「HotFuzz／ホット・ファズ」－イベント情報

「ホット・ファズ」イベントレポート！

遅ればせながら、5/9に行われた「ホット・ファズ」トークショーのイベントレポートです。
当日、来ていただいた友人の方が書いたもので、許可をいただいています。（掲載許可をありがとうございます！）

【Hot Fuzz Comin' Up】

19時前には新宿二丁目へ到着。

新宿二丁目というエリアに対して何らかのイメージを抱いている方も少なくないと思われるが、でもちょっと待ってほしい。このエリアに存在する「非常口」というクラブで、とある映画のイベントが開催されようとしていたのであり、その作品とはちょっと前にも日記で書いた、署名運動によってようやく待望の日本公開が決定した、素晴らしいイギリス映画『Hot Fuzz／ホット・ファズ』に他ならない。

このイベントは、そもそもの署名運動のきっかけを作り、さらに数々の映画配給会社に本作の日本公開を打診したり、配給することになったギャガのプロモーションと連動した様々なアクション（著名人による推薦コメントの獲得やゲリラ的チラシ配布など）を立案・実践してきたライターのわたなべりんたろうさんが企画・準備・主催したものであり、かなり豪華な顔ぶれがゲスト出演すると告知されていて、その方々の名前を目にするだけでも、このイベントは万難を排して観に行かなくてはならないというある種の義務感を刺激するに足る充実ぶりであったのだ。

敬称略順不同で列記すると、山下敦弘（映画監督）、向井康介（脚本家）、花くまゆうさく（マンガ家／映画監督）、中野貴雄（映画監督／脚本家）、石井裕也（映画監督）、吉田豪（プロ書評家／プロインタビュアー）、ミト（ミュージシャン）、Dr.Tommy（DJ／ミュージシャン）、高橋健太郎（ミュージシャン／ライター）……という実に多彩なお歴々が一堂に会するという、『ホット・ファズ』という冠がなければ、いったい何のイベントか予想がつかない謎の人選であり、まさに“わたなべりんたろう”という触媒を介することによってのみ実現できた結びつきであると断言していいだろう。

さらに漏れ聞こえてくるところによれば、サイプレス上野とロベルト吉野のライブがあるらしいとか、超豪華なシークレット・ゲストが登場するらしいといった怪情報が飛び交っている模様。

えー、シークレット・ゲストって誰？ 大物芸能人？

監督のエドガー・ライトと主演のサイモン・ペグがちょうど来日してるらしいけど、……まさかねえ。

……って思ってたら、本当にサイモン・ペグとエドガー・ライトがゲストだったので超ビックリした！ マジですっげえビビッたわ!!

私は『ショーン・オブ・ザ・デッド』をDVDで観て、その特典のオーディオコメンタリーでエドガー・ライトとサイモン・ペグが2人の出世作と言えるイギリスのTVドラマ『SPACED』のことを話していたので興味を持ち、amazon.co.ukで『SPACED』のUK版DVDをオーダーして取り寄せ、観てみたら予想以上に超面白くて衝撃を受け、2人の最新作『ホット・ファズ』もイギリスやアメリカでの上映時の評判がすごく良かったので早く観たくて我慢できずにまたamazon.co.ukでUK版DVDをオーダーして取り寄せて鑑賞したという経緯を経てきたわけで、私がエドガー・ライトとサイモン・ペグへ抱いている敬意は、少なくとも『SPACED』を未見の方に比べたら深く大きいと自負していることもあり（逆に言えばそれだけ『SPACED』は素晴らしい作品なのでぜひ英語版ででも観てほしい）、その分、最初にサイモン・ペグが登場したときの嬉しさ、驚き、緊張、衝撃も規格外の強烈さだったわけで、なんかかなりテンパってしまった。

サイモン・ペグは、現在アメリカで『スタートレック』シリーズの最新作の撮影をしているそうで、このイベントが終了したらすぐに帰らなければならないという話だった。
あと時差ボケで体調がよくないとか、「みんなもっと酒を飲んで酔っ払おうよ！」とか言っていた。
他にもなんか話していたと思うが、緊張しすぎてあんまり覚えていないのである。すみません！

ひと通りのトークが終わると、嬉しいことに観客からの質問を受ける展開になった。この時点でもまだ緊張感は持続していたが、思い切って挙手したら幸運にも指してもらえたので、

「『SPACED』で『バイオハザード』などのゲームをプレイしているシーンがあってとても親近感を抱いたのですけど、最近のゲームでお気に入りは何ですか？」

と聞いてみた。もちろん英語でナ！
（最初の3人の質問者が英語で聞いてたからじゃあ俺もって思ったの！）

はっきり言って、心臓がぶっ壊れるかと思うぐらい、超緊張した。
（でも最初の3人も超緊張してたのが判ったから多少は気が楽だった）
こんなに緊張したのはACID PANDA CAFEのイベント「ファースト・ミッション」でDJデビューしたとき以来！

質問に対して返ってきたサイモン・ペグの答えは、まったく予想もしなかった衝撃的な内容だった……。

「えーと、『テトリス』かな（ニヤリ）」

はいブリティッシュ・ジョークいただきましたー！
もちろん、その後にちゃんと真面目な回答もしてくれた。

「あーでも『バイオハザード4』は素晴らしいゲームですごく遊んだよ。今度出る『バイオハザード5』も楽しみだね」（意訳）

うう……なんていい人なんだ！
私が質問の始めにちょっと自己紹介したとき、自分の勤務先も明かしたのだが、そのあたりに気を遣ってくれたのかもしれない。リップサービスの部分もあるだろうが、素直に嬉しかった。ありがたいことである。

で、質問がひと通り出尽くしたところで、なななんと、サイモン・ペグが希望する観客にサインをしてくれるという。

マママママージーでー!?
うう……なんていい人なんだ！

すぐにファンの長い行列が形成されたのは言うまでもないが、もちろん私も並んで、サインをいただいた次第である。

やったー！ 超嬉しい!! 来てほんとに良かった!!!

そして衝撃の緊急サイン会が終了し、休憩を挟んでトークが再開されたところ、今度は監督のエドガー・ライトも登場！

これまでDVDの特典映像や雑誌記事の写真で目にしてきた印象とはだいぶ異なり、生で見たエドガー・ライトはかなり容姿端麗で驚嘆してしまった。

さっきまでコーネリアスの中の人と会っていたそうだ。
スペシャルゲストの2人を迎えたところで、サイプレス上野とロベルト吉野のスペシャルライブがスタート！

うわほんとにやるんだ！

すげえナ！ 楽しすぎる！

サ・ウ・エ・ト・ロ・ヨ・シ！

完全にアウェイな状況でやりにくそうなのに、強引に盛り上げていてさすがだと思った。

エドガー・ライトは次回作『The World's End』の情報をちょっとだけ明かしてくれたり（『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』と合わせて3部作となる構想らしい）、『ホット・ファズ』の撮影時のエピソードを話してくれたりしたと思うが、緊張しすぎてあんまり覚えていないのである。すみません！

で、また観客からの質疑応答タイムが展開され、すぐに出なくてはならないというサイモン・ペグがお帰りになったところで、なななんと、エドガー・ライトも希望する観客にサインをしてくれるという。

マママママージーでー!?
うう……なんていい人なんだ！

すぐにファンの長い行列が形成されたのは言うまでもないが、もちろん私も並んで、サインをいただいた次第である。

やったー！ 超嬉しい!! 来てほんとに良かった!!!

最後は『グラインドハウス』でエドガー・ライトが監督したフェイクトレーラー『Don't』を全員で鑑賞してイベントは終了。

なんて素晴らしいイベントなんだ……。

夢みたいだ……。

イベント終了後、多幸感のあまりうつろな表情を浮かべながら、ケータイで撮った写真を早速友人に送りつけてしっかり自慢したのであった。

最後になりましたが、重要なお知らせがあります！

『ホット・ファズ』の先行上映イベント（6月末）で、なななんと『ショーン・オブ・ザ・デッド』も特別上映されるそうですよ！

日本では初めての劇場公開ですよ！

これは見逃せないですよ!!

超マジ超楽しみすぎる!!