特集上映案内

ショーケンが好きだ!

ショーケンが好きだ!青春の蹉跌

俳優・萩原健一をどう形容すればいいのだろうか。言葉が見つからない。やはり一俳優としてもくくれない。 彼が出演している映画を観た者がそれぞれに感じ、影響を受ければいいのかもしれない。 今、言えることは「ショーケンが好きだ」 ということだけだろう。

萩原健一
ザ・テンプターズのヴォーカリストとしてデビュー。『神様お願い!』『エメラルドの伝説』など次々とヒット曲を飛ばす。1972年頃から本格的に俳優の道を歩み、映画やテレビでの地位を確立する。1974年には名匠・神代辰巳 とのコンビによる映画『青春の蹉跌』でキネマ旬報の最優秀主演男優賞を受賞。続いて伝説的ドラマ『傷だらけの天使』、名作『前略おふくろ様』でカリスマ的な存在となる。1985年『恋文』で日本アカデミー賞優秀男優賞。

料金
当日券:一般・学生 1,200円/シニア 1,000円 2回券:2,000円/3回券:3,000円/会員:900円
※作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。
各回入替制
http://www.cinekita.co.jp/

2008年4月26日(土)~5月30日(金)まで上映

スケジュール

4月26日(土)~5月2日(金)
14:30~「ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを」 16:10~「めまい」 18:00~「約束

5月3日(土)~5月9日(金)
12:30~「雨のアムステルダム」 14:50~「化石の森」 17:10~「八つ墓村

5月10日(土)~5月16日(金)
14:20~「股旅」 16:10~「魔性の夏 四谷怪談より」 18:00~「竜馬を斬った男

5月17日(土)~5月23日(金)
14:30~「青春の蹉跌」 16:10~「アフリカの光」 18:00~「恋文

5月24日(土)~5月30日(金)
13:30~「瀬降り物語」 15:50~「226」 18:00~「いつかギラギラする日

上映タイトル一覧
4月26日(土)~5月2日(金)14:30~

「ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを」
( 1969年/東京映画/81分 )

ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを■製作:佐藤一郎、椎野英之 監督:内川清一郎 脚本:池田一朗 撮影:黒田徳三 音楽:池野成 美術:小島基司、栗原信治
■共演:松崎由治、大口広司、田中俊夫、高久昇、聖ミカ、新珠三千代、堺正章

ザ・テンプターズ・萩原健一初主演のファンタジック青春ストーリー!『エメラルドの伝説』『神様お願い』『おかあさん』をはじめタイトル曲『涙のあとに微笑みを』など全8曲を披露! 高校生のショーケンは文化祭の歌謡コンクールに優勝したことを機に、仲間たちと ザ・テンプターズを結成した。彼らはバイト先のスーパーのステージで喝采を浴びたものの、店長からはクビを言い渡されてしまう……。

4月26日(土)~5月2日(金)16:10~

「めまい」( 1971年/松竹/87分 )

■製作:樋口清 監督:斎藤耕一 脚本:石森史郎 撮影:竹村博 音楽:大森盛太郎 美術:芳野尹孝
■共演:辺見マリ、范文雀、小川ひろみ、森次浩司、ジャイアント吉田、有島一郎、高品格

『経験』『私生活』などのヒット曲で知られる辺見マリ主演映画。両親の墓参りを兼ねて帰郷した人気歌手が幼馴染みのボーイフレンドたちと休暇を過ごす恋模様物語。当時、井上堯之、大野克夫、沢田研二、岸部一徳らと結成したPYG(ピッグ)のヴォーカルだった萩原健一は主人公の高校生時代からのボーイフレンドの一人を演じている。この出演は翌年の斎藤耕一監督作品『約束』に繋がっていく。

 
4月26日(土)~5月2日(金)18:00~

「約束」( 1972年/斎藤プロ/87分 )

約束
(C)松竹
■製作:斎藤節子、樋口清 監督:斎藤耕一 脚本:石森史郎 撮影:坂本典隆 音楽:宮川泰 美術:芳野尹孝
■共演:岸恵子、三国連太郎、中山仁、南美江、姫ゆり子、殿山泰司

仮出所した女囚と刑事に追われる強盗犯が列車の中で隣り合わせ、恋に落ちる……。極限状態にある男女の短いが激しく燃えつくした恋を描く。二日間にわたる物語の9割は車中という特異な設定の中、セリフを極力排除した映像詩である。この作品で萩原健一は「アイドル」としての認識を一変させ、これを機に俳優の道を歩み始めた。同年、TVドラマ「太陽にほえろ!」のマカロニ役でその人気を決定付ける。

5月3日(土)~5月9日(金)12:30~

「雨のアムステルダム」( 1975年/東宝映像=渡辺企画/123分 )

雨のアムステルダム■製作:貝山知弘、蔵原惟繕 監督:蔵原惟繕 脚本:山田信夫 撮影:岡崎宏三 音楽: 井上堯之 美術:樋口幸男
■共演:岸恵子、アラン・キュニー、マリオ・ペキュール、三国連太郎、松橋登

雨にけむる運河の街・アムステルダムを背景に、華麗に繰り広げるラブ・サスペンス。竹田明は、弱小商社のただ一人のアムステルダム駐在員。ある日、スキポール空港で見覚えのある日本人女性を見かける。現地の日本人社会からはじき出された男と女。そして日本の大商社の黒い霧が二人をサスペンスの渦に巻き込んでゆく……。 孤独にいらだち、愛に渇き、影を落とした二人の恋の行方はいかに。

5月3日(土)~5月9日(金)14:50~

「化石の森」( 1973年/東京映画/117分 )

化石の森■製作:貝山知弘 監督:篠田正浩 原作:石原慎太郎 撮影:岡崎宏三 音楽:武満徹美術:栗津潔
■共演:二宮きよ子、杉村春子、岩下志麻、八木昌子、田中明夫、岸田森

愛もなく、憎しみすら持たない化石のような人々で充満している現代社会に、獣のような青年が突っ走っていく。この青年にとって、他人は憎むべき存在でしかない。信頼とか奉仕とか、人間同士の醜い馴れ合いを排して人を憎むことで自己の存在を確認している。そして、母親というもう一匹の獣と出会う……。当時、篠田監督は萩原健一を「肉体にアナーキーとやさしさが混在している点に惹かれた」と語っている。

5月3日(土)~5月9日(金)17:10~

「八つ墓村」( 1977年/松竹/151分 )

八つ墓村
(c)松竹
■製作:野村芳太郎、杉崎重美、織田明 監督:野村芳太郎 脚本:橋本忍 原作:横溝正史 撮影:川又昂 音楽:芥川也寸志 美術:森田郷平
■共演:渥美清、小川真由美、山崎努、山本陽子、市原悦子、加藤嘉、井川比佐志、下條アトム、夏木勲、田中邦衛、橋爪功、大滝秀治、夏純子、藤岡琢也、下條正己、山谷初男、浜村純

萩原健一演じる主人公は奇妙な新聞尋ね人欄の呼びかけに応えて、母方の祖父に初めて会うことになるが祖父はその場で悶死してしまう。その後、親戚筋の案内で八つ墓村を訪れ、村の富豪の跡取として遇されるが、彼が村に来た翌日から血生臭い殺人が続発した……。毛利、尼子の戦乱から端を発した400年にわたる怨念が息づいているこの村に瓢然と現れた金田一耕助はたちまち事件の渦中に巻き込まれる。

5月10日(土)~5月16日(金)14:20~

「股旅」( 1973年/崑プロ=日本ATG/96分 )

股旅■製作:葛井欣士郎、富沢幸男、大岡弘光 監督:市川崑 脚本:谷川俊太郎、市川崑 撮影:小林節雄 音楽:九里子亭、浅見幸雄 美術:西岡善信、加門良一
■共演:小倉一郎、尾藤イサオ、井上れい子、常田富士男、夏木章、伊藤修一、吉田精一、加藤嘉

一人前の渡世人を目指し、生まれ故郷を飛び出した源太、信太、黙太郎の3人は厳しい世の中、喰うのもままならい。ある日、空きっ腹をかかえ、流れ着いた先、ニ井宿・番亀一家の世話になるのだったが……。社会の底辺で懸命にもがく若者の姿を描いた、異色のアウトロー時代劇。前年、TVシリーズ「木枯し紋次郎」を手がけた市川崑監督が、70年代の閉塞した世相を反映させたアンチ・ヒーロー像を描く。

5月10日(土)~5月16日(金)16:10~

「魔性の夏 四谷怪談より」( 1981年/松竹/96分 )

魔性の夏 四谷怪談より
(c)松竹
■製作:宮島秀司、織田明 監督:蜷川幸雄 脚本:内田栄一 原作:鶴屋南北 撮影:坂本典隆 音楽:千野秀一 美術:芳野尹孝
■共演:関根恵子、夏目雅子、森下愛子、小倉一郎、石橋蓮司、勝野洋

ストーリーは原作に忠実ながら、キャラククターや台詞に現代的な視点を取り入れた、一風変わった蜷川幸雄版「四谷怪談」。萩原健一演じる伊右衛門は日々の憂さをはらそうと、岡場所に出向くのが習慣となっていた。そんなある日伊右衛門にチャンスが巡ってくる。大身の伊藤喜兵衛の娘であるうめに、一目惚れされたのだ。だが伊右衛門には妻がいる。邪魔ないわに伊右衛門は毒薬を呑ませるが……。

5月10日(土)~5月16日(金)18:00~

「竜馬を斬った男」( 1987年/アルマンス企画/109分 )

■企画:奥山和由 プロデューサー:西岡善信、昆絹子 監督:山下耕作 脚本:中村努原作:早乙女貢 撮影:森田富士郎 音楽:千野秀一 美術:西岡善信
■共演:藤谷美和子、根津甚八、坂東八十助、島田陽子、中村れい子、佐藤慶、大村崑

男の名は、佐々木只三郎。文武に秀で、幕士として将来を嘱望されていた只三郎だったが、時代は彼を光の中で生きることを許さなかった。勤皇佐幕の嵐が吹き荒れる幕末の世にあって、只三郎は、幕府に殉じることこそ武士の本懐と信じ、時のヒーロー・阪本竜馬を斬り、歴史の闇へと埋没してゆく……。只三郎を演じた萩原健一は当時「”武者ぶるい“する程、やりたかった企画」とコメントしている。

5月17日(土)~5月23日(金)14:30~

「青春の蹉跌」 ( 1974年/東京映画=渡辺企画/85分 )

青春の蹉跌
(C)松竹
■製作:田中収 監督:神代辰巳 原作:石川達三 脚本:長谷川和彦 撮影:姫田真佐久 音楽:井上堯之 美術:育野重一
■共演:桃井かおり、檀ふみ、河原崎健三、赤座美代子、荒木道子、高橋昌也、上月左知子、森本レオ

アメリカン・フットボール部ので活躍している賢一郎は学生運動をキッパリと止め、今では法学部学生としてエリートの階段を着実に昇りつつあった。司法試験の合格、婚約と社会的地位をほぼ手中にしていた。しかし、家庭教師先で知り合った教え子との関係によりすべてが崩れていく。70年代社会の閉塞感、情熱、孤独、焦燥……萩原健一の呟く声、「エンヤートット、エンヤートットー」が鼓膜にへばり付く。

5月17日(土)~5月23日(金)16:10~

「アフリカの光」 ( 1975年/東宝=渡辺企画/95分 )

アフリカの光■製作:金原文雄、岡田裕 監督:神代辰巳 脚本:中島丈博 原作:丸山健二 撮影:姫田真佐久 音楽:井上堯之 美術:横尾嘉良
■共演:田中邦衛、桃井かおり、高橋洋子、藤竜也、絵沢萠子、吉田義夫、小池朝雄、峰岸徹

『化石の森』『青春の蹉跌』に続く萩原健一文芸シリーズ第3弾。北海の漁港と流氷を舞台に熱い血の夢を求めてさまよう若者の青春のあがきを描き鮮烈な映像で心情を浮き彫りにする。降りしきる雪の彼方からやって来た二人の若者。二人が行きたいのはアフリカの海だった。一人は流氷の海に出てイカを釣りながら、一人は賭場の見張りをしながら、アフリカ行きの船を待つ―。男の愛とロマンを謳う文芸大作。

5月17日(土)~5月23日(金)18:00~

「恋文」 ( 1985年/松竹富士=廣済堂映像=ケイ・エンタープライズ/108分 )

恋文
(C)松竹
■製作:奥山和由、長良じゅん プロデューサー:三浦朗、櫻井五郎 企画:栗林茂 監督:神代辰巳 脚本:高田純、神代辰巳 原作:連城三紀彦 撮影:山崎善弘 音楽:井上堯之 美術:菊川芳江
■共演:倍賞美津子、和田求由、高橋恵子、小林薫、仲谷昇、左時枝、橋爪功、秋元恵子

主人公は中学校の美術教師。雑誌編集の仕事をしている妻と息子と10年間幸福な生活を続けている。そんな夫がある日窓ガラスに花びらの絵を残し、二人を残して家出した。夫の家出先はかつての恋人のところだった。女から白血病で余命幾ばくもないと手紙で知らされての家出だった……。作家・連城三紀彦が萩原健一をモデルに書き起こした『恋文』は、彼が演じるならば原作料はいらないと力説した。

5月24日(土)~5月30日(金)13:30~

「瀬降り物語」 ( 1985年/東映/125分 )

瀬降り物語■企画:本田達男、佐藤雅夫 監督・脚本:中島貞夫 撮影:南文憲 音楽:速水清司、井上堯之 音楽コーディネーター:萩原健一 美術:真鍋敏之
■共演:藤田弓子、河野美也子、内藤剛志、早乙女愛、殿山泰司、永島暎子、光石研

かつて関東以西の地方に、一般社会の人々と隔絶して、山野をさすらいながら生活を送る山の民がいた……。一族で群子の親分と呼ばれる男・木下一とその息子を中心にして、自然の摂理には決して従わず、常にそれと一体となって暮らしていた山の民たちの風俗、生活様式、儀式、そして大地に根ざして生きる人間の逞しさ、哀しさを謳いあげる。主演のみならず音楽のコーディネイターとしての才能を披露した。

5月24日(土)~5月30日(金)15:50~

「226」 ( 1989年/フィーチャーフィルムエンタープライズ/114分 )

226
(C)松竹
■製作:奥山和由 プロデューサー:西岡善信 監督:五社英雄 原作・脚本:笠原和夫撮影:森田富士郎 音楽:千住明 美術:西岡善信
■共演:三浦友和、竹中直人、本木雅弘、加藤昌也、川谷拓三、佐野史郎、安田成美

昭和11年、陸軍内部の皇道派と統制派の主導権争いが激しさを増し、皇道派の青年将校等を中心とする一団が首都中枢を占拠すべく蹶起した。2月26日、雪が降りしきる首相官邸・朝日新聞社などが占拠され、閣僚の私邸も襲撃されてクーデターは成功したかにみえたが……。日本近代史上初のクーデター「2・26事件」の映画化。萩原健一は蹶起将校最古参で陸相官邸で自決した野中四郎大尉を演じている。

5月24日(土)~5月30日(金)18:00~

「いつかギラギラする日」
( 1992年/日本テレビ=バンダイ=松竹第一興行/108分 )

いつかギラギラする日
(C)松竹
■製作:奥山和由 企画:中川好久 プロデューサー 杉崎重美、鍋島壽夫、斉藤立太 監督:深作欣二 脚本:丸山昇一 撮影:浜田毅 美術:今村力
■共演:木村一八、荻野目慶子、多岐川裕美、石橋蓮司、八名信夫、原田芳雄、千葉真一

萩原健一演じる中年ギャングは昔からの二人の仲間と新参者の若い男と組んで洞爺湖のホテルから運ぶ現金輸送車を襲う。しかし予定していた金額が少なかったため計算が狂い、頭に千賀のぼった若者は仲間2人に銃を乱射し金を強奪し逃亡する。中年ギャングは仲間の復讐と現金強奪のため、執拗に若者を追い、死闘がスタートする。エンドロールでショーケンが歌う『ラストダンスは私に』が流れる。必聴。

料金

当日券:一般・学生 1,200円/シニア 1,000円/2回券 2,000円/3回券 3,000円/会員 900円
※作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。
各回入替制
http://www.cinekita.co.jp/

2008年4月26日(土)~5月30日(金)まで上映

ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを
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2008/04/26/14:05 | トラックバック (0)
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