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ペドロ・コスタ監督特集2008

溶岩の家 骨 ヴァンダの部屋

新作『コロッサル・ユース』の劇場公開を記念して、ペドロ・コスタ監督作品を特集します。ペドロ・コスタ監督の来日も決定!

ペドロ・コスタ Pedro Costa
1959年生まれ。リスボン大学、国立映画学校に学び、とりわけアントニオ・レイスに師事。卒業後、ジョアン・ボテリョ、ジョアン・セーザル・モンテイロ、ヴィム・ヴェンダースらの作品にスタッフとして参加しつつ、1987年、短編作品『ジュリアへの手紙』を監督。最初の長編作品『血』を手がけたのち、パウロ・ブランコ製作の『溶岩の家』、『骨』を発表。制作に対するシステム、姿勢を転換した『ヴァンダの部屋』は、山形やロカルノを初めとする国際映画祭で多くの受賞をはたした。また、その撮影素材を元にしたインスタレーションを発表。『骨』『ヴァンダの部屋』に続いてフォンタイーニャス地区で撮影された新作『コロッサル・ユース』(2006)はカンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品され、批評的に大きな成功を収めている。

トーク・プログラム
3/22(土)14:20~ゲスト:舩橋淳(映画監督)
3/25(火)20:00~ゲスト:七里圭(映画監督)×柳下毅一郎(映画批評家・特殊翻訳家)
3/28(金)19:30~ゲスト:ペドロ・コスタ(映画監督)

料金
一般=1回券1300円/3回券3000円 アテネ・フランセ文化センター会員=1回券800円
※アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円 アテネ・フランセ学生1000円
■各回入れ替え制
※トークプログラムは本特集の半券をお持ちの方に限り、ご入場いただけます。
■「研ぎ師」「浮浪者」「現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ」は日本語字幕なし。その他の作品は日本語字幕付き。
■主催 アテネ・フランセ文化センター 映画美学校 シネマトリックス
■後援 ポルトガル大使館−カモンイス院 ポルトガル・シネマテーク コミュニティシネマ支援センター
■協力 ペドロ・コスタ ルゾムンド・アウディオヴィズアイス 全州国際映画祭 バザール・ド・ビデオ

2008年3月20日(木)~3月28日(金)(日曜・月曜休館)

スケジュール
3/20(木) 14:30~「」(1989/95分) 16:40~「溶岩の家」(1994/110分) 19:00~「」(1997/94分)
3/21(金) 13:30~「ヴァンダの部屋」(2000/178分) 17:00~「研ぎ師」(2001/7分) 「浮浪者」(2001/5分) 「現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ」(2001/72分)
19:00~「映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?」(2001/102分)
3/22(土) 13:20~「六つのバガテル」(2002/18分)「タラファル」(2007/16分)「うさぎ狩り」(2007/23分) 14:20~トーク:舩橋淳(映画監督)
15:50~「」(1989/95分) 18:00~「溶岩の家」(1994/110分)
3/25(火) 16:50~「」(1997/94分)
19:00~「六つのバガテル」(2002/18分)「タラファル」(2007/16分)「うさぎ狩り」(2007/23分)
20:00~トーク:七里圭(映画監督)×柳下毅一郎(映画批評家・特殊翻訳家)
3/26(水) 13:20~「ヴァンダの部屋」(2000/178分) 16:50~「」(1989/95分)
19:00~「溶岩の家」(1994/110分)
3/27(木) 17:20~「」(1997/94分)
19:30~「六つのバガテル」(2002/18分)「タラファル」(2007/16分)「うさぎ狩り」(2007/23分)
3/28(金) 15:30~「研ぎ師」(2001/7分)「浮浪者」(2001/5分)「現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ」(2001/72分)
17:30~「映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?」(2001/102分)
19:30~トーク:ペドロ・コスタ(映画監督)
上映タイトル一覧
3月20日(木)/22日(土)/26(水)
血

O Sangue ( 1989/95分 )

監督・脚本:ペドロ・コスタ 撮影:マルティン・シェーファー 出演:ペドロ・エストネス,ヌーノ・フェレイラ,イネス・デ・メディロス

父親は何故消えたのか? 兄とその女友達だけが知ることになる秘密が映画を駆動させる。コスタ初の長編作品は、若者の不安や恐れという主題、物語の構成、幻想的な風景や光と影の交錯した画面から、自身が受けたフィルム・ノワール等の映画史的な影響を色濃く反映したものだといえる。

▲上映スケジュール一覧

3月20日(木)/22日(土)/26(水)
溶岩の家

溶岩の家 Casa de Lava ( 1994/110分 )

監督・脚本:ペドロ・コスタ 撮影:エマニュエル・マシュエル 出演:イネス・デ・メディロス,イサック・デ・バンコレ,エディット・スコブ

ポルトガルの植民地だったカーボヴェルデ島を舞台とした本作の背後には、閉ざされた空間におかれた異者という主題から読み取ることのできる、80年代から90年代初頭にかけてのポルトガルの政治的な状況やコスタ自身が語る閉塞しがちな制作環境からの脱出への企図がある。

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3月20日(木)/25日(火)/27日(木)
骨

Ossos ( 1997/94分 )

監督・脚本:ペドロ・コスタ 撮影:エマニュエル・マシュエル.アドリアン・アンクリヴィエル,ペドロ・カルディラ 出演:ヴァンダ・ドゥアルテ,ヌーノ・ヴァス,アリア・リプキナ

アフリカ系植民地からの移民が数多く住む、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区。閉ざされ、圧し殺されたかのような空間のなかを、行く手を阻む壁や狭い路地がくねる。そのなかで外界とは決して調和することのない苦しみ、絶望を抱えた人々の存在感が画面を圧倒する。

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3月21日(金)/26日(水)
ヴァンダの部屋

ヴァンダの部屋
No Quarto da Vanda ( 2000/178分 )

監督・撮影:ペドロ・コスタ 出演:ヴァンダ・ドゥアルテ,ジータ・ドゥアルテ,レナ・ドゥアルテ

前作『骨』を通して自身の映画にとって固有の場所フォンタイーニャス地区を見出したコスタは、住人のひとりヴァンダとその家族を中心に、制作システムを変えて少人数で対象に寄り添い、破壊されつつある地区とその音の侵入してくる小さな部屋をじっと静かに見つめる。

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3月21日(金)/28日(金)
現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ

現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ
Cinema de Notre temps, Danièle Huillet, Jean-Marie Straub, cinéastes ( 2001/72分※ビデオ作品 )

監督・撮影:ペドロ・コスタ 撮影:ジャンヌ・ラポワリ 出演:ジャン=マリー・ストローブ,ダニエル・ユイレ

『シチリア!』の第3ヴァージョンを制作するストローブ=ユイレの編集作業を1ヶ月間にわたって撮影した作品。テレビ・ドキュメンタリー・シリーズ/アルテ)の一作品として製作された。DVカメラを用いた最小限のクルーで、コスタは編集室のなかに対象と向き合う地点を見出す。

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3月21日(金)/28日(金)
映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?

映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?
Danièle Huillet, Jean-Marie Straub cinéastes: Où gît votre sourire enfoui? ( 2001/104分 )

監督・撮影:ペドロ・コスタ 撮影:ジャンヌ・ラポワリ 出演:ジャン=マリー・ストローブ,ダニエル・ユイレ

『現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ』制作後、残された莫大な素材を元にして、長編映画として制作された作品。テレビ放映版で中心に据えられていた映画作家の創作のプロセス・瞬間だけでなく、ときに滑稽でさえあるストローブ=ユイレ夫婦の物語や映画への愛が、膨大な議論や感情のやりとりを通じて描かれる。

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3月22日(土)/25日(火)/27日(木)
六つのバガテル

六つのバガテル
6 Bagatelas ( 2002/18分※ビデオ作品 )

監督:ペドロ・コスタ,ティエリー・ルナス 撮影:ジャンヌ・ラポワリ 出演:ジャン=マリー・ストローブ,ダニエル・ユイレ

ストローブ=ユイレを撮影した6つの場面によって構成された嬉遊曲(ディヴェルティメント)。「音楽でしか表現できないものを音楽は伝えることができる。(ヴェーベルンの6つの小曲は)その信念を共有する人々に向けられている」というシェーンベルクの言葉に着想を得ている。

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3月22日(土)/25日(火)/27日(木)
タラファル

タラファル
Tarrafal ( 2007/16分※ビデオ作品 )

監督:ペドロ・コスタ 出演:ヴェントゥーラ,イザベル・カルドーゾ,ヴァンダ・ドゥアルテ

タラファルとは、カーボヴェルデ群島サンディアゴ島のなかに位置し、「緩慢とした死」という別称でも知られていたように、ポルトガルによって1936年に建設された政治犯用の強制収容所が存在した土地である。その場所をめぐり、消失する土地、離散する家族の運命が語られる。

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3月22日(土)/25日(火)/27日(木)
うさぎ狩り

うさぎ狩り
The Rabbit Hunters ( 2007/23分※ビデオ作品 )

監督・脚本:ペドロ・コスタ 出演:アルフレド・メンデス,ヴェントゥーラ,ジョゼ・アルベルト・シルヴァ

全州国際映画祭“Jeonju Digital Project 2007”コラボレーション作品。「『タラファル』以後、記憶の流れを辿り、語るという行為への欲求が決して尽きないでほしいという思いからこの作品は生まれた。魔法の森を通ったとしてもそこに地獄しか見えないのだとすれば、この映画は押し寄せる恐怖とそれに抵抗する術を同時に告げる、決別と新たな出発の鐘を鳴らす」(ペドロ・コスタ)。

▲上映スケジュール一覧

<参考上映作品>

3月21日(金)/28日(金)
研ぎ師
浮浪者

研ぎ師 L’Arrotino ( 2001/7分※ビデオ上映 )

監督・脚本:ジャン=マリー・ストローブ,ダニエル・ユイレ

浮浪者 Il Viandante ( 2001/5分※ビデオ上映 )

監督・脚本:ジャン=マリー・ストローブ,ダニエル・ユイレ

「二本の映画はともに、ストローブ=ユイレがとりわけて俳優たちの仕事に対して抱いている充実感、愛、敬意の果実そのものではないだろうか。撮影を重ね、役者が成功していたとしても、たったひとつのテイクを除けば編集段階の最後でみな捨てられてしまう。この映画は彼らへの謝辞である。また、『浮浪者』のなかで語られる愛の話がジャン=マリーからダニエルに捧げられたものであることは記憶にとどめなければならない」。(ペドロ・コスタ)

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料金

一般=1回券1300円/3回券3000円 アテネ・フランセ文化センター会員=1回券800円
※アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円 アテネ・フランセ学生1000円
■各回入れ替え制
※トークプログラムは本特集の半券をお持ちの方に限り、ご入場いただけます。
■「研ぎ師」「浮浪者」「現代の映画シリーズ:映画作家ストローブ=ユイレ」は日本語字幕なし。
その他の作品は日本語字幕付き。
■主催 アテネ・フランセ文化センター 映画美学校 シネマトリックス
■後援 ポルトガル大使館−カモンイス院 ポルトガル・シネマテーク コミュニティシネマ支援センター
■協力 ペドロ・コスタ ルゾムンド・アウディオヴィズアイス 全州国際映画祭 バザール・ド・ビデオ

2008年3月20日(木)~3月28日(金)(日曜・月曜休館)

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2008/03/19/11:33 | トラックバック (0)
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