『ミセス・ノイズィ』天野千尋監督&篠原ゆき子(俳優)画像

天野 千尋 (監督)篠原ゆき子(俳優)
映画『ミセス・ノイズィ』について【3/4】

2020年12月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

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天野千尋監督&篠原ゆき子画像2天野千尋監督&篠原ゆき子
――いや、素晴らしかったですね。他もみなさん絶妙でした。ワークショップ映画なので演技経験の少ない俳優さんもいらしたと思いますが、演出はいかがでしたか?

天野 今回贅沢だったのは、キャスティングしつつ脚本を書き進めていたので、当て書きではないんですけど「この人にはこういう役で演じてもらいたい」というのを考えながら書けたことです。それでやっぱりハマったなというのがあります。美和子の夫役の宮崎太一さん、真紀のいとこの直哉役の米本来輝くんだとか。

篠原 米本さんピッタリでしたよね。飄々として、ああいう感じの子いるよね~という(笑)。

天野 米本くんは他の短編に出てもらったことがあって、今回ぜひ出てほしいなとワークショップに来てもらって。宮崎さんも本当にハマっていましたね。

篠原 なんか嬉しいですよね、こうやってワークショップから一緒に作り上げていくというのは。

天野 そうですよね。やっぱり衣装合わせで「初めまして」みたいな現場が多いので、それに比べると本当に贅沢に作ることができました。

――何年か越しのお付き合いになっているということですよね。ワークショップは2016年に行ったとのことですが、撮影はいつごろされたんですか?

天野 2018年です。2年前のちょうど今ごろ、11月の初めぐらいにクランクアップしていました。

篠原 そうでしたよね。こういう気候だったなとさっき思い出しました。

――クランクアップはどのシーンですか?

天野 篠原さんのクランクアップは本屋さんのシーンでしたね。

篠原 そうです。あのシーンはすごく自分の中で思い出深かったです。全部が終わって撮影のことなどを思い浮かべながらとても気持ちよく演じられました。

――ラストシーンの真紀の表情はそれまでと全然違っていますよね。

『ミセス・ノイズィ』場面画像1 篠原 撮影が毎日ぎゅっと詰まっていたので、それで大変な面もあったし、初主演ということで、そのときは気づかなかったけどプレッシャーも勝手に抱えていたんですよね。それが全部終わっての本屋さんのシーンで、本の装丁も役者さんが作ってくれたものなんですけど、そういうのもありがたくて幸せだなあというのがこみ上げてきて。

天野 装丁をやってくれた川合空さんもワークショップオーディションに来てくれた役者さんで、俳優をやりつつ絵を描いている方なのでお願いできました。あと、子役の新津ちせちゃんをキャスティングしたのも、ちせちゃんのお母さんの三坂知絵子さんがやはりワークショップに来てくれていたから、子役が必要になったときに「どうですか?」って。三坂さんには大家さん役を演じてもらっています。そういうふうにいろいろつながって巡り会えて。

篠原 そう、なんか幸せだったよね(笑)。

天野 大変だったけどね(笑)。

――とても充実している感じですね。大変だったのはどんなところですか?

天野 久々の長編映画だったし、オリジナル長編をこれだけの体制でやるのは初めてなので、やりたいことが詰まりすぎて毎日毎日追いつかない感じでした。

篠原 そうですよね、スケジュールが1日みっちり入っている感じで。ホッと一息つく暇もなく1日終わって、翌日もダーっと。いっぱいいっぱいでした。でも、それよりも私はこの作品に参加できたことへのラッキー感がすごいです。この作品に関しては本当に幸せな思いしかしていないというか。役としても共感する部分が多くてやりやすかったですし。

天野 本当に、映画ってそこがいいなと思うんですけど、自分が脚本を書いているときには想像できなかったものが、俳優が演じることで出来上がっていくんです。篠原さんが入ってくれたことでこういう真紀になるんだ、こういうシーンになるんだ、というのがいっぱいあって。特に娘の菜子の誕生日のケーキのシーン、あれは撮影しながら自分が撮っているというよりその場で映画を観ているような気持ちで「わあ、こんなことになっているんだ」という驚きとともに感動しながら見ていました。

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ミセス・ノイズィ (2019年|106分|日本)
監督・脚本:天野千尋
出演:篠原ゆき子,大高洋子,長尾卓磨,新津ちせ,宮崎太一,米本来輝,洞口依子,和田雅成,縄田かのん,田中要次,風祭ゆき
製作:井出清美,植村泰之 企画:貝津幸典 エグゼクティブ・プロデューサー:鍋島壽夫,横山勇人
プロデューサー:髙橋正弥 脚本監修:加藤正人 共同脚本:松枝佳紀 撮影監督:田中一成
録音:星野裕雄 編集:櫻木絵理 ミキサー:松山千紘 ヘアメイク:渡辺順子 装丁デザイン:川合空
タイトルデザイン:カタバミプラス ポストプロダクション:レスパスビジョン 助監督:高野佳子,加藤拓人
音楽:田中庸介&熊谷太輔 主題歌:植田真梨恵 「WHAT’s」(GIZA studio)
宣伝デザイン:秋山京子 宣伝:細谷隆広,矢部紗耶香
制作:ヒコーキ・フィルムズ インターナショナル/メディアプルポ
企画協力:アクターズヴィジョン 配給:アークエンタテインメント 特別協力 : アミューズメントメディア学院
©「ミセス・ノイズィ」製作委員会
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2020年12月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

2020/12/03/22:33 | トラックバック (0)
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