黒川高校のホラー文学研究部に所属する香田結季。放課後の緊急部会で、部長であり彼氏でもある佐野道晴から、ホラー文学専門誌『J-HORROR』の文学大賞の佳作に、奥井綾美の作品が選ばれたことを聞く。 しかも、その受賞記念パーティーに綾美と佐野が一緒に行くと言うから、心穏やかではない。

そんな折、学祭に向けて、同人誌『暗闇』の制作に取りかかることになった部員たち。誌面の特集について話し合っていると、部員の神木沙耶（１６）が学園七不思議をテーマにしたらどうかと提案する。
そして、沙耶は、この学校に密かに伝わる噂をみんなに伝えるのだった。

その噂とは、『学校の物置部屋にある文化祭で使われなくなった絵馬掛けに、嫌いな人の名前を石に書いて包帯で吊すと、ホーリー様と言う呪いの執行人が現れて天罰を与える』というもの。
その七不思議を面白がって聞く部員たちであったが、結季は嫉妬心から、その呪いの噂を実行してしまう。

翌日、足を引きずって部室に現れる綾美を見て驚く結季。しかし、結季の些細な勘違いがきっかけで佐野と綾美の仲を疑ってしまい、結季は再び、物置部屋の絵馬掛けにお願いしに行く。
「綾美に、もっと凄い天罰を与えて下さい…」

しかし、その願いは結季が考えている以上のものだった。病院のベッドで横たわる顔中包帯で巻かれた綾美の姿。深く後悔する結季だったが、そのお見舞いの帰りにホーリー様に襲われる。
「天罰？」 そう思った結季は、急いで学校の物置部屋に向かう。呪いが実行される前に、彼氏である佐野の名前が書かれた石を探すためだった。
しかし、石を探す最中、何者かに襲われる。
結季を襲った者の正体は…！？　　ホーリー様は、本当にいるのか…！？