<ジョージ・グリノー> 考案者/監督/撮影
長編映画"The Innermost Limits of Pure
Fun"(1969)を製作する前に、
ジョージはウォータープルーフの8mmカメラを駆使しながらホーム・サーフ・ムービーを撮ってきた。
初作品となる"The Innermost Limits of Pure
Fun"(1969)をジョージは「究極のホーム・ムービー」と呼んでいるが、
これは革命的な映画となった。映画の撮影のために、ユニークな水中カメラをデザイン・設計し、
作り上げただけでなく、サーフィンの新たなイメージを作り上げたのだ。「夜明けの到来」
と名づけられた最後のクライマックス・シーンは多くの人に衝撃を与え、
サーフィン映画の中でもっとも壮大なシーンとなった。
それまではサーフィンのフッテージはビーチから撮られたものしかなかった。が、背中にカメラを背負い、
ニーボードに乗りながら巨大な波のチューブの中を撮影した「クリスタル・ボイジャー」は、
それまでの世界観を一変させた。その後、ジョージはさまざまなウォータープルーフカメラを開発し、
多くの映画に使用される。ウォーターカメラマン、撮影監督として彼が携わってきた作品には、ピーター・
ウィアー監督の「ザ・ラストウェーブ」(1977)、「ビッグ・ウェンズデー」(1978)、
「チェーン・リアクション」(1980)、"Coolangatta Gold"(1984)、
「ヤクザ刑事/シドニー・コネクションをつぶせ」(1990)などがある。
最新作は"Dolphin Glide"。
<デヴィッド・エルフィック>監督/製作
30年以上にも渡り、インディペンデント・
フィルムメーカーとして活躍するデヴィッドはオーストラリア映画のニュー・
ウェーブを作り上げるのに貢献してきた。画期的なサーフィン映画「モーニング・オブ・ジ・アース」
(1971)、「クリスタル・ボイジャー」(1972)を製作した後、国際的にも有名になった
「ニュース・フロント/時代を撮り続けた男たち」(1978)を製作。デヴィッドは、フィリップ・
ノイス、ジリアン・アームストロング、ジョージ・ミラー、ジョン・マッデン、ラッセル・クロウ、
エイデン・ヤング、メル・ギブソン、ジェフェリー・ラッシュ、ケネス・ブラナー、ジョン・
ハンナなどといった著名な監督や役者と様々な高質な映画やテレビ・ドラマを製作してきている。
監督としては"No Worries"で1993年ベルリン国際映画祭のクリスタル・ベアを受賞。
もっとも最近ではフィリップ・ノイス監督と再びタッグを組み、「裸足の1500マイル」
(2002)を製作した。
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