村本 天志

青空の雲の形に心なしか秋の気配が感じられる。
古本屋で買った本をベッドに寝転がって読んでる。
どうやら前の持ち主は、気に入った箇所に棒線を引く癖があるようで、
ところどころに鉛筆で線が引かれている。
するとこちらも思わずその箇所は、しっかりと読んでしまうことになる。
時には、メモ書きもあるのだが
こちらは年配者独特の達筆でオレには解読不可能である。
この本は文庫では今でも手に入るし持ってもいるのだが
単行本は既に絶版である。

16～17年程 鳴り続けてくれていたステレオの調子が悪い。
たまにCDがかからない。
今日は、機嫌がよいのか 柔らかい音を発てている。
ソファといい 長く使っていたものが壊れかけている。
オレも含めてメインテナンスが必要なようだ。

衰えていく肉体と鈍くなった気持ちを
リセットしなくてはならないなぁ……と考えてしまう。

若い友人からサーフィンをやらないかと誘われている。
サーフィンか‥この年で始めるのもどうかと思うが
知らない世界を知りたい気もある。
南の島の海の中にある美しさのように。

MALPASO ‥は、果てしない。