特集上映 山本薩夫監督特集
~ザッツ〈社会派〉エンタテインメント~
フィルムセンターは 特集上映「山本薩夫監督特集~ザッツ〈社会派〉エンタテインメント~」を開催し、12作品を上映いたします。
※上映の詳細は東京フィルメックスのチラシあるいはホームページでご覧いただけます。
イベント情報トーク・イベント
【第1回】
日程:11月17日(土) 時間:11:00- 場所:大ホール(2F)
『戦争と平和』上映前
ゲスト:山本洋氏(監督ご子息、映画プロデューサー)
【第2回】
日程:11月18日(日) 時間:11:00- 場所:大ホール(2F)
『忍びの者』上映後 ゲスト:行定勲氏(映画監督)
【第3回】
日程:11月20日(火) 時間:13:00- 場所:大ホール(2F)
『にっぽん泥棒物語』上映後
ゲスト:佐藤忠男氏(映画評論家)
一般800円 高校・大学生・シニア600円 小・中学生400円 障害者(付添者は原則1名まで)は無料
観覧券は当日・当該回にのみ有効。発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切。
学生、シニア(65歳以上)、障害者の方は、要証明書。発券は各回1名につき1枚のみ。
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
定員:310名(各回入替制)
http://www.momat.go.jp/
2007年11月17日(土)~11月25日(日)まで
※ただし毎週月曜日は休館
11/17(土) | 11:00~『戦争と平和』(100分) 14:00~『赤い陣羽織』(94分) 16:30~『荷車の歌』(144分) 『戦争と平和』上映前に山本洋氏によるトークイベント |
11/18(日) | 11:00~『忍びの者』(104分) 14:00~『赤い水』(99分) 16:30~『傷だらけの山河』(152分) 『忍びの者』上映後に行定勲氏によるトークイベント |
11/20(火) | 13:00~『にっぽん泥棒物語』(117分) 16:00~『スパイ』(96分) 18:30~『白い巨塔』(150分) 『にっぽん泥棒物語』上映後に佐藤忠男氏によるトークイベント |
11/21(水) | 13:00~『にせ刑事』(92分) 16:00~『座頭市牢破り』(95分) 19:00~『牡丹燈籠』(89分) |
11/22(木) | 13:00~『荷車の歌』(144分) 16:30~『戦争と平和』(100分) 19:00~『忍びの者』(104分) |
11/23(金) | 11:00~『傷だらけの山河』(152分) 14:30~『にっぽん泥棒物語』(117分) 17:30~『座頭市牢破り』(95分) |
11/24(土) | 11:00~『白い巨塔』(150分) 14:30~『牡丹燈籠』(89分) 17:00~『赤い水』(99分) |
11/25(日) | 11:00~『赤い陣羽織』(94分) 14:00~『にせ刑事』(92分) 17:00~『スパイ』(96分) |
『戦争と平和』 Between War and Peace (Senso to Heiwa)
1947年 出演:伊豆肇、岸旗江、池部良 (100分・35mm・白黒)中国から復員した山本監督の戦後第1作であり、記録映画を手がけてきた亀井文夫と共同で監督。戦争で人生を狂わされ、敗戦の混乱に揉まれる人々のドラマを描く。
11月17日(土)11:00~(上映前)より、山本洋氏(監督ご子息、映画プロデューサー)によるトークイベント
『赤い陣羽織』 The Scarlet Cloak (Akai Jinbaori)
1958年 出演:中村勘三郎、伊藤雄之助、有馬稲子 (94分・35mm・カラー)山本監督の初カラー作で、木下順二の戯曲を原作にした時代劇コメディ。赤い陣羽織で威張っている代官が水車番の妻を狙って、大騒ぎになる。ユーモラスな諷刺劇。
荷車の歌 A Song of The Cart (Niguruma no Uta)
1959年 出演:望月優子、三国連太郎、左幸子 (144分・35mm・白黒)荷車引きの女性の苦難に満ちた半生を、明治から昭和の時代背景を交えて物語る。たくましい農民の生きざまが、緻密な演技とリアルな描写で描かれた傑作。
『忍びの者』 A Band of Assassins (Shinobi no mono)
1962年 出演:市川雷蔵、伊藤雄之助、藤村志保(104分・35mm・白黒)戦国末期、伊賀忍者衆が織田信長を暗殺しようとする謀略をめぐって、苦闘する忍者を市川雷蔵が演じる。リアリスティックな視点で忍者を描き、大ヒットした。
11月18日(日)11:00(上映後)より、行定勲氏(映画監督)によるトークイベント
『赤い水』 Red Water (Akai Mizu)
1963年 出演:伊藤雄之助、八波むと志、船越英二 (99分・35mm・カラー)小さな町での利権争いを風刺的に描いた、エネルギッシュな群像喜劇。温泉開発が言い出され、町長や有力者たちが土地の買占めに奔走するが、事態は二転三転する……。
『傷だらけの山河』
The Tycoon (Kizudarake no Sanga)
※プリント提供:国際交流基金
1964年 出演: 山村聡、村瀬幸子、若尾文子 (152分・35mm・白黒)
『華麗なる一族』(74)の原点ともいえる、資本階級に鋭く迫った重厚なドラマ。鉄道を中心にした巨大グループの頂点に立つ有馬勝平の非情な生きざまを描く。
『にっぽん泥棒物語』 The Burglar Story (Nippon Dorobo Monogatari)
1965年 出演:三国連太郎、佐久間良子、伊藤雄之助 (117分・35mm・白黒)松川事件裁判での実話をもとにした反体制コメディの傑作。泥棒が、謀略事件の犯人達を目撃し、やがて証人台に立つが……。型破りな主人公を三国連太郎が力演。
11月20日(火)13:00~(上映後)より、佐藤忠男氏(映画評論家)によるトークイベント
『スパイ』 The Spy (Supai)
1965年 出演:田宮二郎、小川真由美、中谷一郎 (96分・35mm・白黒)当時の朝鮮半島の緊張を背景に、日韓米に絡む謀略機関の存在に迫ったサスペンス娯楽映画。独自調査に乗り出した新聞記者をハード・ボイルドなタッチで描く。
『白い巨塔』 The Ivory Tower (Shiroi Kyoto)) ※プリント提供:国際交流基金
1966年 出演:田宮二郎、東野英治郎、田村高廣 (150分・35mm・白黒大学病院での教授の座をめぐるパワーゲームを描いた傑作。山崎豊子の原作小説の初映像化で、後にTVドラマ化された。緊迫した派閥抗争が展開され、重厚な俳優陣も出色。
『にせ刑事』
The Bogus Detective (Nise Keiji)
1967年 出演:勝新太郎、姿美千子、伊藤雄之助(92分・35mm・白黒)
警察をクビになり実家の魚屋で働く主人公は、正義感ゆえに男児誘拐事件に巻き込まれ、刑事のふりをして捜査するが……。勝新太郎の陽性の魅力を活かした社会派娯楽作。
『座頭市牢破り』 Zatoichi Breaks Jail (Zatoichi Royaburi)
1967年 出演:勝新太郎、三国連太郎、西村晃 (95分・35mm・カラー)シリーズ16作目で、勝新太郎の勝プロの初製作作品。人気娯楽映画の枠組に、農民達のエネルギーをとりあげる社会的視点が加わり、物語の面白さも倍増。
『牡丹燈籠』 The Bride From Hades (Botan Doro) ※プリント提供:国際交流基金
1968年 出演:本郷功次郎、赤座美代子、小川真由美 (89分・35mm・カラー)日本のホラー映画の代表作。鮮烈な恐怖描写とともに、非情な階級社会を批判し、骨太な演出で情念を描き出す。お盆の夜、新三郎はお露という女と出会うが……。
料金
一般800円 高校・大学生・シニア600円 小・中学生400円 障害者(付添者は原則1名まで)は無料
観覧券は当日・当該回にのみ有効。
発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切。
学生、シニア(65歳以上)、障害者の方は、要証明書。発券は各回1名につき1枚のみ。
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
定員:310名(各回入替制) http://www.momat.go.jp/