かりながら、 自分の乳をタルンタルンとイジっていた姿を迂闊にも盗撮されてしまった加藤あい。
　そんな二人を起用しただけのことはある間違いない迂闊映画でした。
　海上保安官になろうってのに薄っちょい体の男が主人公だったり、救助する人員を含めないで海上訓練に出てみたり、 人命救助をうたってる割に、結局のところ潜水士の仕事ってのは死体回収が主だって事をバカ正直にバラしてみたり、 全てに迂闊さが滲み出ており、ある意味目が離せなかった気がします。
　おまけに続編まで臭わせるような映像まで入っており、続編さえも迂闊に作る気かしら？と真剣に考えてしまいました。
　とは言うものの、せっかくの人命救助という仕事。これからの人生でお世話になる事もなきにしもあらずって事で、和製、 気持ちトップガン的な雰囲気に騙されて、迂闊に海猿を志願してくれるような真っ直ぐな若者が一人でも多くいる事を祈りたいと思います。