エイリアンVSプレデターにレフリーは「バイオ・ハザード」のポール・アンダーソンとくれば、
これは世のオバカな映画ファンたちはオメメきらきらさせたカードであろうと推察するのだが・・・。
「ああ・・・そうか。鶴田も前田も知らない人に、鶴田VS前田が観たかったって言っても、は?なに?ってなもんだよな・・・。つーか、
どっちが強いのかって思いながら観に来たのって俺だけかもな。てか、エイリアンとプレデターって戦う理由ねーしなー。いやまて、
そもそもエイリアンとプレデターどっち強いのってことにさほど興味なかったわ。それにプレデターってこんなのだったけ?
中学以来見てないからなぁ。なんか落ち武者ロボットみたいだな・・・」
なんてことを観ながらボケッと思っているうちに映画は終わってしまった。一瞬「マグノリア」のポール・アンダーソンだったけか・・・
なんて思ってしまった。
「フレディVSジェイソン」のときのように、「ああ・・・。ジェイソン頑張って!」みたいな感情は最後まで湧いてこず、
なにゆえに自分はこの両者の対決を観に来たのだろうと、そればかり考えていた。
新日VSUインター(プロレスファン以外の皆様ごめんなさい。何のことか分かりませんね)
の抗争を観に行くかのような気分で行ってしまった自分が悪かった。これは映画だったですね。
いやでも、マジであの予告編観たら誰だってエイリアンVSプレデター全面対抗戦勃発みたいに思うんじゃないだろうか。
ウジャウジャいたエイリアンが映ったの数秒だもの。
青函トンネルじゃなくて武道館あたりで試写会やってたら間違いなくブーイング飛んでたと思いますよ。
しかも両者が出てくるまでが長い長い。何の映画を観に来たのか忘れてしまうくらい。ピラミッド発見したときなんか、もう完全に頭は
「インディ・ジョーンズ」モードに切り替わってたもんなぁ。セットというか雰囲気がそっくりなんだもの。しかも無駄に本家を上回ってるし。
で、ようやくエイリアン出てきて、「あ、そうか」と何の映画だったのか思い出すのだが、両者を対決させるべく製作者サイドは考えすぎ。
もう完全に頭がこんがらがって何を見せるべき映画なのかということを忘れている。
言うまでもなく「ガチでやればどっちが勝つのか」ということを見せてほしい。なのにケンカする理由と言うのか、
その辻褄を合わせることに必死。逆に対立構造が分かったときには笑ってしまったもの。
でも、何となく気持ちは分かる。大人だものぉ、彼らは。きっと「エイリアンとプレデターが対決するにはどうすりゃいいんだよ」
という設定の裏づけを、絶望的な壁にブチあたってしまったかのように考えてしまい、結果このようになったのだろう。
「エイリアンとプレデターのどっちが強いのか白黒はっきりさせりゃいいんだからよぉ、とにかく主人公はエイリアンとプレデターな。で、
連中がさぁ、実は大昔から対立関係にあってさぁ、たまたま同時に地球を侵略しに来ちゃったんだよ。人間?最初の十分で全滅。あと全面抗争。
最後にドンが出てきてタイマン」とは思えなかったのだろうなぁ。いや、それで映画が面白くなる保証はないけど、それにしたってやはり
「○○VS××」という発想自体がすでに幼稚園なのだから(もちろん良い意味で!)、
ここは一つ必死に自分の頭のレベルを幼稚園児に戻して考えて頂きたかった。(てか、どーしたポール。いつもは幼稚園なのに!
いつも通りでいいのに!)結局「エイリアンとプレデターが居合わせている場所(映画で言うとこのプレデターの成人の日儀式)
に偶然人間がいた」というよく分からない映画になってしまっていました。ある意味ポールらしいけど・・・。
子供の発想に大人の思考が混じってダメになってしまう悪いパターンですな。
(2004.12.27)
主なキャスト / スタッフ
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「エイリアンVS.プレデター」 E ひらりん的映画ブログ
「キャットウーマン」・「デビルマン」に続く「こわいものみたさ」シリーズでしょうか。 エイリアン作品もプレデター作品も全然興味なかったので。 ともに、SFアクショ...
Tracked on 2005/05/18(水)22:28:44
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エイリアン VS. プレデター E Dazzling M
エイリアンVSプレデターを観た すごい面白かった とても期待を持たせるオープニングから だだだっと、1時間半一気に魅せられました エイリアンも、プレ...
Tracked on 2005/05/22(日)01:31:14