カール・ドライヤー監督特集
日本最終上映
「映画は私の唯一の情熱だ」――――― カール・ドライヤー
「カール・ドライヤー監督特集 日本最終上映」にあたって
2003年秋、カール・ドライヤーの全作品(長編14本、短編7本)を上映するという画期的な企画「聖なる映画作家、カール・ドライヤー」が実現しました。現存する最も美しく完全なプリントで上映されたドライヤーの映画は、見るものに圧倒的な感動を与えました。あれから5年、『裁かるるジャンヌ』『吸血鬼』『怒りの日』『奇跡』『ゲアトルーズ』の5作品は、全国25を越える会場で上映されました。
2008年4月末日をもって、これら5作品の日本における上映の権利が終了します。
当分の間、スクリーンでドライヤーの作品をみることはできなくなる可能性があります。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。(主催者)
カール・ドライヤー Carl Th. Dreyer
1889年2月3日コペンハーゲンで生まれる。 ジャーナリストとして活躍した後、映画の脚本を書き始め、1919年に監督第一作『裁判官』を製作。同じ年に大作『サタンの書の数ページ』を発表。以降、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、ノルウェーなどを転々としながら映画を取り続ける。1927年、フランスで『裁かるるジャンヌ』を製作。これは後に映画芸術の金字塔と呼ばれるドライヤーの代表作となる。1930-31年ドイツで初のトーキー作品『吸血鬼』を製作。興行的な成功には恵まれず製作から遠ざかる。1943年ナチ政権下のデンマークで『怒りの日』を撮るが、この後も製作の機会は少なく、10年に1本のペースで1954年に『奇跡』を、1964年に『ゲアトルーズ』を発表。これが遺作となった。長い間企画していた「ナザレのキリスト」の実現を間近にひかえた1968年3月20日コペンハーゲンの病院で亡くなった。
料金
1回券=前売1000円/当日1300円 3回券=前売2700円/当日3000円
アテネ・フランセ文化センター会員=1回券800円
※アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円 アテネ・フランセ学生1000円
前売券は電子チケットぴあ(Pコード:479-272)にて販売
■各回入れ替え制 ■全作品日本語字幕付き
■主催 アテネ・フランセ文化センター 映画美学校
コミュニティシネマ支援センター
(財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
■後援デンマーク大使館
2008年4月19日(土)~4月26日(土)(日曜・月曜休館)
4/19(土) | 14:10~「裁かるるジャンヌ」(1927 / 97分) ※ピアノ伴奏付き上映 ピアノ伴奏:柳下美恵(無声映画伴奏者) 16:20~「吸血鬼」(1930-31 / 70分) 18:00~「怒りの日」(1943 / 97分) |
4/21(月) | 16:20~「奇跡」(1954 / 126分) 19:00~「ゲアトルーズ」(1964 / 117分) |
4/22(火) | 15:10~「裁かるるジャンヌ」(1927 / 97分) 17:20~「吸血鬼」(1930-31 / 70分) 19:00~「怒りの日」(1943 / 97分) |
4/23(水) | 13:50~「奇跡」(1954 / 126分)
16:30~「ゲアトルーズ」(1964 / 117分) 19:00~「裁かるるジャンヌ」(1927 / 97分) |
4/24(木) | 14:40~「吸血鬼」(1930-31 / 70分)
16:20~「怒りの日」(1943 / 97分) 18:30~「奇跡」(1954 / 126分) |
4/25(金) | 14:50~「ゲアトルーズ」(1964 / 117分)
17:20~「裁かるるジャンヌ」(1927 / 97分) 19:30~「吸血鬼」(1930-31 / 70分) |
4/26(土) | 13:40~「怒りの日」(1943 / 97分)
15:50~「奇跡」(1954 / 126分) 18:30~「ゲアトルーズ」(1964 / 117分) |
裁かるるジャンヌ La Passion de Jeanne d’Arc ( 1927 / 97分 ※20コマ/秒 )
監督:カール・ドライヤードライヤーの無声映画の到達点にして、世界映画史の金字塔のひとつでもある傑作。火刑を受けるジャンヌ・ダルクの物語を映画化するに際して、ドライヤーは小説よりも古文書を重視し、本物の裁判記録にあたって研究を重ねたという。ゴダールの『男と女のいる舗道』で、アンナ・カリーナがこの映画を観て涙を流すシーンは有名。また前衛詩人アントナン・アルトーの出演でも知られる。
19日(土)14:10~の回はピアノ伴奏付き上映 ピアノ伴奏:柳下美恵(無声映画伴奏者)奇跡 Ordet ( 1954 / 126分 )
監督:カール・ドライヤー自分をキリストだと語り、家族から疎まれている農場一家の次男ヨハネス。だがその彼だけが"奇跡"を起こす力を持っていた…。牧師でもあった劇作家カイ・ムンクの「言葉」を原作に、神への信仰の意味を問うた映画史上の傑作。死者が甦るその結末のシーンは、ドライヤーの映画世界をまるごと凝縮したような崇高さ、透明感をはらむ。
吸血鬼 Vampyr ( 1930-31 / 70分 )
監督:カール・ドライヤー村の不気味な宿に泊まった旅人が、衰弱する宿の娘を発見し、やがて姿の見えぬ吸血鬼との暗闘にいたる怪奇映画の永遠の古典。ドライヤーが自分自身のプロダクションを興して撮影した初のサウンド映画で、抑制された台詞や、名手ルドルフ・マテの撮影による夢とも現実ともつかないぼんやりした映像も恐怖を際立たせる。
ゲアトルーズ Gertrud ( 1964 / 117分 )
監督:カール・ドライヤー古典劇のような様式美をたたえ、ドライヤー映画の純化された到達点を示した遺作。彼が無声時代から映画化を望んできた待望の企画で、弁護士の妻ゲアトルーズの発散する静かな情熱が、限られた空間の中で巧みに視覚化されている。しかし彼が長年温めていたキリスト伝の企画は、ついに日の目を見ることはなかった。
怒りの日 Vredens Dag ( 1943 / 97分 )
監督:カール・ドライヤー魔女狩りが行われていた昔のノルウェーの村。牧師アプサロンの後妻アンネは、神学の勉強から帰ってきた前妻の息子を誘惑するが、魔女の血をひく彼女には魔女狩りの手が迫っていた……。10年以上のインターバルをはさんで、ドライヤーがナチス・ドイツ支配下の故国で完成させた作品で、その緊張感は彼の作品歴の中でも屈指である。
料金
1回券=前売1000円/当日1300円 3回券=前売2700円/当日3000円アテネ・フランセ文化センター会員=1回券800円
※アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円 アテネ・フランセ学生1000円
前売券は電子チケットぴあ(Pコード:479-272)にて販売
■各回入れ替え制 ■全作品日本語字幕付き
■主催 アテネ・フランセ文化センター 映画美学校 コミュニティシネマ支援センター (財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
■後援デンマーク大使館
2008年4月19日(土)~4月26日(土)(日曜・月曜休館)
カール・ドライヤー傑作選(初回限定)
おすすめ度:
欲しいいい!!!
欲しくてもレア過ぎて手が出ない
俺も欲しい
amazon.co.jpで詳細をみる
裁かるゝジャンヌ
クリティカル・エディション
amazon.co.jpで詳細をみる
ガートルード
amazon.co.jpで詳細をみる
吸血鬼
amazon.co.jpで詳細をみる
怒りの日
amazon.co.jpで詳細をみる
主なキャスト / スタッフ
特集上映情報総合トップページ
- 各シアター情報トップページ
- | ラピュタ阿佐ヶ谷
- | 新文芸坐
- | シネマヴェーラ
- | アテネ・フランセ文化センター
- | 国立映画アーカイブ(元フィルムセンター)
- | 神保町シアター
- | 池袋シネマ・ロサ
- | 上映情報 PickUp
TRACKBACK URL: