フミのビデオ日誌
4月2日 「月の砂漠」(01、日、青山真治)を観る
「月の砂漠」を観て何も書けませんでした

足立 フミ

 カンヌ映画祭絡んだ映画に対して憧れを抱きつつも、毎回話が理解出来ず、結局見所が「普段脱がなそうな女優がいかに脱ぐか」 になってしまう私は、この手の映画を見て「良かったよね」って話が出来る人達に田舎者の、 そしてイジメられっ子特有の引け目を感じてしまいます。
 あまりにも淡々と進んで行く話に「これじゃあ何も書けないよぉ」と焦っていたら、おもむろにとよた真帆が下着姿になり、 男にまたがりました。
 いくつになっても多感で思春期気分な私にとってラブシーンというのは、中高生の男子にとってと同じくらい大事なもの。 このシーン1つで友達になれる境界線が決まるようなもんです。
 なのにこれがいけない。喘ぎ声は出さない、もちろん乳も出さない。 人生だか何だかについて会話してる声が数秒間の貴重なシーンにかぶせてある始末です。
 私のような視聴者にそんなサービスを与えない毅然とした態度が、 この手の映画に距離を置かれていると感じてしまう1つの原因なのかもしれません。
 しかし、こういう仕打ちをされては、小さい頃「遊ぼ」が言えず仲間外れにされ、 膨れっ面で逆恨みをしていた気持ちが鮮明に蘇ってきて仕方ありません。町内でリーダー的だったグループの子達も、 この映画も私を仲間に入れてくれようとはしませんでした。
 イジメられっ子ってのはしつこいです。仲間に入れてくれるまで、恨み続けるしつこさが更なる仲間外れを生むものです。
 ビデオを睨みつけながら、また恨み節です。
本当に何も書けなかった…。

2005/04/30/07:32 | トラックバック (0)
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