新作情報

キラー・インサイド・ミー

http://www.kim-movie.com/

2011年4月16日(土)より、
ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー

INTRODUCTION

あのスティーヴン・キングも絶賛する
禁断のノワール小説を完全映画化!

『キラー・インサイド・ミー』1もしもこの世に映画化されること自体が“大事件”というべきセンセーショナルな小説があるならば、ジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」は紛れもなくそのリストの上位に名を連ねるだろう。呪われた異端のノワール作家として名高いトンプスンが1952年に発表したこのクライム・ノヴェルは、ミステリーやハードボイルドといったジャンルにおいてはありふれた存在である“殺人鬼”というキャラクターを前代未聞の驚くべき観点で追究。主人公の一人称で語られる戦慄の物語は、半世紀以上経った今もなお新たな読者をことごとく身震いさせ、あの恐怖の語り部たるベストセラー作家スティーヴン・キングに「間違いなくアメリカ文学の傑作であり、『白鯨』や『ハックルベリー・フィンの冒険』と肩を並べる作品である」と言わしめた。
『ひかりのまち』『イン・ディス・ワールド』『マイティ・ハート/愛と絆』などの現代イギリスを代表する名監督マイケル・ウィンターボトムも、トンプスンの危うくも奥深い世界の虜になったひとりだった。自ら映画化権の獲得に動いたウィンターボトムは、『ジェシー・ジェームズの暗殺』でアカデミー助演男優賞候補になった若手実力派俳優ケイシー・アフレック、そしてジェシカ・アルバ、ケイト・ハドソンという魅惑的なふたりのミューズの参加を得て、禁断の暗黒小説の忠実にして大胆な映画化に挑戦。かくして原作を知る人もそうでない人も、誰もが心底驚嘆せずにいられない究極の問題作『キラー・インサイド・ミー』が完成した。

内なる衝動に駆られて“愛を殺す”青年
その狂気の“闇”は決して絵空事ではない

『キラー・インサイド・ミー』2それは突然の出来事だった。ハンサムで紳士的な保安官助手ルー・フォードの心の奥底で、悪魔のような殺人衝動が目覚めたのだ。そのきっかけは、若く美しい娼婦ジョイスとの運命的な出会い。ジョイスとの激しい情事に溺れるなか、地元有力者への復讐をもくろむルーは、完全犯罪を装って同時にふたつの殺人を犯す。しかし、それは前代未聞の怪事件の序章に過ぎなかった。周囲の疑いの目にさらされながら、彼はなおも新たな殺しを冷徹に遂行していく。やがてルーは幼なじみの愛人エイミーとの結婚を誓うが、彼の内なる衝動はまだまったく満たされていなかった……。
1950年代アメリカ西部ののどかな風景で幕を開ける『キラー・インサイド・ミー』は、冒頭5分余りのうちに観る者を凄まじいバイオレンス&セックスの世界に引きずり込む。渇いた映像に突如ただならぬ殺気が立ちこめたかと思うと、男と女の倒錯的なパッションがほとばしる愛の形を提示。そんな息を飲むほどスリリングな冒頭シークエンスの余韻も覚めやらぬうちに、主人公ルー・フォードのこのうえなく理不尽な凶行を映し出していく。
いったい、なぜ誰からも好かれる青年が、冷酷な連続殺人鬼に変貌してしまうのか。なぜ彼はこれ以上望みえない理想的な女性たちとめぐり合ったのに、その愛を手に入れた途端、どうしようもなく暴力的な行動に走ってしまうのか。劇中では“復讐”や“トラウマ”といったキーワードが示されるが、誰もがうなずけるような答え=理由はどこにも見当たらない。いっそのことルーが特殊な異常者ならば安堵できるのだが、それなりの良心と孤独ゆえに人を愛する気持ちを備えたこの青年は、奇妙なまでにリアルな存在感を漂わせ、観る者の胸をざわめかせ続ける。
ひょっとするとルー・フォードとは、切なる幸福を追い求める一方で、時に破滅的な衝動に駆られてしまう人間という不可解な生き物の本質そのものなのかもしれない。かくも人間の内側に横たわる漆黒の闇のまっただ中へと果敢に切り込んだヒューマン・ノワール、それが『キラー・インサイド・ミー』なのだ。

若き実力派男優&二大スター女優と
イギリスの名匠の鮮烈なるコラボレーション

『キラー・インサイド・ミー』3愛と殺人という完全に矛盾した欲望に執着するルー・フォードに扮したケイシー・アフレックの豹変演技もさることながら、その相手役を務めたジェシカ・アルバ、ケイト・ハドソンの体当たりの熱演も見逃せない。ふたりが演じるのはそれぞれ娼婦=バッドガール、教師=グッドガールという対照的な役どころだが、どちらも清濁両面を併せ持つ女性の神秘と魔性を体現した複雑なキャラクター。すでにハリウッド・スターとしての名声を得た二大スター女優が、リスクを恐れずに挑んだ“罪深き”ヒロインたちは、観る者にしばし忘れえぬ衝撃をもたらすに違いない。
この野心的な企画に取り組んだマイケル・ウィンターボトム監督は、脚本に『ストーン』のジョン・カラン、撮影監督に『CODE46』『マイティ・ハート/愛と絆』のマルセル・ザイスキンドといった気鋭スタッフを迎え、アメリカでのオールロケを敢行。さまざまな思惑が絡み合うなか破滅へと突き進む登場人物の運命を、ドライ&クールな眼差しで見すえた堂々たる演出力には、もはや名匠の風格すら漂う。映像化不可能と思われた原作小説の“驚愕の結末”を、見事にスクリーンに映し出したイマジネーションも圧巻というほかはない。

2011年4月16日(土)より、
ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー

Staff Profile

マイケル・ウィンターボトム監督

1961年、イギリス・ランカシャー州生まれ。オックスフォード大学で英文学を専攻したのちに、ブリストル大学で映画制作を学び、TV業界に進む。カルト的な人気を得たミステリー・シリーズ「心理探偵フィッツ」などの演出を手がけ、女性ふたりの破滅的な愛の行方を追った初長編映画『バタフライ・キス』(95)を発表。難病に冒された青年とその恋人の試練を描いた同年のTV向け作品『GO NOW』(95)も劇場公開され、映画監督として順調なスタートを切った。その後はトマス・ハーディ原作の文芸ロマン『日蔭のふたり』(96)、ボスニア紛争を題材にした『ウェルカム・トゥ・サラエボ』(97)、ノワール調の異色ラブ・サスペンス『アイ・ウォント・ユー』(98)、軽やかなロマンチック・コメディ『いつまでも二人で』(99)、マイケル・ナイマンの音楽をフィーチャーした愛の物語『ひかりのまち』(99)、アメリカ西部を舞台にした壮大なドラマ『めぐり逢う大地』(00)といった多彩なジャンルの作品に挑戦。折しも不況を脱したイギリス映画全体が、1990年代半ば頃から活気を取り戻した流れに乗り、日本でも最も高く評価されるイギリス人監督のひとりとなった。
21世紀に入ってからも一作ごとに新たなテーマ&演出スタイルに果敢に挑み、難民問題に触発されたドキュメンタリー・タッチのロードムービー『イン・ディス・ワールド』(02)、1970年代後半から1980年代にかけてのマンチェスターの音楽シーンを再現した『24アワー・パーティ・ピープル』(02)、上海ロケを行った近未来SF『CODE46』(03)、官能的なラブ・ストーリー『9 Songs ナイン・ソングス』(04)、ローレンス・スターンの奇書を下敷きにした『トリストラム・シャンディの生涯と意見』(05・未)を発表。さらに、ごく普通の若者3人が悪名高きグアンタナモ収容所に監禁された衝撃実話の映画化『グアンタナモ、僕達が見た真実』(06)で絶賛され、ブラッド・ピット製作、アンジェリーナ・ジョリー主演のハリウッド映画『マイティ・ハート/愛と絆』(07)を監督。それに続いて、母親を亡くした家族の喪失と再生の物語『Genova』(08・未)を手がけた。大胆かつ柔軟な発想で、問題意識の強い社会派作品からパーソナルな視点の人間ドラマまでこなす現代イギリス屈指のフィルムメーカーである。

ジム・トンプスン/原作

1906年、オクラホマ州生まれ。ネブラスカ大学を卒業後、さまざまな職業を経験しながら作家活動を行い、1942年に初長編「Now and On Earth」を発表。1949年の「取るに足りない殺人」を皮切りにペーパーバック向けの犯罪小説を連打する一方、スタンリー・キューブリック監督のフィルムノワール『現金に体を張れ』(56)、戦争映画『突撃』(57)の脚本執筆に参加。小説が斜陽となった後期には「コンバット」などのTV作品の脚本も手がけた。作家としてはほとんど評価を得られず、すべての作品が絶版という状態で1977年に他界。しかし「おれの中の殺し屋」(52)、「残酷な夜」(53)、「失われた男」(54)、「ポップ1280」(64)といった人間の心の闇や社会の暗部に切り込んだノワール小説の数々は、死後に再評価され、今なお色褪せない衝撃をもたらしている。
ちなみにトンプソンの小説を原作とする映画には『ゲッタウェイ』(72)、『The Killer Inside Me』(76・未)、『セリ・ノワール』(79・未)、『Coup de torchon』(81・未)、『The Kill-Off』(89・未)、『グリフターズ/詐欺師たち』(90)、『アフター・ダーク』(90)、『ダブル・ロック/裏切りの代償』(96・未)、『ファイヤーワークス』(96)などがある。

C R E D I T

監督:マイケル・ウィンターボトム 「マイティ・ハート/愛と絆」「イン・ディス・ワールド」
キャスト:ケイシー・アフレック 「オーシャンズ13」「ジェシー・ジェームズの暗殺」
ケイト・ハドソン 「NINE」「あの頃ペニー・レインと」
ジェシカ・アルバ 「バレンタインデー」「ファンタスティックフォー」シリーズ
原作:「おれの中の殺し屋」 ジム・トンプスン著 三川基好訳 (扶桑社海外文庫刊)
2010/アメリカ、スウェーデン、イギリス、カナダ/シネマスコープ/ドルビーSRD,DTS/R-15+
(c)Copyright 2010 KIM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
http://www.kim-movie.com/

2011年4月16日(土)より、
ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー

おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー) [文庫]
おれの中の殺し屋
(扶桑社ミステリー)
マイティ・ハート/愛と絆 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
マイティ・ハート/愛と絆 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
  • 監督:マイケル・ウィンターボトム
  • 出演:アンジェリーナ・ジョリー, ダン・ファターマン, イルファン・カーン, アーチー・パンジャビ, ウィル・パットン
  • 発売日:2008-04-04
  • おすすめ度:おすすめ度4.0
  • Amazon で詳細を見る

2011/03/07/19:21 | BBS | トラックバック (1)
新作情報
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Googleブックマークに追加
  • web拍手 by FC2

TRACKBACK URL:

映画「キラー・インサイド・ミー 」心の奥底の狂気が動き出す A soramove

「キラー・インサイド・ミー 」★★★☆ ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、 ジェシカ・アルバ、ビル・プルマン 出演 マイケル・ウィンターボトム監督...

Tracked on 2011/06/18(土)10:31:31

映画「キラー・インサイド・ミー 」心の奥底の狂気が動き出す A soramove

「キラー・インサイド・ミー 」★★★☆ ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、 ジェシカ・アルバ、ビル・プルマン 出演 マイケル・ウィンターボトム監督...

Tracked on 2011/06/18(土)10:31:31

メルマガ購読・解除
INTRO 試写会プレゼント速報
掲載前の情報を配信。最初の応募者は必ず当選!メルメガをチェックして試写状をGETせよ!
アクセスランキング
新着記事
Follow me
 
 
 
 
Copyright (C) 2004-2015 INTRO