足立 フミ

　先月に引き続き依然サムライブームの我が家では、日々サムライである為には、何事にも時間と手間を惜しみません。　
　そんなわけでサムライには敏感になってる中借りてきてしまったこの映画。
　世界征服を企む不死身のサムライ「コデニ」が、ある事件をきっかけに刑事に射殺され、その瞬間に魂が、刑事の娘の胎内に潜り込みます。
　この転生を阻止して、世界を救う事が出来るのかというお話。
　なんとサムライが全編ふんどし姿で、しかも悪役。
　おまけにフランス映画なんだって。
　もちろん、悪役のサムライなぞ生かしておくはずもなく、自爆によって最期を迎えるサムライ「コデニ」。
　本当にびっくりだらけの映画でした。
　なんとなく間抜けな「コデニ」という名前にも、そのふんどし姿にも、情けない最期にも、もはやサムライとは何が何やら分からなくなり、 サムライブームの限界を早くも感じてしまいました。
　しかし、我が家のトイレにはリアルサムライを常々目指してやまない、彼のフンドシ姿の写真が飾ってあるのでした。
　
　
　何か違う…。