『ミセス・ノイズィ』天野千尋監督&篠原ゆき子(俳優)画像

天野 千尋 (監督)篠原ゆき子(俳優)
映画『ミセス・ノイズィ』について【4/4】

2020年12月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

天野千尋監督&篠原ゆき子画像3篠原ゆき子&天野千尋監督
――真紀と裕一の噛み合わなさが浮き彫りになるとても重要なシーンですね。篠原さんはどんなことを考えながら演じていたんですか?

篠原 どうだったかなあ……? ケーキが1個しかないから失敗できないなと思いつつ。

天野 2個あったはずだよ。

篠原 えっ、本当(笑)? 夫とかが落ち着いているとイラつくときってあるじゃないですか。そんな感じだったと思う。長尾さん演じる裕一がすごく客観視して「真紀も真紀でさ」みたいな感じで、そう言われるとなおさら「いやいやいや」って(笑)。

天野 そうそう、そのイライラしている感じ、それでライターを渡さないというやり取りがすごくよかったんです。

――夫の裕一にも問題がありますよね。真紀の仕事を軽く見ているし、悩みを抱えている真紀に対して上から正論で接するだけだし。最後まで自分から歩み寄ることをしていないんですよね。

篠原 真紀が窮地に陥ったときに逃げましたしね。

天野 海外の映画祭や東京国際映画祭で観た外国の方からは、裕一に対して批判的な意見が出ますね。日本のリアルな夫婦の関係としてこういうのはわりと多いと思うんですけど、海外で「日本はまだこんな感じなの?」って結構言われました。

――夫婦の問題について触れていないのは、おばさんとのバトルにテーマを絞るためとかの意図があってそうなったんでしょうか?

『ミセス・ノイズィ』場面画像2 天野 脚本ではもうちょっと裕一も柔軟で、口論すると真紀がグイグイ押していくところもあったんですよ。「私ばっかり子育てやって」と言い返すようなシーンもあったんですけど、編集の段階で見せた男性陣から「これでは真紀が嫌な女に見えすぎる」という意見をもらって、それに従ったらよりこういう傾向に。日本社会の実態が出てしまいました。

――そうなんですか。いろいろ議論できるところになっていると思います。あとはSNSで情報がみるみる拡散していく怖さもとてもリアルに描かれていました。

天野 もともとSNSがあまり得意じゃないんです。短い言葉がどう受け取られてしまうかわからないのでなかなかおいそれと発信できないんですけど、意図しないところで人を傷つける怖さがありますよね。そういうことを考えてストーリーに組み込んでいきました。もともと5月に公開が予定されていましたが、延期が決まったあとの自粛期間中にSNSの問題がより世の中に顕著に出てきて。

篠原 コロナがあって、ますます観るべき映画になったかもしれないですね。

――映画の中で、真紀は大きな過ちを犯してようやく自分の間違いに気づくんですが、実際に世の中を見ても、人は何かが起こってからじゃないと気づかないというところがあって。そういうのを気づかせてくれるのも映画だなあと思うので、本当に早く観てもらいたいですね。

天野 そうですね。ただ、何か主張を押し付けようという気持ちはないので。あくまでエンターテイメントとして楽しんでいただける映画の中に、人生を淡々と描けたらいいなと思っています。題材が身近なだけに、きっと主人公に自分を重ねてスリルを味わっていただけるんじゃないかなと。その上で、日常の言動を振り返るきっかけにもなったら嬉しいです。

篠原 みなさんに楽しくご覧いただいて、オマケでみっけものがあったら嬉しいなという感じですよね。とにかくまっさらな気持ちで楽しんでいただいて、それで何かを感じていただけたら嬉しいです。

( 2020年11月11日 新宿・ヒコーキ・フィルムズで 取材:深谷直子 )

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ミセス・ノイズィ (2019年|106分|日本)
監督・脚本:天野千尋
出演:篠原ゆき子,大高洋子,長尾卓磨,新津ちせ,宮崎太一,米本来輝,洞口依子,和田雅成,縄田かのん,田中要次,風祭ゆき
製作:井出清美,植村泰之 企画:貝津幸典 エグゼクティブ・プロデューサー:鍋島壽夫,横山勇人
プロデューサー:髙橋正弥 脚本監修:加藤正人 共同脚本:松枝佳紀 撮影監督:田中一成
録音:星野裕雄 編集:櫻木絵理 ミキサー:松山千紘 ヘアメイク:渡辺順子 装丁デザイン:川合空
タイトルデザイン:カタバミプラス ポストプロダクション:レスパスビジョン 助監督:高野佳子,加藤拓人
音楽:田中庸介&熊谷太輔 主題歌:植田真梨恵 「WHAT’s」(GIZA studio)
宣伝デザイン:秋山京子 宣伝:細谷隆広,矢部紗耶香
制作:ヒコーキ・フィルムズ インターナショナル/メディアプルポ
企画協力:アクターズヴィジョン 配給:アークエンタテインメント 特別協力 : アミューズメントメディア学院
©「ミセス・ノイズィ」製作委員会
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2020年12月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

2020/12/03/22:34 | トラックバック (0)
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