フミのビデオ日誌
8月6日「嗤う伊右衛門」(03、日、蜷川幸雄)を観る
「嗤う伊右衛門」を見て愛情について考える

足立 フミ

 困りました…。
 四谷怪談のお岩さんの話だと思っていたので、今回はうちのママが、顔が半分潰れてお岩のようになると医者から宣告された時に「それでも俺は大好きだ」と言ってしまったパパの事でもネタにして、我が家の伊右衛門とお岩の素敵っぷりを書こうと思っていたら、全然違う話でした。
 急な事には対応出来ないので、変更はききません。書いてしまいます。
 数年前、ママの顔に出来たイボが巨大化してきたのであわてて近所の皮膚科へ言ったら「ほくろのデカいのだ」と言われました。
 しかし、調べてみるとどう考えても悪性黒色腫(最も悪性だと恐れられている皮膚ガン)にしか思えません。
 町医者なぞ信用ならんと、今度は大学病院へ行ったところ「ほぼガンに間違いなく、手術は非常に大掛かりなものになる」というお岩宣告です。
 それを受けてのパパの告白でした。
 でもママはみすみす田舎医者に顔を潰されてたまるかと、その道の権威を求めて上京して来ました。

 結果は老人性のイボでした。

 そんなドタバタの中、誰よりも取り乱して、告白してしまったパパの男気を見習ってもらいたいものだと思っていたら、伊右衛門も顔の潰れた岩の事が大好きだったみたいです。
 そう言えば、タムシで酷い顔になった私の彼もいつもより優しくなった気がします。
 顔が潰れなくとも愛情は欲しいものです。

2005/04/30/08:11 | トラックバック (0)
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