南の島のフリムン
8月29日(土) 角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!
大ヒット『ドロップ』に続く、
《吉本興業×角川映画》強力タッグ第2弾!
あのガレッジセール ゴリ 長編監督デビュー!
今春、大ヒットを記録した品川ヒロシ監督の『ドロップ』に続いて贈る、吉本興業と角川映画の強力タッグ第2弾は、あのガレッジセール・ゴリ、長編監督デビュー作!
自身の故郷、沖縄を舞台に、とんでもなくパワフルでチャーミングな映画を誕生させた。その名は『南の島のフリムン』。
なんだか聞き慣れない言葉だが、“フリムン”っていったい何?それは沖縄の方言で、「愛すべきおバカさん」という意味。この映画は、まさに老若男女の“フリムン”たちが、沖縄独特の美しい風景の中でカラダを張ったコミュニケーションを繰り広げる、最高にパワフルでラブ&ピースな物語なのだ。
沖縄で巻き起こる、フリムンたちのとんでもない恋の大騒動!
ゴリが演じるのは、養豚場で働く栄昇。男友だちとくだらないことばかりして毎日を楽しく過ごしている彼だが、幼なじみの看護師りみとはちょっと微妙な関係。そんなある日、栄昇はポールバーのダンサー、オレンジにひと目ボレしてしまう。だけどそこに乱暴なアメリカ兵マックスが絡んできて、なんとオレンジを賭けて決闘をすることに!謎の占い師や伝説の空手家おばぁ、妖怪キジムナーなど強烈な連中も入り乱れ、恋の大騒動が巻き起こる!
さわやかでちょっとマヌケな青春模様、甘酸っぱいラブコメ、さらにスポコンの要素まで盛りこんだエンタメ度まんたんの物語がパワフルに描かれ、とてもこれが長編デビュー作とは思えぬゴリ監督の演出力には、誰もが驚かされるはず!もともと日大芸術学部の映画学科出身で、NHKドラマ『ちゅらさん』、映画『うた魂♪』『GOEMON』などで俳優としても大活躍、短編の監督作でも実力を証明済みの彼。『ドロップ』を大ヒットさせた品川ヒロシに続き、吉本興業が放つ才能豊かな気鋭監督として大きな注目と期待を集めている。
監督ゴリならではの100%ゆいまーるワールド
キャストには、ゴリの呼びかけで沖縄出身の仲間たちが集結。沖縄の古典芸能の継承者であり映画『ホテル・ハイビスカス』にも出演している照屋政雄、よしもとの若手コンビ“ハム”の諸見里大介、歌手やタレントとして活躍するAKINA、『ちゅらさん』や映画『ナビィの恋』のおばぁ役で親しまれている平良とみ、もちろん“ガレッジセール”の相方・川田広樹も出演。また友情出演として“DA PUMP”のISSAとKEN、沖縄を代表する歌姫・夏川りみは驚きの怪演(!)を披露。主題歌「ウンジュの原点(ふるさと)」はゴリ作詞、Kiroroの玉城千春が作曲し、夏川りみが歌うという沖縄アーティストのコラボレーションが実現。ゴリ・ワールドを“ゆいまーる”(沖縄の方言で“助け合いの心”)で暖かく彩っている。さらにゴリのこだわりは細部にまで徹底している。主人公の栄昇はじめマサル、ヒトシ、この名前、実は沖縄出身の3人組アーティスト「BEGIN」のメンバーから拝借しているのだ。
そしてこの映画の“もうひとつの主役”と呼べるのが、沖縄の風土。ゆるくてリラックスした空気感、青い海や空などの自然、美味しそうな食べもの……。地元の人間にしか描けない、オンリーワンな沖縄の魅力が『南の島のフリムン』には詰まっているのだ!
8月29日(土) 角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!
沖縄の養豚場で働く青年・栄昇(ゴリ)は、三線が得意な60歳のマサル(照屋政雄)と、やたら滑舌の悪いタコス屋の息子のヒトシ(諸見里大介)という、愉快な友だちといつも一緒。仕事そっちのけで、今日もバカなことばっかりして楽しく遊んでいる。
そんな栄昇には幼なじみがいた。マサルの実娘で、看護師の仕事をしている気の強い女の子、りみ(AKINA)だ。いつもケンカばかりのふたりだが、実のところりみは、栄昇に対して密かに恋心を寄せている。
一方、りみの気持ちにはまるで気づかない栄昇。そんなある日、コザにある行きつけのポールバーで、栄昇は新人ダンサー、オレンジ(レイラ)にひと目ボレしてしまう。
翌日、さっそく栄昇は、マサルとヒトシの応援を得て、ポールバーの前でオレンジを待ち伏せして告白。そのサプライズにオレンジは感激し、いい感じの反応をゲット!ところが……そこに現れたのは、超マッチョなアメリカ兵のマックス(ボビー・オロゴン)。彼もオレンジに気があったのだ。栄昇を突き飛ばし、強引にオレンジに迫るマックス。
この時から、栄昇とマックスとの恋の勝負が始まった。そしてマサルの提案で、オレンジを賭けた1対1の決闘で勝負をつけることになる。
決闘まで一ヶ月。このままではとてもマックスに太刀打ちできない栄昇は、伝説の空手達人おばぁ、金城先生(平良とみ)のもとで猛特訓を受ける。オレンジを手に入れるため必死にがんばる栄昇の姿を見て、複雑な気分になるりみ。だが彼女は、疲れてボロボロになった彼の身体を毎日マッサージしてあげるのだった。
そしてついに決闘当日。格好の舞台、闘牛場に観衆が集まる中、栄昇とマックスがついに激突する。
オレンジのため、仲間のため、そして自分のために戦う栄昇。そんな栄昇をずっと見守り続けるりみ。やがて戦いの末にようやく気づいた大切なモノに、栄昇の心は揺れ動くのだが……!?
運命の“長編監督デビュー”
『南の島のフリムン』をゴリが監督することになったのは、彼が以前に撮ったショートムービーがきっかけだった。『刑事ボギー』(06年:「月刊DVDよしもと本物流」収録)と、『ボギー☆ザ・ヒーロー』(07年:よしもと短編プロジェクト「YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100」用)。このクオリティの高さに目をつけたプロデューサーが、ゴリにオリジナル長編作品の監督をオファーしたのだ。
「芸人の僕に『長編の映画監督をやりませんか?』と話がきた時点で、普通は断らなきゃダメですよね。大きな予算と責任ある大人たちが関わってくるんだから、『変な映画を撮っちゃいました』じゃ済まされない。でも、話がきた時に運命を感じちゃったんです。なぜかというと、その話をもらったのが5月22日、僕の誕生日だったから。だから5秒で『やります』と返事しました(笑)。
特に最高だなと思ったのは、自分で脚本まで書けるということ。芸人はコントで自分のイメージを現実にしますが、それよりもっと規模が大きい。たくさんのプロの意見を参考にして、もっと大きい作品ができるんですよ」(ゴリ)
沖縄出身の超個性的キャストが集結!
こうして動き始めた映画企画は、魅力的に仕上がった脚本を受け、キャスティングに突入。ゴリがこだわったのは、基本的に全員、沖縄出身者にすることだった。例えばゴリ演じる栄昇を含む“仲良し三人組”のひとり、ヒトシは、若手芸人コンビ“ハム”の諸見里大介が演じている。
「ヒトシ役のオーディションをしている時、『沖縄出身の芸人が大阪にいる』という話を聞きつけて、ネタの映像を見せてもらったんです。見た瞬間に思ったのは『この生き物は何だ?』。アゴの出方が『しゃくれ』という言葉じゃ収まりきらないんです。あれはもうショベルですよ(笑)。ひと目惚れでしたね。しかも滑舌が悪すぎて、何を言っているかさっぱりわからない。彼をヒトシ役に決めた瞬間、ヒトシがしゃべると『は?』と他の人が聞き返す、というシーンを脚本に追加しました。彼を発見できたことは、まさに奇跡でしたね」(ゴリ)
また、“仲良し三人組”の最年長マサルは、ゴリが『ホテル・ハイビスカス』を観て「面白い雰囲気のある人だな」と思っていたという照屋政雄(偶然にもゴリとは遠い親戚)。栄昇の幼なじみの、りみには、ゴリとは彼女が小学生の時からの顔なじみというAKINA。よくぞここまで、と驚くほど体当たりの熱演を見せている。栄昇に空手を教える達人おばぁ・金城先生には、ゴリとはNHKドラマ『ちゅらさん』で共演したことのある平良とみ。そして強烈なインパクトを放つ怪しげな占い師に扮した夏川りみ、“DA PUMP”のISSAとKENが友情出演。“ガレッジセール”の相方・川田広樹も含め、ゴリとゆかりのある沖縄人たちが集まった。さらに、栄昇のライバルとなる屈強なアメリカ兵には、意外にも(?)ボビー・オロゴンが起用されている。
「天然ボケで、いつもはみんなにイジられているボビーに、真逆の悪役を演じてもらうことで、新しい彼の一面が見られるんじゃないかと思いまして。実際に出演してもらったところ、英語は間違うわ、隙あらば寝るわ、女性を口説くわで大変でしたけど(笑)、最高のハマリ役だったと思います。この映画のボビーはカッコイイですよ。スタッフと『クレジットで彼の名前が出るまで、これがボビーだと気づかない人もいるかも』と話していたほど」(ゴリ)
原点(ふるさと)沖縄への熱き想い
クラインクインは昨年の11月25日。映画の設定は夏だが、実際は台風が終わり、冬に変わっていく季節の変わり目。衣装は半袖やノースリーブが多いため、撮影中は寒さでみんなブルブル震える日が続いたという。
「でも今回の撮影はいろんな奇跡が起きました。曇っている日が多かったのに、雨で撮影中止になったことは一度もなかったんです。『もう今日はダメかな』と思っても、雨がやむんですよ。最初はちゃんと美しい景色を撮れるかな?と心配していたんですけど、何とかなりましたね。やっぱりせっかく沖縄で撮影するんですから、美しい海、青い空、南国の木々、温かい人たちは絶対に撮りたかったんですよ。映画の狙いのひとつは、観てくれた人に『沖縄に行きたい』と思ってもらうこと。それが故郷への恩返しになると思うんですよね」(ゴリ)
舞台となるコザ(沖縄市)の魅力を存分に映画に焼きつけるために、ゴリはロケーションの場所にこだわり抜いた。独特な雰囲気の街並み、大渡海岸、サトウキビ畑、バナナの森、闘牛場……「地元出身ならではの“沖縄”」を入念なロケハンで選んでいった。その中のひとつに、栄昇が働く養豚場がある。
「動物の撮影は、本当に大変です!豚に『顔、こっちに向けて』と言っても、もちろん向いてくれません。だけど僕は、どうしても沖縄の象徴のひとつである豚は撮りたかったんです。花子役の豚はオーディションで決めました。条件はひとつ、『アップにした時に目が可愛い豚』。豚もそれぞれ顔つきが違いますからね」(ゴリ)
さらに沖縄料理も、ゴリが撮影したかったもののひとつ。ラフテー、沖縄の県魚グルクンの唐揚げなどなど、見るからに美味しそうな郷土料理がズラリとそろった。撮影中は、ゴリのお母さんによる中身汁の差し入れなど、地元ならではの応援にも恵まれ、クランクアップは12月14日。撮影日数は計16日間だったが、ゴリにとっては短くも非常に濃厚な日々だったという。
「後半は地獄のように大変でしたけど、振り返ると、人に恵まれたいい現場でした。スタッフから『ゴリに協力しよう』と思ってもらうためにも、僕は手を抜くわけにはいかなかった。本当に頑張って良かった!頑張ったから自分の作品に対しての自信もつくし、観た人から『あの映画、面白かったね』と言われて素直に喜べるんです」(ゴリ)
「もう一度、監督のオファーがあったら?もちろんやりたいです。そのためにも、とにかく本作を多くのお客さんに観てもらいたいです。ただ、次は撮影日数をもうちょっと多めにお願いします(笑)」(ゴリ)
監督/主演:ゴリ(ガレッジセール)
照屋政雄 諸見里大介(ハム) ボビー・オロゴン AKINA レイラ
吉田妙子 福田加奈子 田仲洋子 松本参士郎
ISSA/KEN(DA PUMP)(友情出演) 夏川りみ(友情出演) 川田広樹(ガレッジセール) 平良とみ
主題歌:「ウンジュの原点(ふるさと)」夏川りみ
作詞:ゴリ(ガレッジセール)/作曲:玉城千春/編曲:石塚知生 ビクターエンタテインメント
製作代表:吉野伊佐男,大﨑洋 制作統括:白岩久弥
エグゼクティブプロデューサー:橋爪健康,水上晴司
チーフプロデューサー:水谷暢宏,岡本昭彦
プロデューサー:内田弦,菊井徳明,小西啓介,代情明彦
脚本:ゴリ,杉山嘉一 監督補:杉山嘉一 撮影:今井孝博 照明:上原進 録音:深田晃
美術:濱田智有希 編集:大重裕二 音楽:矢野憲治 VFXスーパーバイザー:小田一生
制作協力:ファントム・フィルム,葵プロモーション,シュガートレイン
制作:よしもとクリエイティブ・エージエンシー
製作:吉本興業株式会社 配給:角川映画
(C)2009 吉本興業株式会社
http://www.furimun.jp/
8月29日(土) 角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!
- 監督:熊澤尚人
- 出演:蒼井優, 平良進, 南果歩, 金井勇太, かわい瞳
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- 発売日: 2006-01-24
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