テネイシャスD
~運命のピックをさがせ!~
7月26日より、シネクイントほか全国ロードショー
必死すぎて爆笑必至!バカッコいい、ロック・アドベンチャーが日本上陸!
ミズーリ州の田舎町に住む反逆児JB(ジャック・ブラック)。彼は厳格な家庭に育てられるが、ロックの極意を求めて、ある日ハリウッドへ旅立つ。そこで天才的ギター・テクを持つKG(カイル・ガス)と出会ったJBは、彼とともに最高のロック・バンド「テネイシャスD」を結成。世界一の名曲を書き上げ、ビッグになることを誓うが、いきなりスランプに苦しんでしまう。どうすればいいんだ?その時、彼らはビートルズ、ストーンズ、ジミヘンらを成功へ導いた、ある“運命のピック”の存在を知る。そして、悪魔の歯から作られたその伝説のギター・ピックが、現在300マイルも北にあるロックンロール歴史博物館に眠っていることを知る。はるか彼方にあるロック博物館を目指して、運命のピックを探す冒険の旅に出るふたり。中古楽器屋の支配人(ベン・スティラー)や謎の男(ティム・ロビンス)らの助けを借り、なんとか博物館に侵入した彼らは、無事ピックを手に入れることができるのだろうか?
ロック版『インディ・ジョーンズ』とでも言うべきこの映画の主人公・テネイシャスDとは、『スクール・オブ・ロック』(03)『キング・コング』(05)のジャック・ブラックとその相棒カイル・ガスによって結成された、実在のロック・バンドである。ふたりが出会ったのは、ティム・ロビンスの設立した演劇集団「アクターズ・ギャング」に在籍していた頃のこと。そこで互いのロック魂を共鳴させた彼らは、やがて“自称・地球上でもっともグレートなバンド”として、活動を行っていく。これまでにベック、トゥール、パール・ジャムらのライブで前座を務め、01年にはアルバム「テネイシャスD」(なんとプラチナ・セールス獲得!)、04年にはDVD「完璧D事典」をリリースするなど、全米で熱狂的な人気を誇るふたり。その栄光と挫折、呪いと爆笑で血塗られた歴史が、彼らの手によるサイコーのロック・ナンバーを交え、遂に日本でもお披露目される。
監督は、テネイシャスDの盟友としてミュージックビデオやドキュメンタリー映像を制作してきたリアム・リンチ。ジャックやカイルと共同で脚本も手掛け、徹底的にバカバカしく、でもどこか爽やかな感動を残す痛快無比なロック・ムービーを作り上げた。また、テネイシャスDに縁の深い豪華ゲストが、意外な役どころで出演しているのも見逃せないところ。中古楽器屋で運命のピックの歴史を語る支配人を演じたのは、ジャック・ブラックらとともにアメリカのコメディ界を牽引する、通称“フラット・パック”の中心人物、ベン・スティラー。そして、ジャックとカイルが出会うきっかけとなった演劇集団「アクターズ・ギャング」の設立者ティム・ロビンスも、「まさか!」と思うような意外な役柄で登場し、元ニルヴァーナ、現フー・ファイターズのデイヴ・グロールがなんと悪魔の役を演じ、テネイシャスDとロック・バトルをくり広げるクライマックスも必見だ。
究極のロック人脈を駆使し、ロック魂に溢れるふたりが作り上げた、史上最高のロック・アドベンチャー。観終わる頃には、そのヤバすぎる魔力から逃れられない、“テネイシャスD中毒者”が続々現れることでしょう。あ、ここにも! あ、そこにも!
手に入れるだけで“ビッグ”になれちゃう“ピック”をさがせ!
信心深く超保守的な家庭で育つ反逆児JBの夢は、ロックに生きること。しかし、厳格な父(ミート・ローフ)は、耳を塞ぎたくなるようなサイテーのロックを熱唱するJBをベルトで殴打。「ロックは悪魔の創造物だ!」と言って、大切なロック・ポスターを破り捨ててしまう。“ロックの神”と崇拝するディオ(ロニー・ジェイムス・ディオ)から「ハリウッドを目指せ!」という啓示を受けたJBは、すぐさま窮屈な家を飛び出し、ロックの聖地・ハリウッドへ。しかし、正式なハリウッドがどこにあるか知らなかったため、アメリカ全土にあるハリウッドと名の付く町をさまようはめになり、気付けばJB(ジャック・ブラック)はすっかり歳をくってしまっていた。
ようやく辿り着いたロスのハリウッドで、JBは天才的なギター・プレイを見せるKG(カイル・ガス)と出会う。その超絶テクの虜になったJBは、さっそくバンドを組もうと提案するが、敢え無く却下。KGの演奏に適当な歌と詞を乗せ、勝手にコラボを果たすも、ダサいピザ配達人リー(J・R・リード)が熱狂する以外はまるで反応がない。その夜、『時計じかけのオレンジ』狂たちに袋叩きにされるJBをKGが救出(ただし連中が立ち去った後で)。助け出されたJBは、KGのバンド“カイル・ガス・プロジェクト”に参加して、ロックの奥義を極めたいと懇願する。
KGが与えるさまざまな試練(家の掃除やハッパの購入など)に必死で耐えるJB。しかし、最終関門“ギグ・シュミレーション”で遂にKGのイカサマが発覚する。KGはプロのロック・ミュージシャンではなく、無職で金がなく、しかもハゲだったのだ!だが、KGの深い愛情を感じたJBは、バンドを組み金を稼いで、家賃を払おうと再提案。ふたりの尻に刻まれたアザにちなみ、最狂のロック・ユニット「テネイシャスD」が結成される。
賞金付きアマチュア・バンド大会で衝撃のデビューを飾ったテネイシャスDは、名曲を作り上げ、次回の大会で優勝することを決意。名曲作りに励むが、いきなりスランプに陥る。その時、『ローリング・ストーン』誌を読んでいたふたりは、過去の一流ロック・ミュージシャンに共通する、ある驚愕の事実を発見してしまう。みんな、同じギター・ピックを使ってるじゃん!ピックを手に入れるため中古楽器屋を訪れたテネイシャスDに、支配人(ベン・スティラー)が語って聞かせたのは“運命のピック”を巡る暗黒の歴史。悪魔の歯から作られたそのピックは、ビートルズやジミヘンなど数々の一流ミュージシャンの手を経て、今では300マイルも北にあるロックンロール歴史博物館に所蔵されていると言う。
ピザ配達人のリーをだまして車をパクり、いざロックンロール歴史博物館へと向かうJBとKG。マブい女に色目を使われたり、幻覚キノコにラリったりと、たくさんの困難を乗り越えた彼らは、謎の男(ティム・ロビンス)の助けを借りて、ようやく博物館に忍び込むが、そこはまさに難攻不落の要塞だった…。果たして、テネイシャスDは“運命のピック”をゲットして、グレイトな名曲を書き上げることができるのだろうか!?
テネイシャスD:エピソード1/映画製作前夜
ジャック・ブラックとカイル・ガスのふたりは、出演するTVコメディ「Tanacious D」(97~00年)が終了した時、「もっと観客を熱狂させる映画を作ろう!」と決意。以前からの友人リアム・リンチを引き込んで、テネイシャスDの結成秘話を描き始めた。プロデューサーのスチュアート・コーンフェルドは語る。
「この映画は、テネイシャスDというこれまでの誰よりも、これからの誰よりも、激しいロックを追い求めるふたりのバンドの物語だ。自分たちの夢を追う彼らの運命とは、いつの時代にも勝るグレイトなロック・バンドになること。その願いをベースに、彼らは無名の人間に優れた名曲を書く能力を与える“運命のピック”のアイディアを思い付いたんだ!」
監督のリアム・リンチは、テネイシャスDの「TRIBUTE/世界一の名曲」でビデオ監督を務め、ジャックが主演した『スクール・オブ・ロック』にジャックとの共作曲を提供している。彼は今回の映画化にあたり、テネイシャスDの中にあるとても普遍的な要素を見出していた。
「何をやっても上手くいかない人間。彼らはいつも自分以外の誰かになりたいと望んでいて、その想いが彼らと他の人とを繋ぐルーツになっているんだ。もちろん、彼らのルックスは親しみを感じさせるよね。クレイジーな生活を送り、セクシーな売春婦をはべらせて、高価な服に身を包んでいるようなイケメンのロック・スターより、彼らの方がよっぽど人間らしいし、人間らしいからこそ彼らの方が数十倍もセクシーなんだ」
テネイシャスDの魅力は、実際に彼らが演奏する楽曲の魅力とも結び付いているが、その楽曲をさらに引き立てるのが彼らのリアルさである。再び、監督のリアム・リンチに語ってもらおう。
「ふたりの大きな魅力は、観る者を釘付けにするという点だろう。観客は、ふたりがなりたかったものに自分自身を重ね合わせながら、映画を観るんだ。だから、彼らがアコギを演奏していても、頭の中ではエレクトリック・ギターが鳴り響いているし、ドラムのキック音も聞こえている。ふたりの大きな情熱のせいで、観客は彼らを偉大なロック・バンドのように迎え入れ、彼らに拍手を贈りたくなるんだ」
そうやって彼らの魅力の上に、このリアルな半自伝的映画は作り上げられている。
テネイシャスD、その笑いの哲学
この映画の重要な点は、ジャック・ブラックもカイル・ガスも、それぞれが素の自分のままでいるということだ。そもそもテネイシャスDは、ライブに際しても、なんの台本もなく観衆の前に登場し、ステージを始める連中だ。だから、劇中の間であったり互いの反応であったりも、すべて彼ら自身の中から湧いてきたごくごく自然なものだった。とにかく、イチかバチかやってみるのがジャック・ブラックのスタイルだと言う。
「人を楽しませることに飽きたことなんてないよ。いつも自分たちで笑いを作ってきたし、それを観衆の前で披露するのが待ち遠しくて仕方ないんだ。だからといって、クックックッという押し殺した笑いや、しとやかなクスクス笑いなんて欲しくないよ。僕らが大好きなのは腹がよじれるほどのバカ笑いなんだ!」と語るのは、ジャック・ブラックである。
しかし、ノリや即興性を重視する彼にとって、笑える映画を作るということは、これまでとは異なる緊張感を強いられるものだった。
「いつも手探りだよ。最初は直感で「TRIBUTE/世界一の名曲」を書き上げ、これは本当に上手く行ったんだけど、僕らにはその理由がわからなかったんだ。この映画で、僕らはその理由をはっきりさせようとしている。映画全体に肉付けしていくには、どうしたら面白いのか、何が効果があるのかをきちんと知らなくてはならないんだ。だから、僕らは物語を分析し、それを膨らませていった。そして、全編が強烈なバカ笑いで溢れる映画を探し求めたんだ」
結果として、『テネイシャスD~運命のピックをさがせ!~』は成功を収めたと、ジャックは考えている。「この映画には、強烈な笑いが37ヵ所、声高な笑いが27ヵ所、忍び笑いが2ヵ所、荒い鼻息1ヵ所、恍惚する部分3ヵ所、オーガズム達成の瞬間1ヵ所、そしてムカつく部分が2ヵ所もあるはずなんだ!」
あの“ヘヴィメタ界のサブちゃん”もカメオ出演!
この映画には、数多くの豪華スターがカメオ出演している。かと言って、『ブルース・ブラザース』(80)みたいにロックやR&Bのスターが数分置きに登場する、という詰め込み過ぎな映画でもない。出演しているのは、有名無名を問わず、テネイシャスDの掛け替えのない友人たちばかり。その中でも特に強烈なインパクトを残すのは、冒頭に登場するミート・ローフとロニー・ジェイムス・ディオのふたりだろう。
「このふたりは、脚本を書く前から頭の中でキャスティングしていたんだ。父親役にはミート・ローフを、そしてロニー・ジェイムス・ディオには劇中で歌ってもらおうと思ってね」とジャック・ブラックは明かす。デビュー・アルバム「地獄のロック・ライダー」が全世界で1000万枚以上の売り上げを記録したミート・ローフは、俳優として『ロッキー・ホラー・ショー』(75)『ファイト・クラブ』(99)への出演経験もある巨漢ロック・ヴォーカリスト。劇中でそのノドを披露するのは『ロッキー・ホラー・ショー』以来のことだが、今もパワフルなその声で理不尽なJBの父親像を見事演じてみせた。また、“ヘヴィメタ界のサブちゃん”ことロニー・ジェイムス・ディオは、レインボー、ブラック・サバスといった伝説的ロック・バンドでヴォーカルをとってきた、文字通りのロック・レジェンド。テネイシャスDのファースト・アルバムには、その名も「DIO/拝啓ロニー・ジェイムス・ディオ殿』という楽曲が収められているように、ふたりにとってディオはもっとも尊敬するロック・アーティストのひとりだ。彼は録音スタジオに、彼の圧倒的なヴォーカルに耐えられるようNASAでテストされた特殊マイクを持ち込み、その豪快な声量で周囲を一気に吹き飛ばしてしまったという。
カイル・ガスは語る。「もし観客がそのシーンまで映画に入り込めなかったとしても、彼のパワーは映画館そのものをぶっ飛ばしてしまうこと請け合いだよ!」
これぞ本物の「ロックンロール歴史博物館」!
この映画で目を見張るセットのひとつが、ロックンロール歴史博物館である。メインロビーから“天国へのギター階段”を上がり、廊下を抜けると、そこには“クラシック・ロックの部屋”と“ギターの神様の部屋”と名付けられた展示室がある。そして、そこには驚くべきことに実際にバンドが使用した貴重な展示物の数々が飾られている。
「そんなことが可能になったのは、Dが本当にロックを愛していることをみんながわかってくれたからなんだ。最初に写真の使用許可をくれたのが、ザ・フーのピート・タウンゼント。彼らを皮切りに、信じられないくらいたくさんのミュージシャンが惜しみない協力をしてくれたんだ。ジェスロ・タル、クイーン、デヴィッド・ボウイ、ドアーズ、メタリカ、イギー・ポップ、パール・ジャム、ラモーンズ、スティービー・ニックス、ジャニス・ジョプリン、AC/DC、エリック・クラプトン、フー・ファイターズ、クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ、エアロスミス、スレイヤー、ジューダス・プリースト、オジー・オズボーン、そしてマリリン・マンソン!廊下を歩いたり、展示室に入ったりすれば、こういった偉大なミュージシャンがテネイシャスDと一緒に並んでるんだよ。最高の気分じゃないか!」と語るのはリアム・リンチ。
「壁に掛ったエディ・ヴァン・ヘイレンのギターだって、彼のギターみたいに見えるギターなんかじゃないよ。ヘッドストックに燃えさしのタバコを挟み、裏が反射鏡になっている、あの有名なギターなんだ。彼自身が本物を使ってほしいと言って提供してくれたんだから!」
CAST
ジャック・ブラック:JB
カイル・ガス:KG
J・R・リード:リー
フレッド・アーミセン:警備員2
ネッド・ベラミー:警備員1
ロニー・ジェイムス・ディオ:ディオ
ミート・ローフ:バド・ブラック
エイミー・ポーラー:トラック・ストップのウェイトレス
ポール・F・トンプキンス:オープン・マイクのホスト
ベン・スティラー:ギターショップ店長
ティム・ロビンス:謎の男
STAFF
リアム・リンチ:監督・脚本
ジャック・ブラック / カイル・ガス:脚本・製作
スチュアート・コーンフェルド:製作
ベン・スティラー / ジョージア・カカンデス:製作総指揮
ロバート・ブリンクマン:撮影監督
マーティン・ホイスト:美術
デヴィッド・レニー:編集
デイナ・ピンク:衣装
ジョン・キング:音楽
アンドリュー・グロス:音楽
2006年/アメリカ/カラー/93分/DOLBY DIGITAL/ビスタサイズ
字幕翻訳:石田泰子/字幕監修:伊藤政則
提供:プレシディオ×ジェネオン エンタテインメント×博報堂DYメディアパートナーズ
配給:プレシディオ/宣伝:プレシディオ×ミラクルヴォイス
http://tenaciousd.jp/
(C)MMVI NEW LINE PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED. R-15
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