去る1月23日、『SPL/狼よ静かに死ね』のW主演俳優サモ・ハンとドニー・イェン、共演のウー・ジンが公開に先駆けて来日、キャピトル東急ホテル(溜池山王)にて記者会見を行った。
当日は、前週末からの雪の影響でサモ・ハンの乗った飛行機が遅れるというハプニングがあったものの、会場に滑り込む形で無事に会見が始められた。会場には、ドニー・イェンがアクション監督を務めた映画『修羅雪姫』に主演した女優の釈由美子がスペシャルゲストとして登場。前出の映画以来親交を深めているという二人は、壇上で抱擁を交わして再会を祝していた。
また、劇中では冷酷なナイフの使い手として、ドニー・イェンと白熱した立ち回りを披露していたウー・ジンは、会見では幼さの残る甘いマスクと華奢な佇まいで女性記者の嬌声を浴びていた。
左からサモ・ハン(主演)、釈由美子(特別ゲスト)、ドニー・イェン(主演)、ウー・ジン(共演)
サモ・ハン
(今回初めて悪役を演じたことについて)長年俳優をつとめ、監督もしたことがあるが、悪役を演じることは私の映画人生にとって重要なことだと思っている。私の“ワル”ぶりをしっかりと見届けていただきたい。
釈由美子
ドニーさんとは来日したときにお食事したりデートをしたり(笑)、いつも楽しくご一緒させていただいてます。でも、『修羅雪姫』の撮影の時は『こんな鬼のような人はいない』と思うくらい厳しい人でした。私は撮影中に骨折もしてしまったんですよ。大変魅力のあるアクターです。心から尊敬しています。サモ・ハンさんは香港のマフィアのドンというイメージだったので、お隣にいらっしゃる今も、ちょっと怖いです(笑)。ウー・ジンさんは劇中でナイフの使い方が素晴らしくて、若き日の哀川翔さんを彷彿とさせる切れの良さを感じました。
ドニー・イェン
釈さんはすごく努力家で、指の骨を折っても頑張る姿が印象的でした。アクションも素晴らしく上達したんですよ。でも、残念ながら最近はアクション映画に出てませんよね(笑)。
ウー・ジン
香港映画界の重鎮の二人と一緒に来日することができ、若い僕としては大変な名誉を感じています。ありがとうございます。
殺破狼(シャ・ポー・ラン=SPL)。
それは中国占星術で反乱を司る「七殺」「破軍」「貧狼」の3つの星を意味する。
これらは3人の主要登場人物
―サモ・ハン<殺>、ドニー<破>、サイモン<狼>―
を象徴的に表している。
それぞれは-破壊、対立、強欲-と悪いことを象徴している。
しかしそれらは組み合あわせ次第で人の人生を豊かにもする。
(ウイルソン・イップ監督)
SPL/狼よ静かに死ね
http://www.spl-movie.com/
2006年3月4日 新宿オスカーほかにて
“男泣き”全国順次ロードショー!!
魂を揺さぶる壮大なる<バイオレンス・オペラ>の誕生!!
サモ・ハンVSドニー! 香港映画史に残るベストバウト!
『男たちの挽歌』から20年、香港映画がまた新たなる伝説を生んだ。香港でNo1ヒットを記録した話題作が緊急上陸。
マフィア撲滅に挑む野獣刑事たちの過激な暴走。もはやそれは捜査ではない。男対男の命をかけた戦争だ!!手段を選ばぬ手荒な捜査で上層部も手を焼く無頼派そろいの捜査班は、証拠をでっち上げマフィアのボス、ポーの逮捕に踏み切るが、ポーも最強の殺し屋を雇い反撃を開始、激しい死闘の火蓋が切って落とされ香港の街は修羅場と化して行く。
出演は暗黒街のドン、ポーに香港映画界のゴッドファーザー、サモ・ハン。久しぶりの主演かつ初の悪役でいまだ現役の激しいファイトで魅せる!捜査班の新リーダー、マーには俳優だけではなく監督、アクション監督としても国際的に活躍する『HERO』『セブンソード』のドニー・イェン。ポー逮捕に執念を燃やすチャンには『ワイルド・ブリット』、『トゥーム・レイダー2』など数多くの作品で幅広い役柄を演じる演技派サイモン・ヤム。さらに、殺し屋ジェットには“第2のジェット・リー”として世界的に注目されている『新少林寺』『超酔拳』のウー・ジン。
「リアルファイトが出来る本物の役者」のみを起用し“究極のマーシャル・アーツ”を目指した本作は2005年11月、世界に先駆けて公開された香港では初登場1位となる大ヒットを記録、トロント映画祭をはじめ多くの映画祭でも「『インファナル・アフェア』を超える傑作」絶賛され、東京フィルメックス映画祭では観客賞を受賞。北米の権利を元ミラマックス社のハーヴェイ・ワインスタインが率いる新会社ワインスタイン・カンパニーが購入したことでも大きな話題を集めている。
1994年香港。様々な組織犯罪を陰で操る黒社会のドン、ポー(サモ・ハン)の逮捕に執念を燃やすチャン捜査官をリーダーにした特別重犯罪捜査班は、遂にポーの犯罪を証言することを了承した重要証人を確保した。だが、証人は裁判所への護送中に何者かに暗殺され、警護にあたっていた捜査班のメンバーも重傷を負ってしまう。証人不在によって立件は不可能となり、警察はやむなくポーを釈放するのだった。
3年後。脳に悪性腫瘍が発見されていたチャンは、病状の悪化に伴い定年前の引退を決めた。彼の代わりに捜査班には新しいリーダーとして、署内でも武闘派として名を轟かすマー捜査官(ドニー・イェン)が着任する。丁度その頃、ポーの組織に潜入していた囮捜査官が惨殺死体で発見され、その殺害現場を撮影したビデオが偶然捜査班に持ち込まれる。その映像には暴行を加えるポーの姿は映っていたものの、捜査官を直接射殺したのは彼のボディガードだった。チャン達はボディガードが射殺する姿を映した映像の後半部分を消去し、そのビデオを証拠としてポーの逮捕を実行する。だが、チャン達の偽装工作はすぐに発覚してしまいポーは釈放されてしまう。不当逮捕に激怒するポーは殺し屋ジェット(ウー・ジン)を派遣し、捜査班への逆襲を開始するのだった……。
製作総指揮:チャン・ターチー
製作:カール・チャン
脚本:セット・カムイェン、ン・ワイロン
撮影:ラム・ワーチュン
出演:ドニー・イェン、サモ・ハン、サイモン・ヤム、ウー・ジン
監督:ウィルソン・イップ
2005/香港/カラー/93分/ビスタサイズ/SRD
提供:メディア・スーツ、クロックワークス
配給:メディア・スーツ
宣伝:ライスタウンカンパニー
配給協力:エム・エフボックス
2006年3月4日より新宿オスカーほかにて全国順次公開
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