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アコーディオンステンカ・ラージン

映画の授業
Lecon de Cinema ロシア古典映画篇

ロシア映画史に名を残す必見の重要作23本を一挙上映。

料金
一般=1回券1000円/4回券3500円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円
※アテネ・フランセ文化センター会員入会を
ご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円
アテネ・フランセ学生1000円
(2008年8月まで有効)
■各回入れ替え制
■全作品日本語字幕付き

http://www.athenee.net/culturalcenter/


2007年9月26日(水)~10月10日(水)(11日間/※日曜・月曜休館)

上映タイトル一覧
9月26日(水)

セヴァストポリの防衛ステンカ・ラージン
Стенька Разин ( 1908 / 12分 )

監督/ウラジーミル・ロマシコフ

セヴァストポリの防衛
Оборона Севастополя ( 1911 / 52分 )

監督/ワシリー・ゴンチャロフ アレクサンドル・ハンジョンコフ

最初期のロシア映画の姿を示す2本。『ステンカ・ラージン』はロシア初の国産劇映画で、農奴制に反対して蜂起したコサックの指導者を描く。『セヴァストポリの防衛』は、19世紀半ばのクリミア戦争を描く歴史大作である。

( 17:20~ )

アエリータアエリータ Аэлита ( 1924 / 90分 )

監督/ヤコフ・プロタザーノフ

火星を夢見る技師ローシと火星の女王アエリータのロマンス、そして火星での革命を描くソ連初のSF映画。ロシア革命前から活躍したベテラン監督の作品で、アヴァンギャルド美術を採用した奇抜な衣裳や舞台装置で有名となった。

( 19:00~ )

9月27日(木)

ボリシェビキの国におけるウェスト氏の異常な冒険ボリシェビキの国におけるウェスト氏の異常な冒険
Необычайные приключения мистера Веста в стране большевиков ( 1924 / 60分 )

監督/レフ・クレショフ

米国で「赤魔の国」とされるボリシェビキの国=ソ連の実態を視察に来たウェスト氏が、モスクワで暗躍するギャングの陰謀に巻き込まれて「異常な冒険」をする。重要な映画人を輩出したクレショフ工房の代表作となる冒険活劇。

( 17:30~ )

メアリー・ピックフォードの接吻メアリー・ピックフォードの接吻
Поцелуй Мэри Пикфорд ( 1927 / 70分 )

監督/セルゲイ・コマロフ

体当たりの離れ業を演じる才能の認定証を手に入れた青年が、映画撮影所を訪問したメアリー・ピックフォードにキスマークをつけられて時の人となる。ソ連を訪問した当時の2大ハリウッドスターの実写記録を流用したドタバタ喜劇。

( 19:00~ )

9月28日(金)

ストライキストライキ Стачка ( 1924 / 80分 )

監督/セルゲイ・エイゼンシュテイン

工場労働者がストライキに立ち上がり、資本家による弾圧で挫折するまでを描く監督のデビュー作。工場のリアルな描写から、戯画化された資本家の堕落した姿まで、さまざまなスタイルの混在が独特の魅力を放つ。

( 17:10~ )

アレクサンドル・ネフスキーアレクサンドル・ネフスキー
Александр Невский ( 1938 / 108分 )

監督/セルゲイ・エイゼンシュテイン

中世ロシアで、スウェーデンやドイツ騎士団の侵攻を退けた救国の英雄とされる主人公の活躍を描く。監督初のトーキー作品で、作曲家プロコフィエフとの共同作業により音楽と映像との相乗効果を狙う垂直のモンタージュを実践する。

( 19:00~ )

9月29日(土)

大地大地 Земля ( 1930 / 90分)

監督/アレクサンドル・ドヴジェンコ

集団農場の建設を進めようとする勢力と、旧習に固執する富農たちとの対立という当時の典型的物語を描きながら、ソ連の農村における生と死のサイクルを見つめる美しい映像で、大地の不滅を謳いあげる。映像詩で知られる監督の代表作。

( 15:30~ )

シチョールスシチョールス Щорс ( 1939 / 118分)

監督/アレクサンドル・ドヴジェンコ

ウクライナで、ドイツ軍らと結託した反革命勢力らと対決する国内戦で活躍したミコラ・シチョールスを描く。ウクライナ版『チャパーエフ』を目指して制作が始まったが、スターリン支配下の粛清と歴史の書き換えが影を落とした。

( 17:30~ )

10月2日(火)

カメラを持った男カメラを持った男
Человек с киноаппаратом ( 1929 / 75分 )

監督/ジガ・ヴェルトフ

ロシア革命後、新しく生まれたソ連社会の姿をとらえた『キノプラウダ』シリーズの素材などを再構成しながら、同時代のソ連を活写する。新しい視覚世界を開示する「キノキ(映画眼)」を提唱した監督による20年代の取り組みの集大成。

( 17:50~ )

レーニンの三つの歌レーニンの三つの歌
Три песни о Ленине ( 1934 / 60分 )

監督/ジガ・ヴェルトフ

レーニン没後10年を記念し、中央アジアの解放、レーニンの死を悼む人民、レーニンの事業を継承する人民をめぐる3つの歌を通じて、革命指導者の偉業をたたえる。『キノプラウダ』の素材も再利用しつつ作られたドキュメンタリー。

( 19:30~ )

10月3日(水)

呼応計画呼応計画 Встречный ( 1932 / 110分 )

監督/フリードリヒ・エルムレル セルゲイ・ユトケーヴィチ

国の第1次五カ年計画に呼応して、自発的に計画を超過達成するためタービン建設に取り組む中で、意識を成長させる労働者たちを描く。トーキー初期の作品で、ショスタコーヴィチが音楽を担当、「呼応計画の歌」はヒット曲となった。

( 16:40~ )

チャパーエフチャパーエフ Чапаев ( 1934 / 96分 )

監督/ゲオルギー・ワシーリエフ セルゲイ・ワシーリエフ

ロシア革命後、反革命勢力との国内戦が続く中、農民パルチザンの粗暴な指導者チャパーエフが、党の指導のもとに優れた赤軍戦士に成長する姿を描く。公開当時は大衆的人気を誇り、スターリンにより社会主義リアリズム映画の手本とされた。

( 19:00~ )

10月4日(木)

陽気な連中陽気な連中 Веселые ребята ( 1934 / 95分 )

監督/グリゴリー・アレクサンドロフ

農村の音楽好きの牧童がモスクワへ出て、ジャズ・オーケストラを成功させるまでを描くソ連初のミュージカルコメディー。当時人気のバラエティー芸人を主演に配し、大衆の心をつかむ音楽と諷刺精神にあふれ、今も人気は高い。

( 17:20~ )

アコーディオンアコーディオン
Гармонь ( 1934 / 58分 )

監督/イーゴリ・サフチェンコ

村の議長に選出された若者が、意識改革のため音楽などの娯楽を禁止して失敗するが、逆に友情の歌を自分たちの武器にすることで、反体制勢力に勝利する。歌や踊りといった民衆文化をたたえるソビエト・ミュージカルコメディーの代表作。

( 19:30~ )

10月5日(金)

宇宙飛行宇宙飛行 Космический рейс ( 1935 / 70分 )

監督/ワシリー・ジュラヴリョフ

最初の月旅行を目論む教授が、慎重派の教授の反対を押し切って有人宇宙飛行を実現し、月との往復を実現する。ロケット工学の父ツィオルコフスキーが監修しており、科学的考証を踏まえたロケットや各種装置のデザインが興味深い。

( 17:20~ )

うぐいすうぐいす Соловей-соловушко ( 1936 / 93分 )

監督/ニコライ・エック

帝政時代の陶器工場で、女性労働者たちに対するいやがらせやセクハラが行われているが、工場の火事をきっかけに、女性たちは反撃に立ち上がる。ソ連初のカラー長編劇映画で、ソ連で開発されたカラー方式による独特の発色が面白い。

( 19:00~ )

10月6日(土)

戦火の大地戦火の大地 Радуга ( 1943 / 91分 )

監督/マルク・ドンスコイ

ドイツ軍に占領され、女性と子供だけが残った村に、妊娠した女性パルチザンがお産のために戻ってくる。ドイツ軍の協力者となった村人と、抵抗を続けパルチザンによる反撃を準備する村人たちの対照的な姿を描く反ナチス抵抗映画の代表作。

( 16:00~ )

シベリア物語シベリア物語 Сказание о земле Сибирской ( 1947 / 100分 )

監督/イワン・プィリエフ

戦争でピアニスト生命を絶たれた若者が、シベリアで雄大な自然と開拓に燃える労働者たちと出会い、作曲家として再生する。多大な犠牲を出した第二次大戦からの復興を歌い上げる音楽映画で、戦後日本でヒットしロシア民謡ブームを加速した。

( 18:00~ )

10月9日(火)

石の花石の花
Каменный цветок ( 1946 / 80分 )

監督/アレクサンドル・プトゥシコ

石細工の魅力にとりつかれた青年が、究極の芸術を求めて婚約者を捨てて、銅山の女王のもとで石の花の完成にはげむ。ウラル地方の民話をもとに、監督が人形アニメから特撮を駆使する劇映画へと転進した最初の作品。

( 17:10~ )

女狙撃兵マリュートカ女狙撃兵マリュートカ
Сорок первый ( 1956 / 93分 )

監督/グリゴリー・チュフライ

ロシア革命後の内戦の時代。狙撃の名手の女性パルチザンが、白軍将校の護送中に難破して無人島に二人きりとなる。やがて、二人の間に特別な感情が芽生える。戦場での敵味方を超えたロマンスを描き、ソ連映画の新しい波を感じさせた作品。

( 19:00~ )

10月10日(水)

外套外套 Шинель ( 1959 / 75分 )

監督/アレクセイ・バターロフ

貧しい暮らしを送る清書係役人が、一大決心のもと外套(コート)を新調し天にも昇る心地になるが、強盗に襲われてしまう。下級役人の悲哀をグロテスクな幻想とともに描いたゴーゴリの原作を、ていねいに映像化した作品。

( 17:10~ )

ドン・キホーテドン・キホーテ
Дон Кихот ( 1957 / 106分 )

監督/グリゴリー・コージンツェフ

騎士物語に熱狂するあまり武者修行に出たドン・キホーテは、トンチンカンな活躍を繰り返しながら、あくまでも純粋に自由を求める。有名なセルバンテスの原作に、当時の人びとの心境を重ねつつ映画化されたソ連初のシネスコ映画。

( 19:00~ )

料金

一般=1回券1000円/4回券3500円 アテネ・フランセ文化センター会員=800円
※アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円 アテネ・フランセ学生1000円(2008年8月まで有効)
■各回入れ替え制 ■全作品日本語字幕付き
http://www.athenee.net/culturalcenter/

2007年9月26日(水)~10月10日(水)(11日間/※日曜・月曜休館)

2007/09/19/12:08 | トラックバック (0)
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