映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』 トム・クルーズ&クリストファー・マッカリー監督来日記者会見レポート
2015年8月7日(金)より全国公開
(取材:岸 豊)
トム・クルーズマッカリー監督はシリーズにおける作劇について、「イーサンという男は、宙に浮いたり、飛んだり、透明になったり、壁を登ることもできる。彼はこうしたことを、超能力ではなく技術で可能にしている。彼は超人的なことをしているけど、超人ではない。前作でトムと色々と話し合ったんだけど、イーサンにとっては『やりたくない』ことが重要なんだ。彼はデア・デビルのようなスーパーヒーローではないからね。いかにイーサンに、『不可能を可能にすることを強制させること』が重要なんだよ。ストーリーを作るのはとても難しいことだね。トムと一緒にストーリーを作るときは明確なビジョンを持って始めるんだけど、このシリーズは否定する(笑) なので、我々のスタート地点から常に変化していくんだよ。だから、急な方向転換でどこに向かっていくか分からなくなることもあるんだけど、観客と同じく我々自身にも驚きが生まれるから楽しいね」と解説。
「53歳になっても心技体を維持し続ける秘訣」について問われたトムは、「感謝をすることだね。僕は4歳の頃に、映画を作りたい、世界を旅したいという夢を持っていたんだ。人生について知りたいという気持ちや、映画への情熱をね。そうした夢を叶えることができるようになってからは、感謝の心を忘れないようにしているんだ。映画は僕が心からやりたいことだから、映画の撮影には1度も遅刻したことはないし、休んだことは勿論ない。こういった記者会見の場も同じで、皆さんへの感謝を持ちながらやっているんだ。一緒に仕事をしている現場のクルーは良く知っているけど、映画製作には大きなプレッシャーを感じる。だけど、プレッシャーはある種の特権なんだよ。世界中の人々を楽しませることができるんだからね」と回答。するとマッカリー監督が、「今回は多くの特権(プレッシャー)を感じたよ」と絶妙なジョークを添え、会場が笑いと拍手に包まれながら、記者会見は幕を閉じた。
( 取材:岸 豊)
監督:クリストファー・マッカリー 出演:トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペグ,ヴィング・レイムス,レベッカ・ファーガソン,アレック・ボールドウィン
配給:パラマイウント © 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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