the hiding -潜伏-
2008年5月10日(土)~6月6日(金)
連日20時30分よりシネマアートン下北沢にてレイトショー
会場:シネマアートン下北沢 料金:¥2500(当日券のみ)
尚、整理券は13:30より配布致します。
○5月10日(土)初日 福居監督、キャストの舞台挨拶
キャスト:溝手真喜子(『the hiding-潜伏-』/『出れない』)、秋津ねを(『the hiding-潜伏-』)、友利栄太郎(『the hiding-潜伏-』)、伊藤主税 (『出れない』)、福山知沙(『出れない』)
○5月12日(月)
ゲスト:佐々木誠監督、伊刀嘉紘監督+福居ショウジン監督 司会・蔭山周監督
○5月13日(火)
ゲスト:釣崎清隆(写真家・映画監督『死化粧師オロスコ』)+福居ショウジン監督 司会:友利栄太郎(ホネ工房プロデューサー)
○5月14日(水)
ゲスト:MUNE(ハードコアチョコレート代表)+福居ショウジン監督 司会:友利栄太郎(ホネ工房プロデューサー)
○5月19日(月)
ゲスト;品川亮監督、加賀賢三監督、桑島岳大監督+福居ショウジン監督 司会:蔭山周監督
○5月21日(水)
ゲスト;柴田剛監督(『おそいひと』)+福居ショウジン監督 司会:友利栄太郎(ホネ工房プロデューサー)
○5月26日(月)
ゲスト:前田弘二監督、有馬顕監督、福島拓哉監督+福居ショウジン監督 司会:蔭山周監督
○5月28日(水)
ゲスト:松本卓也(竹書房・編集長)+福居ショウジン監督 司会:友利栄太郎(ホネ工房プロデューサー
○6月2日(月)
ゲスト:和田浩之監督、川野弘毅監督、千木良悠子監督+福居ショウジン監督 司会:蔭山周監督
○6月6日(金)楽日 上映後、監督、キャストの舞台挨拶
ゲスト:溝手真喜子(『the hiding-潜伏-』/『出れない』)、秋津ねを(『the hiding-潜伏-』)、友利栄太郎(『the hiding-潜伏-』)、伊藤主税(『出れない』)
オールナイト上映 5月24日(土)23:10開場/23:30イベント開始
『出れない・別バージョン』
(DV/カラー/ステレオ/55分)福居ショウジン監督 出演:溝手真喜子,伊藤主税,福山知沙
トークショー1
ゲスト:溝手真喜子(『the hiding-潜伏-』/『出れない』)、伊藤主税(『出れない』)、福居ショウジン監督 司会:友利栄太郎(ホネ工房プロデューサー)
『days of』(2006/9min/8㎜→DVCAM/カラー/16:9)福島拓哉監督
『ラーメン』(2006/10min/8mm→DV/カラー/16:9)前田弘二監督
『結晶都市』(2006/10min/8㎜→DV/カラー/4:3) 品川亮監督
『燃え上がる生物』(2007/15min/8mm→DV/カラー/4:3) 蔭山周監督
『ゲロリスト』 (1987/12min/8mm/color/4:3)福居ショウジン監督
『キャタピラ』 (1988/33min/8mm/color/4:3)福居ショウジン監督
ほか、シークレット作品(10分)の上映あり
トークショー2
ゲスト:福島拓哉監督、蔭山周監督、前田弘二監督、福居ショウジン監督
司会:友利栄太郎(ホネ工房プロデューサー)
『ラバーズ・ラバー』(1996/96min/35mm/B&w/4:3)
福居ショウジン監督 出演:川瀬陽太,奈緒,齋藤聡介,国広ミカ,ジーコ内山,飴屋法水
会場:シネマアートン下北沢 料金:¥2500(当日券のみ)
尚、整理券は13:30より配布致します。
福居ショウジン、復活。
1980年代末から90年代初頭。
石井聰亙・黒沢清・山本政志らインディペンデント・シーンをムーブメントにまで高めた先人たちの流れを受け継ぎ、園子温・塚本晋也など次々と刺激的な映画を作る若手監督が現れた。
その個性がひしめく時代に、圧倒的に異彩を放ち続けた存在、福居ショウジン。
映像制作集団・ホネ工房を率い、1万人を超える驚異的な観客動員を果たした『ピノキオ√964』や『ラバーズ・ラバー』など、海外でも上映・販売されるほどの熱狂的なファンを獲得する問題作を発表した。
時は流れ、2007年。
福居はインディペンデント系若手監督のユニット・over8のトークゲストとして出演し、“映画の新しい可能性を追求する”というover8のテーマに刺激を受け、自らの原点であるインディペンデントに立ち返った映画制作を決意する。
そのため福居は、10年ぶりにホネ工房を再結成。すぐに動き出した企画は、伝説と、そして新たな熱を巻き込み、完成した。それが『the hiding -潜伏-』である。
別れた恋人のストーカー行為に怯えるヒロインが、自宅に侵入してきた謎の女の血液を媒介として、秘められた能力を覚醒させていく。
予測不能のストーリーが進行する本作は、世界に類を見ないサイキック・シチュエーション・スリラーである。また、90年代当時に福居の伝説を間近に体験していた、over8メンバーの蔭山周が撮影を担当したことにより、さらに凄みを増した福居の世界観を存分に体験できる作品である。
今回、『the hiding -潜伏-』公開にあたり、06年にオリジナルDVD作品として発表された『怨廻』の再編集バージョン、『出れない』も併せて公開される。監督自らが再構成し、新たなタイトルのもとに生まれ変わったこの作品もまた、福居の新境地を示すものとして往年のファンに新鮮な驚きをもたらすに違いない。
また、期間中にイベント上映として『ピノキオ√964』『ラバーズ・ラバー』など旧作上映も決定。
“潜伏”から“覚醒”へ。福居ショウジン復活祭が、幕を開ける。
福居ショウジン・プロフィ-ル
19XX年 | 東京工芸大学画像工学科卒業後、『ゲロリスト』 (8㍉・10分)、『キャタピラ』(8㍉・30分)を監督。石井聰互監督作品に演出助手として参加する。 |
1991年 | 『Pinocchio√964』(16㍉・96分)を監督。92年、日本プロフェッショナル大賞・特別賞を受賞し、ロッテルダム国際映画祭に招待上映され、ヨ-ロッパ25ヶ所で上映される。05年12月にアメリカ・カナダでDVDが発売される。 |
1996年 | 『ラバ-ズ・ラバ-』(35㍉・モノクロ・90分)を監督。96年、ロッテルダム国際映画祭に招待上映され、イギリス・アイルランドでビデオ発売。05年12月にアメリカ・カナダで発売される。 |
1997年 | 心霊関係のドキュメンタリ-『C-FILES』(VTR・90分)を監督。以降、脚本、CM・プロモ-ションビデオ・企業PVなど多数。 |
2003年 | 映画『GO』(行定勲監督)のメイキング・ビデオを監督。 |
2004年 | ボディ・ペインティングのドキュメンタリ-『変躰ランド』(DV・90分) を監督。 |
2005年 | ホラーDVD『自殺DVD』(DV・70分)を監督。 |
2006年 | ホラーDVD『怨廻』(DV・90分)を監督。 |
2007年 | 『the hiding-潜伏-』(DV・40分)を監督。 |
2008年 | 『the hiding-潜伏-』及び『出れない』(『怨廻』劇場用バージョン)を公開。 |
アル中!ストーカー!謎の女!超能力!!!
元彼、伸一(友利栄太郎)にストーカー行為を受け会社を辞め、逃げるように引っ越して来たばかりの鳴海(溝手真喜子)は、心身喪失症に陥りアルコール依存の日々を送っていた。ある日突然、謎の女・愛子(秋津ねを)が鳴海の部屋に乱入し彼女を拘束、潜伏を開始する。
鳴海は愛子から凄まじい暴力を受ける。さらに、特異な「能力」を持った愛子は、自由を奪った鳴海の脳内情報をことごとく読み取っていく。そして愛子が鳴海から伸一に関する情報を引き出したとき、二人の前に伸一が現れる。
絶体絶命の鳴海だったが、愛子の能力が展開する中、次第に鳴海にも特異な能力が覚醒していく。
これは現実なのか?それとも狂っているのか?覚醒の末に鳴海が見た真実とは!
『潜伏』はお客さんあなたがたの体と反応することではじまる中篇40分の映画。中毒とはこういう状態を指す。
僕がアンダーグラウンドの実験映画好きな子供の頃、何度も怖くて。福居ショウジンという作者の名前が。飲んだことのまだないアルコール分の強烈なカクテルのような気がしたんだ。
久しぶりの新作に触れた去年の暮れ、アルコールで前後不覚になり神経麻痺起こす体を思いだした。
触れたら危ない、注意が要る。上手に中毒を乗りこなせるお客さんを選ぶ映画。僕には極上の一編なんだ。
「どインディーズの様な始まり方だが、求心力のある演出にすぐに引き込まれる。
主人公女性と同じ[感覚]を持った人達が、僕の周りにはかなり居る筈。」
「福居ショウジンが還ってきた。爆音と疾走感に身をゆだねる快感、内的宇宙へのトリップ感覚。マジカル・ミステリー・ツアーの始まりだ。」
07年初春、若手監督たちの共同企画『over8』のゲストとして、敬愛する福居ショウジン監督をお招きした。ショウジンさんは僕らの映画をすごく面白がってくれて、「俺もなんかやる!」と宣言した。それから数ヶ月後、僕はとんでもないものを観た。
なんだこの感じ。
いつまでも身体の芯に残る、なぜか心地よい、違和感。
たぶん僕は、この映画に、襲われたのだと思う。
ムチャクチャにされて、愛されたんだと思う。
僕らの出したパスから、ものすごいシュートが生まれたのだ。
永らく『潜伏』していた福居ショウジンが、劇場に還ってくる。観客を襲撃するために。
福居ショウジンが長い潜伏を経て目覚めた次章は、官能的に幕を開けた。
潜伏のセンは、譫妄のセン。そこは絶え間なく続く無間地獄の如き因果の水底。
生きたいとか死にたいとか好きだとか嫌いだとか、そんなナマヌルさをぶっ飛ばす『伝説』の復活に歓喜しろ!!
福居ショウジンが還ってきた。爆音と疾走感に身をゆだねる快感、内的宇宙へのトリップ感覚。マジカル・ミステリー・ツアーの始まりだ。
まず音が不快、映像が不快、ストーリーが不快。こんなに不快な映画なのに、不思議と目が離せない。食い入るように見入ってしまう。鑑賞後、あまりの「圧倒的な何か」にやられてへとへとになってしまった。言葉では説明できない「圧倒的な何か」、それは強烈な刺激なのか。 この映画を一緒に観た、うちの自慢の美人妻が、翌日寝込んでしまった。きっと知恵熱だろう。それほど危険な刺激物だった。
福居ショウジンが『ピノキオ√964』と『ラバーズ・ラバー』で、あなたの脳みその限界を超えた領域を走る、狂ったローラー・コースターのサイコ・ライドへあなたをどう連れて行ったか覚えているか?自分の身に巻きつけようとした精神的なシートベルトのことを覚えているか?それらは全く役に立たなかった。あの乗り物は乱暴で深遠すぎた。 あなたを、あなたが知らなかった領域へ連れて行く…その道中ずっと狂気の境目を跳ね回り続けるその事実であなたにショックを与える。その境目を越えることはとても簡単で、一度超えたら二度と同じ自分ではいられない。 福居の新作『the hiding -潜伏 -』に出てくる女の子は、既にその境目を越えている。彼女はどんな些細なことにも怯えて、見るもの全てに恐ろしい暴力的なヴィジョンを視る引きこもりだ。 みんな聞いて欲しい。もし、あなたが自分の精神的な許容量について実験したいと思うなら、エクストラ・ストロングなLSDを売ってる街角があったら、そこでダブル・ドーズを手に入れて、安全な場所で飲んだらいい。ストレートに残りの人生精神病院に行きだろうけど、それでも、福居の映画を観るよりは、はるかに安全だ。あいつらは強すぎる。信じてくれ。俺は観てきたんだから。
Cast
溝手真喜子,秋津ねを,友利栄太郎
Staff
製作:ホネ工房 プロデューサー:遠藤彰夫
監督・脚本・編集:福居ショウジン
制作:友利栄太郎 撮影:蔭山周 特殊造形:椋梨夜
撮影助手:加島優一 監督助手:東沢俊秀
www.hiding.jp
2008年5月10日(土)~6月6日(金)
連日20時30分よりシネマアートン下北沢にてレイトショー
伝染
出演:城元大輔,中村伸宏,
牧野桜子,溝手真喜子
監督:福居ショウジン
発売日:2006-12-20
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