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プリンス/
サイン・オブ・ザ・タイムズ

『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』 『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面1

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2014年1月25日(土)より、渋谷HUMAXシネマ、
吉祥寺バウスシアター他にて公開、全国順次ロードショー!

INTRODUCTION

『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面2 『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面3独自の音楽性とカリスマ性でロック界をリードするプリンスが、1987年の2枚組アルバム(グラミー賞ALBUM OF THE YEARにノミネート)『サイン・オブ・ザ・タイムズ』のリリースにあわせて行ったヨーロッパ・ツアーを中心に撮影されたライヴ・フィルム。プリンスにとっては『プリンス/パープル・レイン』『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』に続く3作目の劇場映画で、自ら監督にあたっている。撮影されたライヴ映像はロッテルダムとアントワープのもので、さらにミネソタにあるプリンスのペイズリーパーク・スタジオにおける映像がつけ加えられ、ポップで演劇的な要素を持ったプリンスのパフォーマンスが余すところなくとらえられている。また、シーラ・Eの強烈なドラムやセクシー・ダンサー、キャットのパフォーマンス等バック・メンバーも多彩でライヴを盛り上げている。尚、当時恋人と噂されていたシーナ・イーストンが1曲だけ、ユニークな形で出演している。

アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」について

前作となる、映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』の商業的な失敗、並びにそのサントラとして位置付けられたアルバム『パレード』の販売不振の後、自身のバンドである「ザ・レヴォリューション」を解散させ、2枚組全16曲、トータルタイム80分というボリュームを作詞・作曲・演奏・プロデュースをほとんど全てプリンス一人で行っているという驚異のアルバム。『パレード』からちょうど1年後に発売されたが、結果的にはセールスも振るわず、その後プリンスは『ブラック・アルバム』という強烈なファンクアルバムを制作するも発売の1週間前に突如発売中止、方向性の異なる『LOVESEXY』をリリースした。だが、この『サイン・オブ・ザ・タイムズ』は数多いプリンスのアルバムの中でもファンの人気も特に高く、ロック、ファンク、ソウル、R&B、その他あらゆるポップ・ミュージックを、独自の解釈で見事に昇華させた、正に不朽の名作と言える作品である。このアルバムが1988年第30回グラミー賞ALBUM OF THE YEARにノミネートされ、本命視されていたものの惜しくも受賞を逃した(受賞はU2『ヨシュア・トゥリー』)後のインタビューで、「何てことはない、だって僕でも彼等の曲は演奏できるけど、彼らにはHousequake(アルバム収録の楽曲)は作れないだろ?」とプリンスが発言したというのは有名なエピソード。
『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面4 『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面7このアルバムが発売される迄には紆余曲折あり、前作『パレード』 発表後、プリンスは自身のバンド「ザ・レヴォリューション」と共に多くの曲をレコーディング、それらは『ドリーム・ファクトリー』というタイトルの2枚組アルバムとしてリリースされる予定だったが、このアルバムの制作を放棄、そして、今度は「カミール」というプリンスの別名義でのアルバム制作を始めるも、これも途中で制作を断念。更にその次には、それらの楽曲をまとめた3枚組のアルバム『クリスタル・ボール』を制作するも、「ザ・レヴォリューション」を1986年9月の「パレード・ツアー」最終公演となる日本公演(横浜スタジアム)を最後に解散させ、また当時のワーナー・ミュージックが3枚組アルバムという規模に大きな難色を示した為、この企画もまた消滅した。そうして出来上がった膨大な楽曲群を再びプリンス自身が独りで録り直し、新たに新曲を加えまとめ上げたのが、自身のキャリアでも『1999』以来の久し振りの2枚組となったアルバム『サイン・オブ・ザ・タイムズ』である。

映画「サイン・オブ・ザ・タイムズ」について

映画は1987年5月8日のストックホルム公演からスタートした「サイン・オブ・ザ・タイムズ・ツアー」の6月26日~28日オランダ・ロッテルダムと、最終公演となった6月29日ベルギー・アントワープの公演で撮影され、追加シーンはその後、ミネソタにあるプリンスのペイズリーパーク・スタジオで収録された。当ツアーがヨーロッパ・ツアーのみで来日は果たされなかった為、89年2月の日本公開時には劇場に数多くのプリンスファンが殺到した。
当初プリンスはこの映画の製作を予定していなかったが、ツアー開始早々からその音楽とパフォーマンス、更にはパーフェクトに計算されて作り上げたステージが絶賛されたため、急遽映画製作を企画し撮影機材が運び込まれ撮影されたという。
監督にはプリンス自身が当たり、単純なライヴ・フィルムではなく、冒頭と途中にダンサーやプリンス自身による寸劇を取り入れる事で、アルバムで展開していた世界観を更に掘り下げている。また、サウンドトラックのミックスはシーラ・Eが担当した。
80年代を驚異的な速度で駆け抜けていき、同い年のマイケル・ジャクソン、マドンナと並び正に時代の寵児となったプリンスの代表的なアルバムを、商業的な金字塔を打ち立てた「パープル・レイン」と、音楽的な金字塔となった「サイン・オブ・ザ・タイムズ」だとすれば、この映画は正にプリンスの音楽的昇華の瞬間をとらえた貴重な作品であると言えるだろう。

『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面8 『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面10
インタビュー

安齋 肇さんインタビュー (インタビュー:山﨑智之/構成:小泉なつみ)

安齋 肇(あんざい・はじめ) 1953年生まれ、東京都出身。イラストレーター、アートディレクター、ソラミミスト。音楽への造詣の深さは有名で、音楽関係のデザインを多数手掛ける他、バンド活動、勝手に観光協会など、その活動は多岐にわたる。

――プリンスの第一印象はどんなものでしたか?

『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面5わー、気持ち悪い!と思っていました。最初は好きでもなかったんです。ファルセットで歌って、パンチのない男だよな、と。でも、徐々に遡って聴いていくと、もう衝撃的でした。ヒゲも胸毛も生えているのに、女物の下着を着て、ガーターベルトにヒールを履いて、しかもそれを本気でやっているというのが凄い。親や親戚や社会に背を向けて、こんな背徳的な生き方を真っ正面からぶつけていく姿に感銘を受けました。こんな倒錯した変態が出てきたんだ!これからは変態の時代だ!ってね。我が家は下町出身で、貧乏絵描きをやっていて、そんなコンプレックスから這い上がろうと僕自身ももがいていた時期だった。ある意味プリンスは、希望の一筋だったんですよ。

――映画『サイン・オブ・ザ・タイムズ』を初めてご覧になったのはいつですか?

日本で劇場公開されたときに、一度だけ見に行きました。その後もちろんビデオとか、スペイン版DVDとかで見ていますよ。映像作品として見たら、本当に素晴らしいライヴ・ビデオだと思います。あれだけ完成度の高いライヴ・パフォーマンスのショーを何回か撮影して、その中からベストな部分を編集したものだから、当時のパーフェクトに近いライヴだと思う。ただ、ライヴを前提としているから、セット・デザインはすごく凝っているわけではないし、どっちかといえばコスチュームやスタイリングに目が行っちゃいますよね。あと、映画のオープニングもそうだけど、TVドラマのセットみたいなのが好きでしょう?マイケル・ジャクソンだったら金をかけて、レンガの壁をバックでやるようなことを、ベニヤ板でやっている。でも、それが一貫しているんです。つまり、ライヴ・セットの世界観をそのまま映画に持ち込んでいるんです。ネオン管を使っているところや、肩パットの入ったコスチュームとか、小さいところから気を遣ったようなアート・コンセプトも的確だし、バクチをするところとか、寸劇も素晴らしい。プリンスはヴィジュアル性でも才能に長けた人で、「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のプロモーション・ビデオは歴史に残るぐらい良いからね。あれほどまでにアニメーションがグルーヴしているビデオはないです。

――今回、『サイン・オブ・ザ・タイムズ』がデジタル・リマスターを経て映画館の大スクリーンに蘇りますが、ご感想を教えて下さい。

『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』場面6吉祥寺バウスシアターの先行爆音上映会で見たんですが、画質がすごくきれいで驚きました。まるで、ついこないだのライヴみたいで、25年前のプリンスが今、ここに存在しているという感じです。あとシーラEのビーチクが今回、ハッキリ判るのが凄い。あれはもう、中学生だったら釘付けだね。

C R E D I T

原題:SIGN ’O’ THE TIMES
監督:プリンス
製作:ロバート・キャヴァロ、ジョセフ・ルファロー、スティーヴン・フラグノリ
撮影:ピーター・シンクレア 編集:ポール・カイヤット
出演:プリンス、キャット、シーラ・E、シーナ・イーストン、ドクター・フィンク 他
1987年/84分/アメリカ/ビスタサイズ/BD上映
© 1987 PURPLE FILMS COMPANY. ALL RIGHTS RESERVED
配給:日販/提供:是空+ハピネット/宣伝:ビーズインターナショナル
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2014/01/24/19:19 | トラックバック (0)
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