第二次大戦中、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが沈めた敵国船の乗組員を救助したという実話を基に、戦時下においても決して失われることのない海の男たちの誇りと絆(シーマンシップ)を描いた重厚な戦争秘話。本作のオンライン試写会に20名様をご招待します。
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◆公式サイト:https://comandante.ayapro.ne.jp/
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潜水艦コマンダンテ
誇り高き決断
2024年7月5日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
命の重さを、艦長は知っている
1940 年 10 月、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇する。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈。だがそれは中立国であるはずのベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。“イタリア海軍一無謀な少佐”サルヴァトーレ・トーダロ艦長は「我々は敵船を容赦なく沈めるが、人間は助けよう」とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下す。だが狭い潜水艦の艦内に彼らを収容するスペースはない。しかもその決断は、潜水艦唯一の長所ともいえる敵に見つからないよう潜航するのをあきらめ、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行することに他ならなかった――。
実話を基に描かれる、海の男たちの誇りと絆の戦争秘話
2023年ヴェネツィア国際映画祭オープニング作品。本作は、第二次大戦中、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが沈めた敵国船の乗組員を救助したという実話を基に、戦時下においても決して失われることのない海の男たちの誇りと絆(シーマンシップ)を描いた重厚な戦争秘話。イタリア海軍の全面協力を得て実物大の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニを再現。CGでは表現できない本物の重厚な質感とクルーたちの過酷な勤務描写が、潜水艦映画の傑作『U・ボート』と比肩するクオリティを堅持し、「潜水艦映画」に目の肥えた観客たちを唸らせるだろう。監督は本作で2度目のヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されたエドアルド・デ・アンジェリス。主演のサルヴァトーレ・トーダロ艦長を演じるのは数々のイタリア映画の巨匠たちに重用されてきた名優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
数奇な運命をたどった
《イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ》
イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは1939年に就役し第二次大戦に参加、戦局によってイタリア、ドイツ、日本と渡り歩き数奇な運命を辿った潜水艦である。1943年、ドイツ軍の指導下で極東に派遣される際、「アキラ3号」の仮称を付与された。直後にイタリアが降伏すると日本軍によって拿捕され、その後ドイツ軍に引き渡されて「UIT24」と改名。さらにドイツ降伏後には再び日本軍に接収され「伊号第五百三潜水艦」として特殊警備潜水艦となり、1945年の日本軍降伏後に連合国に接収され、紀伊水道で海没処分された。ドイツ軍下にあってもドイツの傀儡であるサロ政権側についたイタリア海軍将兵が乗艦し、日本軍下でも日本側についたイタリア人水兵が乗艦していた。彼らは戦後も日本に残り遺族は現在も日本で暮らしている。なお、本艦をモチーフにしたスペシャルテレビドラマが二宮和也主演で制作され、「潜水艦カッペリーニ号の冒険」として2022年正月に放映されて話題となった。
アルトゥーロ・ムゼッリ,ジュゼッペ・ブルネッティ,ジャンルカ・ディ・ジェンナーロ
ヨハネス・ヴィリックス,ピエトロ・アンジェリーニ,マリオ・ルッソ,セシリア・ベルトッツィ,
パオロ・ボナチェッリ,シルヴィア・ダミーコ
監督:エドアルド・デ・アンジェリス 原案:エドアルド・デ・アンジェリス
脚本:サンドロ・ヴェロネージ,エドアルド・デ・アンジェリス
撮影:フェラン・パレデス・ルビオ 編集:ロレンツォ・ペルーゾ 美術:カルミネ・グアリーノ
衣装:マッシモ・カンティーニ・パリーニ 音楽:ロバート・デル・ナジャ(3D)
視覚効果:ケヴィン・トッド・ハウグ 録音:ヴァレンティーノ・ジャンニ 音響:ミルコ・ペッリ
メイクアップ:パオラ・ガッタブルージ ヘアスタイリング:マキシマム・ガッタブルージ
プロデューサー:ピエルパオロ・ヴェルガ,ニコラ・ギリアーノ,アッティリオ・デ・ラッツァ,
エドアルド・デ・アンジェリス,パオロ・デル・ブロッコ
2023/イタリア・ベルギー/イタリア語・オランダ語・英語/シネマスコープ/121分
原題:Comandante/後援:イタリア文化会館 /字幕翻訳:岡本太郎/配給:彩プロ
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