終戦の日特別企画 2007
トークショー開催!
http://www.shin-bungeiza.com/
江戸・深川の岡場所を舞台に、してはいけない恋に翻弄される遊女を描く。黒澤明監督が自らメガホンを取るつもりでいた遺稿であり、志を継いで映画化した熊井啓監督の遺作でもある。
大陸制覇の野望を抱く豊臣秀吉にあくまで抵抗する千利休と、キリシタン大名・高山右近を愛した娘お吟の悲劇を描く歴史大作。英雄のイメージを覆す秀吉を三船敏郎が熱演する。
帝銀事件、下山事件、松川事件など、戦後のGHQ占領下で起きた怪事件を軸に反国家権力をストレートに唱えた骨太なミステリー。娯楽のツボを外さない熊井啓監督の演出が冴える。日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981/シネマ・ディスト) (終映22:00)
原作:矢田喜美雄 脚本:菊島隆三 出演:仲代達矢/平幹二朗/山本圭/浅茅陽子
超大作『天平の甍』直後の作品だが、戦後史の暗部に挑み続ける"社会派監督"の面目躍如となった。モノクロの画面と当時の映像が同調し、ドキュメンタリータッチの緊張感を生む。
太平洋戦争末期、実際に起きた米軍捕虜に対する生体解剖事件を二人の青年医師の苦悩とともに描く。手術シーンを始め、モノクロ画面の中に徹底したリアリズムが時代の暗部を暴く。
昭和18年4人を乗せた漁船が座礁し、その後船長ひとりが生還する……。実際の人食事件を基に極限下の人間心理の深淵に迫った衝撃作。狂気と滑稽さを帯びた三國連太郎の演技が凄い。14:35よりトークショー
大型開発の波は平和な村にも押し寄せてきた!日本アルプスの大自然を舞台に、離散する開拓村一家と大自然に育まれた若い男女の愛を描く。本作と『北の岬』は監督夫妻の共同脚本。
ヨーロッパから日本へ向かう船の中で出会った自動車エンジニアと修道女の悲劇的な恋の行方を綴った恋愛ドラマ。クロード・ジャド演じる修道女の声は、岩崎加根子が吹き替えている。
唐の高僧=鑑真和上に渡日を要請する使命を帯びて遣唐船に乗った4人の青年僧の波乱に富んだ人生。本格的な中国ロケを敢行、井上靖原作の歴史ロマンを壮大なスケールで映像化した。深い河(1995/シネマ・ディスト) (終映22:30)
原作:遠藤周作 脚本:熊井啓 出演:秋吉久美子/奥田瑛二/井川比佐志
かって男を誘惑し信仰を捨てさせた女性が、心の空虚さを埋める"何か"を求めてヒンドゥー教の聖地ベレナスへ向かう。遠藤周作の集大成ともいえる原作に真っ正面から向き合った力作。
式部物語(1990/角川・エス・エス・コミュニケーションズ)
原作:秋元松代 脚本:熊井啓 出演:奥田瑛二/原田美枝子/岸恵子/香川京子
事故によって童心に帰ってしまった男が、和泉式部66代目を名乗る尼僧と出会い正気を取り戻してゆくが……。薄幸な青年を巡って、母、妻、女としての愛が浮かび上がる愛の叙事詩。千利休 本覺坊遺文(1989/角川・エス・エス・コミュニケーションズ) (終映22:20)
原作:井上靖 脚本:依田義賢 出演:奥田瑛二/萬屋錦之介/三船敏郎/加藤剛/芦田伸介
利休の愛弟子・本覺坊と織田有楽斎が、様々な会話を通じて利休の死の真相に迫ってゆく。サスペンスフルな謎解きとともに、師が通した心を知りたいと願う門弟たちの思いを綴った物語。
初めての恋、初めての性、ハンセン病と診断されたことでの絶望的な別れ、そして新たな人々との出会いを描いた、一人の少女の青春。熊井啓&遠藤周作コンビ三部作完結篇となる作品。
料亭"忍ぶ川"で出逢った哲郎と志乃。料亭の看板娘・志乃に惹かれた哲郎は足繁く通うようになるが……。芥川賞に輝く同名小説を映像化した純愛映画の佳作。木村威夫の美術も秀逸。
1994年に発生した"松本サリン事件"を題材にした社会派映画。熊井啓は、毒薬の素人を犯人と見込んで自白を強要した警察のやり方を、"帝銀事件"とそっくりであると指摘している。
1948年に帝国銀行椎名町支店で起こった大量毒殺事件を、犯行から容疑者逮捕そして判決までを、取材した新聞記者の目を通してドキュメンタリータッチで追う。熊井啓第一回監督作品。
〈第二部〉[追悼]社会派の巨匠・熊井啓
熊井啓
1930年長野県南安曇郡、地主の家に生まれる。信州大学在学中から映画、演劇に関心を持ち、卒業後、独立プロで関川秀雄の助監督となる。54年、日活撮影所助監督部に入社。久松静児、田坂具隆らの監督につき、同時に脚本執筆も重ねる。64年、自作オリジナル脚本の『帝銀事件・死刑囚』で監督デビュー、社会派監督の起点となる。69年、日活を退社しフリーになったのちも、社会的・政治的題材を素朴な疑問に基づく正義感で洗い直し、確固たる確証・構築で映像化する作風で、独自の地位を築いた。95年に紫綬褒章、2001年にはベルリン国際映画祭特別功労賞が贈られた。2007年5月23日、クモ膜下出血のため死去。
トークショー開催!
8月24日(日)原一男監督
8月24日(木)小林桂樹さん(予定)
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2007年8月4日(金)~2007年8月24日(金)まで連日上映
8月17日(金)
海は見ていた(2002/SPE)
原作:山本周五郎 脚本:黒澤明 出演:清水美砂/遠野凪子/永瀬正敏/吉岡秀隆江戸・深川の岡場所を舞台に、してはいけない恋に翻弄される遊女を描く。黒澤明監督が自らメガホンを取るつもりでいた遺稿であり、志を継いで映画化した熊井啓監督の遺作でもある。
お吟さま(1978/東宝) (終映22:30) ★香港映画祭優秀映画賞
原作:今東光 脚本:依田義賢 出演:中野良子/中村吉右衛門/三船敏郎/志村喬大陸制覇の野望を抱く豊臣秀吉にあくまで抵抗する千利休と、キリシタン大名・高山右近を愛した娘お吟の悲劇を描く歴史大作。英雄のイメージを覆す秀吉を三船敏郎が熱演する。
8月18日(土)
日本列島(1965/日活) ★キネ旬3位 ★監督協会新人賞
原作:吉原公一郎 脚本:熊井啓 出演:宇野重吉/芦川いづみ/二谷英明/加藤嘉帝銀事件、下山事件、松川事件など、戦後のGHQ占領下で起きた怪事件を軸に反国家権力をストレートに唱えた骨太なミステリー。娯楽のツボを外さない熊井啓監督の演出が冴える。
日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981/シネマ・ディスト) (終映22:00)
★毎日映画コンクール美術賞
原作:矢田喜美雄 脚本:菊島隆三 出演:仲代達矢/平幹二朗/山本圭/浅茅陽子超大作『天平の甍』直後の作品だが、戦後史の暗部に挑み続ける"社会派監督"の面目躍如となった。モノクロの画面と当時の映像が同調し、ドキュメンタリータッチの緊張感を生む。
8月19日(日)
海と毒薬(1986/新日本映画社) ★ベルリン映画祭銀熊賞 ★キネ旬1位
原作:遠藤周作 脚本:熊井啓 出演:奥田瑛二/渡辺謙/田村高廣/岸田今日子太平洋戦争末期、実際に起きた米軍捕虜に対する生体解剖事件を二人の青年医師の苦悩とともに描く。手術シーンを始め、モノクロ画面の中に徹底したリアリズムが時代の暗部を暴く。
ひかりごけ(1992/フィルム・クレッセント) (終映22:00)
原作:武田泰淳 脚本:池田太郎/熊井啓 出演:三國連太郎/奥田瑛二/田中邦衛/笠智衆昭和18年4人を乗せた漁船が座礁し、その後船長ひとりが生還する……。実際の人食事件を基に極限下の人間心理の深淵に迫った衝撃作。狂気と滑稽さを帯びた三國連太郎の演技が凄い。
14:35よりトークショー
ゲスト:原一男監督(「海と毒薬」他、監督補)
8月20日(月)
朝やけの詩(1973/東宝)
脚本:山内久/桂明子/熊井啓 出演:仲代達矢/関根恵子/北大路欣也/佐分利信大型開発の波は平和な村にも押し寄せてきた!日本アルプスの大自然を舞台に、離散する開拓村一家と大自然に育まれた若い男女の愛を描く。本作と『北の岬』は監督夫妻の共同脚本。
北の岬(1976/東宝) (終映22:20)
原作:辻邦生 脚本:熊井啓/桂明子 出演:加藤剛/クロード・ジャド/小川知子ヨーロッパから日本へ向かう船の中で出会った自動車エンジニアと修道女の悲劇的な恋の行方を綴った恋愛ドラマ。クロード・ジャド演じる修道女の声は、岩崎加根子が吹き替えている。
8月21日(火)
天平の甍(1980/東宝) ★アジア映画祭男優賞
原作:井上靖 脚本:依田義賢 出演:中村嘉葎雄/田村高廣/大門正明/浜田光夫唐の高僧=鑑真和上に渡日を要請する使命を帯びて遣唐船に乗った4人の青年僧の波乱に富んだ人生。本格的な中国ロケを敢行、井上靖原作の歴史ロマンを壮大なスケールで映像化した。
深い河(1995/シネマ・ディスト) (終映22:30)
★モントリオール映画祭エキュメニカル賞 ★キネ旬7位
原作:遠藤周作 脚本:熊井啓 出演:秋吉久美子/奥田瑛二/井川比佐志かって男を誘惑し信仰を捨てさせた女性が、心の空虚さを埋める"何か"を求めてヒンドゥー教の聖地ベレナスへ向かう。遠藤周作の集大成ともいえる原作に真っ正面から向き合った力作。
8月22日(水)
式部物語(1990/角川・エス・エス・コミュニケーションズ)
★モントリオール映画祭芸術貢献賞
原作:秋元松代 脚本:熊井啓 出演:奥田瑛二/原田美枝子/岸恵子/香川京子事故によって童心に帰ってしまった男が、和泉式部66代目を名乗る尼僧と出会い正気を取り戻してゆくが……。薄幸な青年を巡って、母、妻、女としての愛が浮かび上がる愛の叙事詩。
千利休 本覺坊遺文(1989/角川・エス・エス・コミュニケーションズ) (終映22:20)
★ベネチア映画祭銀獅子賞 ★キネ旬3位
原作:井上靖 脚本:依田義賢 出演:奥田瑛二/萬屋錦之介/三船敏郎/加藤剛/芦田伸介利休の愛弟子・本覺坊と織田有楽斎が、様々な会話を通じて利休の死の真相に迫ってゆく。サスペンスフルな謎解きとともに、師が通した心を知りたいと願う門弟たちの思いを綴った物語。
8月23日(木)
愛する(1997/日活) ★日刊スポーツ作品・新人賞
原作:遠藤周作 脚本:熊井啓 出演:酒井美紀/渡部篤郎/小林桂樹/宍戸錠初めての恋、初めての性、ハンセン病と診断されたことでの絶望的な別れ、そして新たな人々との出会いを描いた、一人の少女の青春。熊井啓&遠藤周作コンビ三部作完結篇となる作品。
忍ぶ川(1972/東宝) (終映22:25) ★キネ旬1位 ★芸術選奨文部大臣賞
原作: 脚本:熊井啓 出演:長谷部慶治/栗原小巻/加藤剛/永田靖/信欣三料亭"忍ぶ川"で出逢った哲郎と志乃。料亭の看板娘・志乃に惹かれた哲郎は足繁く通うようになるが……。芥川賞に輝く同名小説を映像化した純愛映画の佳作。木村威夫の美術も秀逸。
15:15よりトークショー(予定) ゲスト:小林桂樹さん(俳優)
8月24日(金)
日本の黒い夏 冤罪(2000/日活)
原作:平石耕一 脚本:熊井啓 出演:中井貴一/寺尾聰/細川直美/北村有起哉1994年に発生した"松本サリン事件"を題材にした社会派映画。熊井啓は、毒薬の素人を犯人と見込んで自白を強要した警察のやり方を、"帝銀事件"とそっくりであると指摘している。
帝銀事件 死刑囚(1964/日活) (終映22:30) ★ミリオンパール賞
脚本:熊井啓 出演:信欣三/内藤武敏/井上昭文/笹森礼子/柳川慶子/佐野浅夫1948年に帝国銀行椎名町支店で起こった大量毒殺事件を、犯行から容疑者逮捕そして判決までを、取材した新聞記者の目を通してドキュメンタリータッチで追う。熊井啓第一回監督作品。
料金
当日券:一般 1300円 学生 1200円 友の会・シニア・身障者 1000円 ラスト1本 800円
前売り1回券:1100円(8/3まで販売) 3回券 3000円(8/12まで販売)
各回入替制
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主なキャスト / スタッフ
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