足立 フミ

　今月も始まってまだ間もないというのに、我が家の貯金通帳の残高が1025円という現実にぶち当たりました。
　ちなみに私の生活を主に支えている彼氏と私は一回り年齢が離れています。もちろん彼が年上。
　このくらいの年齢差がある男と生活を共にするという事は、老いからくる見た目の衰え、 加齢臭などに耐えなければならないというハンデは背負うものの、 年齢的に安定した生活を提供してくれるのではないかという下心の元に成立して行くものです。
　それなのに1025円！やけっぱちなのか、単にご機嫌なのか、そんな貧乏真っ只中に彼は、道路でズボンとパンツを下ろし、 ご自慢のブツを晒してどこまで歩く事が出来るのか度胸試しを始める始末。
　こんな時はリアリティゼロの夢のある話で現実逃避したいものです。
　何が基準になっているのか全く分からないけど、申し分ないメンツを1つのチームにして悪と闘わせる、 プロレスちっくなストーリーは全く期待通りでした。
　とりあえず私達貧乏人にとっては、冒険家だろうが透明人間だろうが吸血鬼だろうが、みんな金のなる木以外の何者でもなく、 ドリームチームである事は間違いありません。とても前向きな気分になれるものです。
　「諜報部員のトム・ソーヤだ！」「どっ、どうもジキルです」という2つのモノマネもマスターした事だし、 明日から日銭を稼ぎに街に立ってみる事にします。