

エドガー・ライト ( 映画監督 )
マイケル・セラ ( 映画俳優 )
映画『スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団』について

2011年4月29日(土)より、
シネマライズ他にてロードショー!!
「スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団」で監督のエドガー・ライトと主演のマイケル・セラが来日したのでインタビューを行った。「ホットファズ」に引き続き、こちらが公開署名活動をした作品だが(公開署名活動をこちらに呼びかけたフィリップ・クナルさんと共同)、無事に公開になり、日本が大好きなエドガーも来日できて良かった。マイケル・セラは、素晴らしいぐらいの好人物でより好きな俳優になった。「スコット・ピルグリム」はエドガーのハリウッドでの第1作だが、スピルバーグ&ピーター・ジャクソンの「タンタンの冒険」(11年末公開予定)の脚本にも参加して、更なる活躍を始めている。ただ、打ち合わせで初めてスピルバーグに会ったときに、隣りにいたスピルバーグの腕を「本物?」と思って無意識にいじっていてスピルバーグが驚いたとか(笑)。(取材:深谷直子、わたなべりんたろう 撮影:エドガー・ライト&マイケル・セラ:わたなべりんたろう、タベラのイベント:内堀義之 )
マイケル・セラ インタビュー
――エドガー・ライト監督と仕事してみていかがでしたか? 他の監督との違いはありましたか?
マイケル・セラ(以下、マイケル) 撮影中にあんなにエスプレッソばかり飲む人だとは思わなかった(笑)。でも、あれぐらいエスプレッソでも飲まないとやってられないぐらい大変な撮影だったからね(笑)。撮影に入る前から、エドガーがスタイルにどれだくこだわりがあって、すべてを把握してコントロールできる人だとは知っていたんだ。だけど、今作をエドガーは何年にも渡って周到に準備していたんだ。だから、細部まで作りこまれて絵コンテもできていたので、そこから外れることはほとんどなかったんだ。キャスティングが決まったときも、エドガーは出てほしい第一候補ばかりで喜んでいたんだ。どの俳優の持ち味も知り尽くしていて、そのことを生かしたキャラクターにはめ込んでいったんだ。同世代の才能ある俳優たちとの共演も楽しかったし刺激になったけど、今作の作り込まれた映画の中で演じることは、今までにない経験だったんだ。
――俳優がどれも素晴らしいですが、特にルームメイトでゲイ役のキーラン・カルキンが最高でした。特に印象に残った共演者はいましたか?
マイケル キーランと一緒の撮影は1週間ほどしかなかったんだけど、すごく楽しい人で良い友人になれたんだ。キーランの出演作はどれも好きだし、この年代の俳優の中では最高の俳優の1人だね。ドラマーのキムを演じたアリソン・ピルは、同じくカナダ出身で以前にも共演したことがあるんだけど、アリソンはその後も確実にキャリアを積んでいて、今回の再共演はとても楽しかったし、素晴らしい俳優になっていて驚いたね。
――40歳、50歳になったら目指している俳優はいますか?
マイケル (少し考えて)ジーン・ワイルダー、ジャック・ニコルソン、エリオット・グールドかな。後はジョン・カザール、クリスピン・グローバーなどかな。彼らは俳優として尊敬しているし、素晴らしい実力の持ち主ばかりだよね。後、クリスピン・グローバーが出演している「リバース・エッジ」は是非観てほしいな。大好きな作品で、僕の好きな映画リストの1本なんだ。すごくパワフルで(日本語で)チョーカコイイ!
――「リバース・エッジ」は、こちらも大好きな作品です。キアヌ・リーヴスの初期の出演作ですが、日本ではあまり有名な作品ではないですね。デニス・ホッパーも素晴らしい作品です。クリスピン・グローバーには、かなざわ映画祭に来たときに会いに行きました。
マイケル 日本に来たことあるんだ! あの映画は必見だよね。

――前日の公開署名活動主催のタベラのイベントに来ていただいたときに、日本の俳優では仲代達矢さんが大好きだと言っていましたが、どの作品でいつ知ったのでしょうか?
マイケル 初めて見たのは「用心棒」だね。20歳の誕生祝いに友達からDVDをプレゼントされて見たんだ。その後、「影武者」「天国と地獄」「切腹」「人間の条件」「女が階段を上がる時」も見たんだ。どれも素晴らしくて感銘を受けた。「乱」での仲代さんの演技も本当に素晴らしい。「用心棒」は黒澤明監督作品との出会いでもあったんだけど、ストーリーテリングや映画の作り方、三船敏郎さんの演技もとても魅力的だった。映画音楽としても大好きな作品で(音楽は佐藤勝)、以前に友達の映画用に曲を作ったときにも、「用心棒」の音楽をモチーフにしたんだ。「用心棒」は、それぐらい好きな作品なんだ
――今までの作品は頼りないイメージの役が多かったですが、今作でアクションシーンで活躍しています。トレーニングなどのエピソードがあったら教えてください。
マイケル 今作のためにエドガーが僕に会いたいと言ってきて、初めてエドガーと会ったのは5年ぐらい前なんだけど、スコット・ピルグリム役をオファーされたのには驚いたよ。
――原作は知っていたんですか?
マイケル カナダでは有名なマンガだから知っていて読んでいたけど、自分が演じるとは思ってもみなかった。でも、今となってはなぜオファーされたかが分かるんだ。意外性のある人が演じるほど、映画が面白くなるってことがあるからね。トレーニングはブートキャンプを経験したんだけど、とても楽しかったし、今となっては懐かしいんだ。だって、一緒にトレーニングした俳優たちと良い友達になれたし、厳しかったけどトレーナーがとても尊敬できる人だったからね。身体を鍛えることは素晴らしいことだし、しかもお金をもらってできるんだから、こんなにありがたいことはないよね(笑)。
――もし、邪悪な元カレを演じるとしたら、どんな邪悪さを武器にして闘いますか?
マイケル (考えて)このインタビューでやっているように「惑わせ戦法」で死に至らしめるかな(笑)。意味ないことをべらべら話して煙に巻いて、相手が油断をしたところで隙をつくんだ!(笑)
――DVDのコメンタリーによると、あなたはギターがうまいのでラモーナに弾き語りするシーンでは下手に弾いていたとか。
マイケル ぎこちなく弾いたといった感じかな。ラモーナに弾き語りするシーンの曲「Ramona」(ベック作曲)はシンプルなコードの曲なんで難しくはなかったけどね。ただ、ナイジェル・ゴドリッチがバンドの演奏シーンの指導をしたんだけど、とても厳しかったね。ナイジェルは映画関係の人じゃないからかもしれいけど、容赦ないんだ(笑)。俳優がバンドに見えるようにしてくれたんだと思うけど、その成果は出ていると思うよ。
――ギターを弾くとの話しの関連で聞くと、どんなアーティストが好きなのでしょうか?
マイケル ニール・ヤング、トーキング・ヘッズ、ボブ・ディランなどは好きで聴いているよ。きみが着ているTシャツに「My Back Page」とあるけど、ボブ・ディランの曲なの?
――5月末公開の山下敦弘監督の「マイ・バック・ページ」のTシャツで、ボブ・ディランの曲名からとったタイトルです。イベントでまた会うと思うので、プレゼントにTシャツを持ってきます。
マイケル その映画は面白そうだね。Tシャツを楽しみにしているよ。ありがとう。
[その他]
・3/3にアップリンクの1Fのタベラで行われた「公開署名活動主催エドガー・ライト監督歓迎イベント/ゲスト:水野美紀さん、シークレットゲスト:マイケル・セラ」では、水野さんが「エドガー・ライト監督の作品にはいつも双子が出ていますが、何か双子に思い入れがあるのでしょうか?」と質問したところ、「意識していなかったけど、それは面白い質問だね(マイケル・セラがエドガーに「「ツインズ」が好きなんだよね」と耳うちする)そう、「ツインズ」という映画が好きなんだよ。カタヤナギ・ツインズの双子役で本当はダニー・デビートとアーノルド・シュワルツェネッガーに出てほしかったけど、スケジュールが合わなかったんだ(笑)」とジョークで返していた。
・カメオ出演しているクリフトン・コリンズ・ジュニアにツイッターで今作の出演を聞いたところ、「エドガーの演出はすごく刺激的だったよ! クレイジーで楽しいヤツさ」との返答でした。
( 取材:深谷直子、わたなべりんたろう
撮影:エドガー・ライト&マイケル・セラ:わたなべりんたろう、タベラのイベント:内堀義之 )
監督:エドガー・ライト 脚本:マイケル・バコール&エドガー・ライ
出演:マイケル・セラ,メアリー・エリザベス・ウィンステッド,キーラン・カルキン,クリス・エヴァンス,アナ・ケンドリック,
アリソン・ピル,ブランドン・ラウス,ジェイソン・シュワルツマン,斉藤祥太,斉藤慶太

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2011年4月29日(土)より、シネマライズ他にてロードショー!!
- 監督:ジェイソン・ライトマン
- 出演:エレン・ペイジ, マイケル・セラ, ジェニファー・ガーナー, ジェイソン・ベイトマン
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- 監督:グレッグ・モットーラ
- 出演:ジョナ・ヒル, マイケル・セラ, クリストファー・ミンツ=ブラッセ, セス・ローゲン
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主なキャスト / スタッフ
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