「GALACTICA/ギャラクティカ」
グレイス・パーク来日会見レポート
アメリカのSci-FiチャンネルのTVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」のシーズン1が1月6日より日本テレビにて地上波放送中で、1月23日にはシーズン2のDVDボックス「承:season2」が発売されたこともあって、“ブーマー”ことシャロン・バレリー役のグレイス・パークが初来日を果たし1/19に新宿バルト9で記者会見を行ったので、その模様をお伝えする。ゲストは今作の大ファンを公言する樋口真嗣監督と「ガンダム」シリーズや「機動警察パトレイバー」などのメカニック・デザインで知られるクリエイティブ・プロデューサーの出渕裕氏に加え、テレビ放送のエンディングテーマ「Deeper」を手がけたラルク・アン・シエルのギタリストのKen氏も駆けつけ花束を贈呈した。司会は「GALACTICA/ギャラクティカ」を日本に紹介するのに尽力した清水節氏。
なお、グレイス・パークはロサンゼルス出身の韓国系アメリカ人で、イギリスの男性誌「Maxim」の「セクシーな女性100人」に選ばれたこともある。
取材/文:わたなべ りんたろう
――日本では数多くのキャラクターの中でブーマーが最も人気が高いのですが、そのことはいかがですか?
グレイス・パーク 脇役ともいえる役なのに光栄です。ただ、ブーマーはいろいろな意味で苦悩し、混乱しているキャラクターです。無垢な心や純潔など失っていくものも多い。その上で最も大切にしている“愛”を忘れないようにと心がけていました。苦しみや怒りを抱えながらの演技だったので、プライベートに持ち込まないようにするのに苦労しました。
樋口監督 今作は映画に近い構造をしていて、初めてはまったドラマ。次回作を作る上でもよい刺激を受けました。ぜひ私の作品に出演してもらいたい。(いくつもの顔を持つブーマーについて)グレイス自身は、どのブーマーが一番好きですか?
グレイス・パーク ヒロ(ターモ・ペニケット)と一緒にいるときのブーマーが好きですね。これ以上は……ネタバレになるから言えないわ(笑)。
樋口監督 初めて「GALACTICA/ギャラクティカ」に触れたのは、YouTubeでみた大気圏内でワープするGALACTICAの映像です。惹きこまれましたね。
出渕氏 それってシーズン2の後半では?
清水氏 シーズン2じゃなくて、まだ日本で放送されていないシーズン3のクライマックスの「エクソダス」の回ですね(笑)。
出渕氏 ブーマーのキャラクターの魅力は多面性があるところ。守ってあげたいと思わせる一方で、逆に男たちが守られていますね。グレイスさんは大学では心理学を専攻していたそうですが、役作りには役立っていますか?
グレイス・パーク 心理学で学位をとりましたけど、本当は建築をやりたかったし、ほかにもいろいろやりたいことがったんです。・・・本当はわたし自身が一番クレイジーなのかも(笑)。
――Kenさんはどういうイメージで曲を作ったんでしょうか。
Ken 僕的にはすてきな曲が作れてしまいました。自分がのめりこめるドラマに使われてうれしいですね。
グレイス・パーク ギャラクティカには、暗い時代に希望を持って生きる人間の姿が描かれています。ギャラクティカに参加しているつもりで最後まで見てください。
グレイス・パークは会場の番組のファンのリクエストに応えて、劇中のブーマーの決め台詞「So say we all!(そう、ここに願う!)」を披露し、客席からは再び大きな拍手が送られていた。
取材/文:わたなべ りんたろう
【承:season 2】DVD-BOX 2
出演:エドワード・ジェームズ・オルモス,メアリー・マクドネル,
ジェイミー・バンバー,ケイティ・サッコフ,レイス・パーク
発売日:2009-01-23 / アミューズソフトエンタテインメント
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