メイド[maid] 家事労働を行う女性使用人。処女、未婚の女性の意を持つ。
http://housemaid.gaga.ne.jp/
2011年8月27日(土)、TOHOシネマズ シャンテ 他 全国順次ロードショー
カンヌ騒然の話題作、解禁
世界が注目する韓国映画
『母なる証明』『息もできない』を超える衝撃――
もっと驚きたい、何度も魅せられたい、そして最後は裏切られたい─そんな、ますます貪欲になっていく世界中の映画ファンを満足させ続ける韓国映画界から、またひとつ注目作が誕生した。一級の芸術品に彩られた豪華邸宅を舞台に繰り広げられる、禁断の愛から始まった衝撃のサスペンスだ。 邸宅に新しく雇われた、無口で従順な若いメイド。家事全般、そして妻と娘の世話を真面目に務めていた。だが、彼女が一家の主から求められるままに関係を持ってから、次々と不可解な出来事が起こり始める。無垢で危うい彼女の存在が、邸宅に出入りする人々の本能を誘い出し、理性という封印を破り、あらゆる欲望がとめどなく溢れ出したのだ。やがてメイドの妊娠をきっかけに、それぞれの野望をかけた駆け引きが始まる。追いつめられ、狂気に向かうメイド。果たして、神や運命さえも予測できなかった、観る者の言葉を奪う結末とは──?
映画史に燦然と輝く傑作のリメイク!
伝説のさらなる進化に成功したイム・サンス監督最新作
映画史に輝く傑作と讃えられる故キム・ギヨン監督の『下女』。巨匠マーティン・スコセッシがリスペクトし、未来に残したい作品として自らデジタルリマスター版を作り、各国の映画祭で上映したことでも知られている。
その伝説の作品のリメイクである本作『ハウスメイド』は、製作のニュースが流れるや否や、世界から大いなる注目を集めた。そんなプレッシャーのなか、見事に大役を果たしたのは、海外でも圧倒的な評価を集める『浮気な家族』『ユゴ 大統領有故』のイム・サンス監督。「よりタイトに、もっとスタイリッシュに、さらに官能的なサスペンスに仕上げた」と監督自身が豪語する本作は、第63回カンヌ国際映画祭正式出品を皮切りに、トロント、ニュージーランド、メルボルン、ヘルシンキ、リオなど、数々の国際映画祭で熱狂的に迎えられ、韓国でも初登場No.1を記録した。
世界が認めた豪華キャストの競演!
韓国を代表する実力派たちが、限界を超える演技に挑戦――
いつも微笑みを浮かべた無邪気なメイドが、やがて狂気にとらわれるまでを演じるのは、『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞し、韓国では2010年を最も輝かせた女優No.1に選ばれたチョン・ドヨン。官能的なラブシーンの数々で、ナチュラルな美しさを発揮し、女優としての可能性を広げた。邸宅の主には、ファンイベントを開催するなど日本でも人気の高い、『イルマーレ』『黒水仙』のイ・ジョンジェ。己の肉体から身につける装飾品、住む家から妻まで、すべて完璧な美の中で生きるエリートをクールに演じ切り、新境地を開いた。
その他、主の妻の役には、2008年に『ミスにんじん』で新人賞を総なめにし、次世代を担う女優として今最も期待されているソウ。金と権力に魅せられた傲慢な女主人を演じ、本作でも高い評価を得た。さらに、故キム・ギヨン監督作で映画デビューを果たし、今や韓国映画界で肩を並べる者はいないほどの地位を確立している大女優ユン・ヨジョンが、邸宅に長く仕えるメイド役で出演。主人の不倫を妻の母親に密告するが、次第に自身の本能に目覚めていく役どころで、人間心理の奥深さを表現し、アジアンフィルムアワード、釜山国際映画祭を始めとする数々の映画祭で助演女優賞を獲得した。
また、ロバート・インディアナの作品、西洋画家キム・ジェグァンの絵画などが飾られた現代美術館のごとき邸宅、洗練されたインテリア、挑発的だが品のあるセクシーさをテーマにデザインされたメイドの衣装など、本物のゴージャスを追求した世界観も見逃せない。
この一本で五感のすべてを刺激する、魂の贅沢をあなたに――。
2011年8月27日(土)、TOHOシネマズ シャンテ 他 全国順次ロードショー
1960年代初頭に韓国社会に衝撃を与えた、世界が認める傑作のリメイク
『ハウスメイド』は、故キム・ギヨン監督による1960年の傑作『下女』のリメイクである。『下女』は上流階級の家庭に新しい家政婦がやって来ることで、裏切り、残酷さ、性的なオブセッションが表面化する様子を妥協のない描写で表現した作品で、当時の韓国社会に大きな衝撃を与え、大旋風を巻き起こした。
今でも韓国を代表する映画と言えばこの作品で、世界に傑作として広く認められている。パク・チャヌク、キム・ギドク、ポン・ジュノといった韓国の一流監督の多くに影響を与え、追随者を生んだ。他にも、ロマン・ポランスキーやミヒャエル・ハネケといった世界的に著名な監督たちにまで、ギヨン監督の影響が届いていると言われている。
「この映画のリメイクは常に、韓国映画に関わるすべての者の夢だったのです」とプロデューサーのジェイソン・チェは語る。かつて記者だった彼は、キム・ギヨン監督の評価が再び高まったと言われている1997年の釜山国際映画祭で監督と出会い、98年のベルリン国際映画祭を皮切りに始まる監督の特別展のヨーロッパツアーを一緒にまわる予定だった。しかし、その直前に監督は不慮の火災により他界してしまう。
その後、映画産業に進出したチェは、『下女』の50周年記念プロジェクトを立ち上げ、オリジナル作品のリバイバル上映と同時に、リメイクの製作を発表した。当初、チェは観客がリメイクをどう考えるかだけではなく、自分たちにやり遂げる力と資質があるかと悩んでいた。しかし、監督にイム・サンスが決定し、チョン・ドヨンやイ・ジョンジェといった理想的なキャストが現れ、さらにはキム・ギヨン監督作品『火女』に主演したユン・ヨジョンの出演も決まり、「よし、闘ってやろうじゃないか!」と決意したという。
その後、オリジナル作品の方は、世界の古典映画を保存するという立場から、巨匠マーティン・スコセッシのサポートと韓国映像資料院の助力によって、2007年にデジタルリマスターされ、2008年にはカンヌ国際映画祭で特別上映となり、それ以来世界各地の映画祭で上映されている。
単なる建物ではなく、一級の芸術作品として作られた“大邸宅”
『ハウスメイド』で非常に重要な役割を果たしたのは、洗練された豪華邸宅のセットだった。それは、単なる富裕層が住んでいそうな邸宅ではなく、華美な装飾を排したミニマルなデザインで、アートギャラリーのような現代的な雰囲気を醸し出す邸宅だった。曲線と直線、仕切り、そして色彩を上手く融合させることに注意が払われ、何も置いていない空間でさえ、意味を持つものとなるように計算されて作られている。さらには、本物のアートギャラリーに置かれている芸術品も数多く運びこまれ、セットの一部として設置された。
本作の8割以上のシーンがこの邸宅を舞台とし、展開される。この邸宅は、もはや単なる建物ではなく、登場人物や物語と密接に結びついた、もう一人の登場人物かのごとく存在するのだ。美術監督のイ・ハジュンは、邸宅内での動線を頭に思い描きながら、セットをデザインしたという。まず、セット1では、メインリビングと廊下、2階に通じる階段を作った。セット2では、ダイニングやキッチン、メイドの使う廊下、ビョンシクの部屋、ピアノ部屋、書斎などが作られた。そしてセット3では、ウニとナミの部屋、主の寝室、メインリビングに通じる2階の廊下が手掛けられた。セット1と2を合わせた広さは1300m²にも及び、セット3は約1000m²と、全てのセット面積を合計すると2300m²という、韓国映画史上で最大規模のセットとなった。
邸宅内に運びこまれた芸術品は、有名アーティストによる見目麗しいものばかりだったが、特に西洋画家を代表するキム・ジェグァンによる絵画は、1階と2階の壁、さらには部屋、リビングやキッチンなど様々な場所に飾られ、その点数は20点を超えた。30年前の初期作から最近の作品に至るまで、5万ドル〜10万ドル以上の価値があるものばかりで、豪華邸宅に重厚感を与えている。それ以外にも、本作でキーインテリアとなるシャンデリアは、韓国文化芸術賞を受賞したペ・ヨンファンが本作のために制作したものである。さらに、作品の終盤で世界的に大変有名なポップアート作家、ロバート・インディアナの「LOVE」が登場するのも注目すべき点となっている。
すべての女性はセクシーであるべきだという理念に基づくメイドの制服
『ハウスメイド』のメイドの制服は、イム・サンス監督の「すべての女性はセクシーであるべし」という理念に従って特別にデザインされた。デザインから仮縫いまで、女優たちと何度も打ち合わせを行って作られ、この映画で特に目を引くものとなっている。衣装デザインのチェ・セヨンは、退屈ないでたちにならないよう、現代のメイドのイメージを表現することにこだわったという。そのために、柄や付属品、あるいは鮮やかな色の使用は最小限にして、ウエスト、胸、ヒップのラインが強調されるように作ることに専念し、パフスリーブ、シースルー、あるいはスカーフといった小物で小技を効かせ、女性の美を最大限に引き出した。特にウニについては、屋敷の主人が背後から眺めた時の見え方にも気を使い、デザインされた。
監督:イム・サンス
キャスト:チョン・ドヨン,イ・ジョンジェ,ユン・ヨジョン,ソウ
製作総指揮:ジェイソン・チェ エグゼクティブ・プロデューサー:チェ・ピョンホ,ソ・ボムソク
共同エグゼクティブ・プロデューサー:チョ・イルヒョン,シン・ガンヨン,キム・ユン,パク・ジュンテ
共同プロデューサー:キム・ドンウォン,キム・ギョンヒョン
脚本:イム・サンス 撮影:イ・ヒョンドク 照明:パク・セムン サウンド・ミキサー:ウン・ヒス 美術:イ・ハジュン
衣装:チェ・セヨン,イ・ウンジュ 編集:イ・ウンス 録音:キム・ソグォン 音楽:キム・ホンジプ
提供・配給:ギャガ 2010/韓国/カラー/シネスコ/ドルビーSR、ドルビーデジタル/107分/字幕翻訳:根本理恵
(c)2010 MIROVISION Inc. All Rights Reserved(R15+)
http://housemaid.gaga.ne.jp/
2011年8月27日(土)、TOHOシネマズ シャンテ 他 全国順次ロードショー
- 監督:イム・サンス
- 出演:チ・ジニ, ヨム・ジョンア, ウンソン, ユン・ヨジョン
- 発売日:2008-11-26
- おすすめ度:
- Amazon で詳細を見る
- 監督:イ・チャンドン
- 出演:チョン・ドヨン, ソン・ガンホ, チョ・ヨンジン, キム・ヨンジェ
- 発売日:2009-01-01
- おすすめ度:
- Amazon で詳細を見る
TRACKBACK URL: