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総力特集・監督 神代辰巳

初監督作「かぶりつき人生」をはじめ、初の一般映画作品で当時人気絶頂だった萩原健一主演作「青春の蹉跌」や「アフリカの光」、遺作となった「棒の哀しみ」などバラエティに富んだ全14作品を放送!

4月1日(木)~9日(金)、22時から連日2作品ずつ
4月12日(月)~20日(火)、平日14時ほか
日本映画専門チャンネルにて放送

http://www.nihon-eiga.com/

神代辰巳監督
写真提供:日活
1970年代~80年代にかけて製作され、映画界でひとつのジャンルを築いた「日活ロマンポルノ」が2010年2月に22年ぶりに復活する。
一本の予算が当時で750万円、撮影日数は10日間という、ピンク映画よりはいいが、普通の商業映画としては常識外の低コストで製作されていた日活ロマンポルノは、わいせつ論議を巻き起こしながらも、優れたストーリー性や実験的な試みに対しては評価を高め、日本映画が誇る伝統の一環となった。近年、映画賞を総なめした「おくりびと」の滝田洋二郎監督や、「ヴィヨンの妻」の根岸吉太郎監督ら、いまをときめく映画監督や脚本家、女優たちを輩出したことでも知られる。神代辰巳もまた、日活ロマンポルノを牽引した監督の一人だ。

「神代辰巳を擁護する。」これは、蓮實重彦が1996年ロッテルダム国際映画祭で神代辰巳特集が組まれた際、寄稿した文章によるものだ。同時代を生きた今村昌平や大島渚といった強い作家性により国際的に評価された映画監督とは異なり、初監督作の興行成績が振るわず、40歳を過ぎても作品を発表する機会に恵まれなかった神代が、日本映画斜陽の時期に会社の方針で製作が決まった日活ロマンポルノ路線で、量産されるプログラムピクチャーの中に、表現の場を見出し、手腕を発揮していくという、ある種 不遇な監督人生を憂いつつも、その作品群で光る独特のセンスに賞賛する意味を込めて発せられたものだ。
しかし、監督・神代辰巳の仕事は、日活ロマンポルノだけじゃない!庶民のうらぶれた生活感情に目を向けながらも、底抜けに明るい性の歓喜を描く独特の映像世界は、一般映画にも引き継がれ、多くの観客を魅了した。2009年にもシネマヴェーラ渋谷ほか全国の映画館で特集上映が組まれ、その人気は健在だ。

チャンネルでは、日活ロマンポルノの巨匠といわれ、1970年代を象徴する監督・神代辰巳を総力特集。初監督作「かぶりつき人生」をはじめ、初の一般映画作品で当時人気絶頂だった萩原健一主演作「青春の蹉跌」や「アフリカの光」、原田美枝子製作・原案・脚本・主演作「ミスター・ミセス・ミス・ロンリー」、三浦友和主演のサスペンス映画「遠い明日」、遺作となった「棒の哀しみ」などバラエティに富んだ全14作品を放送。さらに、当時の関係者の証言から神代辰巳の数奇な監督人生を辿るチャンネルオリジナル番組も放送。

神代辰巳Episodes ~フィルムに刻まれた剥き出しの"性と生"~
萩原健一(2010年・制作番組・カラー・40分)

監督:藤井謙二郎 出演:萩原健一/桃井かおり/白鳥あかね(スクリプター) 他

日活ロマンポルノの巨匠といわれ、1970年代を代表する監督・神代辰巳を総力特集。俳優の萩原健一、桃井かおり、スクリプターの白鳥あかねら当時の関係者の証言とともに、その数奇な監督人生や演出術に迫るチャンネルオリジナル番組。

放送日:4/1(木),2(金),8(木),9(金),13(火),15(木),16(金),19(月),20(火),22(木),25(日)

「赫い髪の女」
(c)1979 日活株式会社
また、上記一般作品に加えて、神代監督の見事な演出力が発揮された傑作「赫い髪の女」をはじめとする日活ロマンポルノ全19作品を、ビデオ・オン・デマンド(配信プラットフォーム:J-COMオンデマンド)で配信。初監督作から遺作までの全34作品のうち提供可能な33作品を完全網羅!

<日本映画専門チャンネル オンデマンド放送作品> J:COMオンデマンド
「濡れた唇」(1972年) 「一条さゆり 濡れた欲情」(1972年)
「恋人たちは濡れた」(1973年) 「女地獄 森は濡れた」(1973年)
「やくざ観音 情女仁義」(1973年) 「四畳半襖の裏張り」(1973年)
「濡れた欲情 特出し21人」(1974年) 「四畳半襖の裏張り しのび肌」(1974年)
「鍵」(1974年) 「赤線玉の井 ぬけられます」(1974年)
「黒薔薇昇天」(1975年) 「濡れた欲情 ひらけ!チューリップ」(1975年)
「悶絶!!どんでん返し」(1977年) 「壇の浦夜枕合戦記」(1977年)
「赫い髪の女」(1979年) 「少女娼婦 けものみち」(1980年)
「快楽学園 禁じられた遊び」(1980年) 「嗚呼!おんなたち 猥歌」(1981年)
「美加マドカ 指を濡らす女」(1984年)

「(中略)しょせん見せ物だけど、映画は作る側から一体、何なのだと、せつなく、やるせなく、つらく、しきりに、ねんごろに思いあぐね続けてきた十何年であったのである。」(『神代辰巳オリジナルシナリオ集』より)
神代監督が映画と向き合い、長い間 思いあぐね続けてきた作品の数々を、是非この機会にお楽しみ下さい。

4月1日(木)~9日(金)、22時から連日2作品ずつ
4月12日(月)~20日(火)、平日14時ほか
日本映画専門チャンネルにて放送

上映タイトル一覧
4/1(木)、4(日)、12(月)、23(金)、30(金)

かぶりつき人生 ( 1968年・映画・モノクロ・97分 ) ※未ビデオ化

「かぶりつき人生」
(c)日活
原作:田中小実昌 監督:神代辰巳 脚本:神代辰巳 出演:殿岡ハツエ/丹羽志津/玉村駿太郎/中台祥浩 撮影:姫田眞佐久

ストリッパーの母と娘の愛憎を、これがデビューの神代辰巳が滋味豊かに描く。Wヒロイン丹羽志津と殿岡ハツエの魅力を最大限に引き出し、原作者・田中小実昌も客役で特別出演。母・笑子(丹羽)の結婚話を聞いて大阪へ飛んだ洋子(殿岡)が見たのは、初老に達した今もストリッパーを続ける母の姿だった。しかも結婚相手が既婚者であると知って、笑子は意気消沈。そんな母に呆れながら、洋子もまた母と同じ道に足を踏み入れる。
~神代辰巳が初めてメガホンを取った野心作。親娘ストリッパーの逞しい生活意欲とその哀歓をオールロケ、オールシンクロで描く異色の人間ドラマ~

4/2(金)、4(日)、8(木)、12(月)、20(火)、28(水)

青春の蹉跌 ( 1974年・映画・カラー・86分 )

「青春の蹉跌」
(c)東宝
原作:石川達三 監督:神代辰巳 脚本:長谷川和彦 出演:萩原健一/桃井かおり/檀ふみ/河原崎建三 撮影:姫田眞佐久

かつて学園闘争に燃えた、社会的野心を抱く男(萩原)が、金持ちの伯父の娘である従妹(檀)との結婚のため、妊娠した恋人(桃井)が邪魔になり雪山で絞殺して死体を埋めるが……。70年安保終焉の虚無感、青春の情熱、孤独、焦燥を描いた石川達三の同名ベストセラー小説を映画化。神代監督が即興的な演出を織り交ぜて巧みに描いた意欲作。脚本は「青春の殺人者」、「太陽を盗んだ男」の監督・長谷川和彦。
~日活ロマンポルノで実力を見せつけた神代監督が、東宝に招かれて撮影した一般映画。萩原健一が、呪文のように口ずさむ「エンヤートット」は神代演出を象徴する名シーンの1つ。~

4/1(木)、7(水)、15(木)、19(月)、25(日)、27(火)
「宵待草」
(c)日活

宵待草 ( 1974年・映画・カラー・98分 )

監督:神代辰巳 脚本:長谷川和彦 出演:高橋洋子/高岡健二/夏八木勲/青木義朗 撮影:姫田眞佐久 音楽:細野晴臣

無政府主義者が暗躍した大正時代を背景にした若者と政治家令嬢の逃避行劇。同年の「青春の蹉跌」でも組んだ長谷川和彦が脚本を担当し、音楽をYMOの細野晴臣が手がける。アナーキスト集団「ダムダム団」のメンバー国彦(高岡)は、政界の黒幕の孫娘しの(高橋)を誘拐する。しかし、しのから愛ゆえの誘拐と誤解され、いつしか国彦は本気で彼女を愛してしまう。右翼と左翼の両方から追われる破目になった2人は東北へ向かうが…。

4/2(金)、10(土)、13(火)、21(水)、30(金)

櫛の火 ( 1975年・映画・カラー・90分 )

「櫛の火」
(c)東宝
原作:古井由吉 監督:神代辰巳 脚本:大野靖子/神代辰巳 出演:草刈正雄/桃井かおり/ジャネット八田/高橋洋子 撮影:姫田眞佐久

恋人を病で亡くした青年が年上の美女と出会い、異様な恋愛関係へと陥る。古井由吉の純文学に神代辰巳が挑戦した意欲作。ジャネット八田が70年代的ヒロインを気だるく演じる。恋人・弥須子(桃井)を急病で失った広部(草刈)は、形見の櫛を手に無気力に生きていた。やがて年上の人妻・征子(ジャネット)と関係をもち、夫と別居状態にあった征子は広部の部屋に転がり込む。征子は広部の生活に侵食し、弥須子の櫛まで使い始める。

4/5(月)、11(日)、14(水)、16(金)、22(木)、27(火)

アフリカの光 ( 1975年・映画・カラー・97分 )

「アフリカの光」
写真提供:東宝
原作:丸山健二 監督:神代辰巳 脚本:中島丈博 出演:萩原健一/田中邦衛/桃井かおり/高橋洋子 撮影:姫田眞佐久

アフリカ行きを夢見てマグロ漁船に乗るため北国へやってきた2人の男の友情を描く。萩原健一と田中邦衛が泣かせる演技を見せる和製ロードムービー。桃井かおり扮するホステスも強烈な印象を残す。アフリカ行きの旅費を作るため、マグロ漁船に乗るべく北国の港町を訪れる順(萩原)と勝弘(田中)。働きながら船を待つ2人だが、勝弘は体を壊して故郷へ帰る。やがて春がきてマグロ漁船が港に帰ってくるが、順はどの船からも拒絶される。
~芥川賞受賞作家・丸山健二の原作を、「青春の蹉跌」に続きタッグを組んだ神代監督×ショーケン主演で撮影した作品~

4/7(水)、13(火)、16(金)、18(日)、22(木)、27(火)

地獄 ( 1979年・映画・カラー・133分 )

「地獄」
(c)東映
監督:神代辰巳 脚本:田中陽造 出演:原田美枝子/林隆三/岸田今日子/石橋蓮司 主題歌:山崎ハコ

姦通の罪を犯した母を追って娘が地獄めぐりをする、神代辰巳版「地獄」映画。原田美枝子が母娘の二役に扮し、大胆なヌードシーンにも挑戦。岸田今日子、田中邦衛ら脇役陣の怪演に見応えあり。孤児院で育ったレーサーのアキ(原田)は、旅先で生形幸男(林)と出会い、彼の故郷へと案内される。実はこの村はアキの生まれ故郷でもあり、アキは母親ミホ(原田二役)の不義密通で生まれた娘だった。アキの出現は生形家に波紋を呼ぶ。
~特撮を駆使して地獄絵巻を映像化した神代作品の中でも異色の怪作。主演の原田美枝子が挑戦した母娘二役にも注目!~

4/5(月)、11(日)、14(水)、20(火)、23(金)

遠い明日(あした) ( 1979年・映画・カラー・97分 ) ※未ビデオ化

「遠い明日(あした)」
(c)東宝
原作:A・J・クローニン「地の果てまで」 監督:神代辰巳 脚本:馬場当 出演:三浦友和/若山富三郎/いしだあゆみ/宮下順子

殺人犯として服役する父の罪状に疑問を抱く青年が、無実を証明するために奔走する姿を描く異色の社会派ドラマ。「復讐するは我にあり」の馬場当が脚本を手がけ、「赫い髪の女」の神代辰巳が監督した。殺人囚の父をもつ明(三浦)は、19年前に父が犯人として逮捕された殺人事件の真相を調べるべく北九州にやって来た。当時、裁判で証言をした江川良枝(宮下)という女性に接近するが、目に見えない圧力が明の周囲にかかり始める。

4/6(火)、15(木)、19(月)、25(日)

ミスター・ミセス・ミス・ロンリー ( 1980年・映画・カラー・141分 )

「ミスター・ミセス・ミス・ロンリー」
写真提供:ATG
原作:(原案)刹那 監督:神代辰巳 脚本:神代辰巳/刹那 出演:原田美枝子/宇崎竜童/原田芳雄/三國連太郎

原田美枝子が「刹那」というペンネームで脚本を担当、製作にも乗り出した奇妙な味わいの人間ドラマ。男に棄てられ電柱に手錠で繋がれていた千里と名乗る女(原田美枝子)。彼女を拾ったオカマバーのマスター、市雄(宇崎)。二人の前に百科事典の編集者を名乗る謎の男、三崎(原田芳雄)が現れて、15億円強奪計画を持ちかける。三人は市雄のパトロンで相場師の宗形(三國)をうまく罠にかけることに成功したかに見えたが……。神代辰巳が唯一ATGで演出した作品。※本作品は、日曜深夜1時[ATG・アーカイヴ]でも放送。
~原田美枝子製作・原案・主演作にして神代監督唯一のATG作品~

4/7(水)、13(火)、16(金)、22(木)

赤い帽子の女 ( 1982年・映画・カラー・106分 )

「赤い帽子の女」
(c)若松プロ
監督:神代辰巳 脚本:内田栄一 出演:永島敏行/クリスチーナ・ファン・アイク/泉谷しげる/アレクサンダー・ステファン プロデューサー:若松孝二/原正人

1920年代のドイツを舞台に赤い帽子の女に恋した日本人青年の姿を描く。作者不詳の同名小説を「水のないプール」の内田栄一が脚色。神代監督は西ドイツの協力を得て完成させた。ナチスが台頭しつつある1923年西ドイツ。先輩・東野(泉谷)の誘いでミュンヘンを訪れた私(永島)は、赤い帽子をかぶった女(クリスチーナ・ファン・アイク)と街の退廃的な空気に魅了される。女との肉欲に溺れるが、そこへ戦争の影が忍び寄る。

4/8(木)、14(水)、29(木)

もどり川 ( 1983年・映画・カラー・132分 )

「もどり川」
(c)TOHO-TOWA
原作:連城三紀彦「戻り川心中」より 監督:神代辰巳 脚本:荒井晴彦 出演:萩原健一/原田美枝子/藤真利子/樋口可南子 総指揮:梶原一騎

女性遍歴を重ねる歌人を萩原健一が熱演する文芸エロティック・ドラマ。連城三紀彦の『もどり川心中』を、「嗚呼!おんなたち 猥歌」の荒井晴彦が脚色。総指揮をとるのは梶原一騎。大正時代、歌人として伸び悩む苑田岳葉(萩原)は、病身の妻を顧みず遊郭に通い、師匠の妻との不倫、令嬢との恋愛などを繰り返していた。令嬢との心中に失敗した実体験を綴った歌集を出版し、一躍時代の寵児となる岳葉。しかしそれは狂言だった。
~関東大震災や大杉事件など暗い世相に傾斜してゆく中で、最後の香りを放つ大正ロマンチシズムを生きた天才歌人を描く。ショーケンがスリリングな役どころをハマリ役で演じた~

4/6(火)、12(月)、16(金)、21(水)、25(日)、28(水)

恋文 ( 1985年・映画・カラー・111分 )

「恋文」
(c)1985松竹株式会社
原作:連城三紀彦 監督:神代辰巳 脚本:高田純/神代辰巳 出演:萩原健一/倍賞美津子/高橋恵子/小林薫

病に侵された元恋人を看取ろうとする男と、その妻、元恋人の葛藤を描く。原作は、主人公に萩原健一をイメージして執筆したという連城三紀彦の直木賞受賞作。倍賞美津子がキネマ旬報主演女優賞を受賞した。中学の美術教師・将一(萩原)は、ある日突然、妻子を置いて姿を消す。白血病に侵された昔の恋人・江津子(高橋)の最期を看取るためだ。将一の妻・郷子(倍賞)は、江津子への憐みと嫉妬に苦しみながらも、彼女に奇妙な友情を抱く。

4/8(木)、17(土)、23(金)、27(火)

離婚しない女 ( 1986年・映画・カラー・109分 )

「離婚しない女」
(c)1986松竹株式会社
原作:連城三紀彦 監督:神代辰巳 脚本:神代辰巳/高田純 出演:萩原健一/倍賞千恵子/倍賞美津子/夏八木勲

根室を舞台に1人の男と2人の女の三角関係を描く大人のラブストーリー。萩原健一を間に、恋のライバルとなる2人のヒロインを倍賞千恵子と美津子の姉妹が演じて話題を呼んだ。気象予報官の啓一(萩原)は的確な予報で漁船を救い、水産会社社長に気に入られる。やがて社長の妻の美代子(倍賞千恵子)と不倫の仲になるが、一方でライブハウスを営む由子(倍賞美津子)にも惹かれるのだった。2人の女は次第に啓一に本気になり……。

4/9(金)、17(土)、21(水)、27(火)

噛む女 ( 1988年・映画・カラー・104分 )

「噛む女」
(c)日活
原作:結城昌治 監督:神代辰巳 脚本:荒井晴彦 出演:桃井かおり/永島敏行/余貴美子/平田満 撮影:篠田昇

軽い気持ちの一夜の浮気から中年男に恐怖が降りかかる日本版「危険な情事」。原作は結城昌治の同名小説。余貴美子がエキセントリックなヒロインに扮し、永島敏行を恐怖のどん底に叩き落す。AV制作会社社長の雄一(永島)は、妻ちか子(桃井)との仲は冷え切り、浮気を繰り返していた。ある日、元同級生の早苗(余)と再会して関係をもつ。その日から雄一の一家は謎の嫌がらせを受けるようになり、興信所に調査を依頼するが……。
~ロマンポルノに代わる新生にっかつ“ロッポニカ”路線第1弾。ポランスキー監督の「ローズマリーの赤ちゃん」や、アニエス・ヴァルダ監督の「幸福」を意識したという傑作サスペンス。~

4/9(金)、14(水)、26(月)

棒の哀しみ ( 1994年・映画・カラー・124分 )

「棒の哀しみ」
(c)北方謙三/新潮社/T.H.U.プロジェクト
原作:北方謙三 監督:神代辰巳 脚本:神代辰巳/伊藤秀裕 出演:奥田瑛二/永島暎子/高島礼子/哀川翔

中年ヤクザの悲哀をシニカルな視線でとらえた神代監督の最後の劇場公開作。「ベッドタイムアイズ」の奥田瑛二と再び組み、原作者の北方謙三が幹部役で特別出演している。大村組の若頭・田中(奥田)は組のため服役までして尽くしながらも、キレ者ゆえに組長から疎まれていた。危険な仕事ばかり回され、ついには厄介払いとばかりに独立を迫られる。しかし突然組長が倒れ、跡目争いが勃発。田中は自分の地位を上げようと画策する。
~神代監督最後の劇場公開作。奥田瑛二のやくざという稼業におさまらない奥深いキャラクターが魅力的~

4月1日(木)~9日(金)、22時から連日2作品ずつ
4月12日(月)~20日(火)、平日14時ほか
日本映画専門チャンネルにて放送

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2010/03/26/19:14 | トラックバック (1)
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