新作情報

クリスタル・ボイジャー
CrystalVoyager 
Featuring "Echoes" by PinkFloyd

「ビッグ・ウェンズデー」の水中カメラマンが
未知の領域へと挑んだ1972年・・・

1972年、サイケデリックの波に乗って起きた映像革命
時空を超え、波の鼓動と共にトリップする
伝説のサーフ・フィルム、日本初上陸
 
公式HP
(c) Palm Beach Pictures PTY LTD 1972


「誰なんだあの若造は!」

 サーフィンのメッカ、カリフォルニアのマリブ・ビーチ。 怒鳴っていたのは、いまや青春映画の傑作として名高い『ビッグ・ウェンズデー』を撮影中のジョン・ ミリアス監督。突然現場に現れた長髪にトランクス姿で、靴も履いていない若者。 しかし翌日にはその若者の水中撮影技術にスタッフの誰もが驚嘆させられたのだった。
その若者の名はジョージ・グリノー…。

 そのジョージ・グリノーという一人の天才サーファー/ カメラマンが追い求めた"自由"の断片の記録。 彼はひざを付いて乗る"ニーボード"に乗り波と戯れ、"Morning Light" (朝日)と名づけたクルーザーに乗り込みごく親しい友人達と旅立つ。 もちろん彼らが愛する"自由"と"波"を求めてだった。ジョージが愛したチューブ・ ライディング。それはせりあがっては崩れていく波の壁。 まるでクリスタルのように光輝きながら、ゆっくりとサーファーを包み込み、 やがてレンズは水中で渦巻く気泡だけを映し出していく。 目の前に広がる群青色の海水と輝きながら渦巻く泡は、銀河や宇宙を想像させる。 SFXとは全く無縁の映像に、 やはり"デジタル"や"打ち込み"などとは無縁のピンクフロイドの音楽が巧みにシンクロしていく… 。

『クリスタル・ボイジャー』はサーフィン映画史上最も成功した映画の1つで、 サーファーのバイブルとして認知されている『エンドレス・サマー』と双璧をなす、 隠れたマスターピースだ。1973年にシドニーのオペラハウスにてプレミア上映され、 イギリスでは6ヶ月間にも渡るロングランを記録。そのサイケ調の映像と世界観から、 多くの評論家からサーフ映画版「2001年宇宙の旅」と評され、 カンヌ国際映画祭に正式出品されるなどサーフ映画という枠を超えて高い評価を得ている。 この伝説的サーフ映画が30年以上の時を経てついに日本初上陸。なお、 クライマックスの23分間にてフル使用されるピンク・フロイドの"Echoes"に関しては、 ロンドンのスタジオで映像を観たバンドメンバーが、その映像に圧倒され、 35mmプリントを映画製作者から1本譲り受けることを条件に許諾を出したという、 現在では"あり得ない"伝説が残されている。


<ジョージ・グリノー> 考案者/監督/撮影
長編映画"The Innermost Limits of Pure Fun"(1969)を製作する前に、 ジョージはウォータープルーフの8mmカメラを駆使しながらホーム・サーフ・ムービーを撮ってきた。 初作品となる"The Innermost Limits of Pure Fun"(1969)をジョージは「究極のホーム・ムービー」と呼んでいるが、 これは革命的な映画となった。映画の撮影のために、ユニークな水中カメラをデザイン・設計し、 作り上げただけでなく、サーフィンの新たなイメージを作り上げたのだ。「夜明けの到来」 と名づけられた最後のクライマックス・シーンは多くの人に衝撃を与え、 サーフィン映画の中でもっとも壮大なシーンとなった。 それまではサーフィンのフッテージはビーチから撮られたものしかなかった。が、背中にカメラを背負い、 ニーボードに乗りながら巨大な波のチューブの中を撮影した「クリスタル・ボイジャー」は、 それまでの世界観を一変させた。その後、ジョージはさまざまなウォータープルーフカメラを開発し、 多くの映画に使用される。ウォーターカメラマン、撮影監督として彼が携わってきた作品には、ピーター・ ウィアー監督の「ザ・ラストウェーブ」(1977)、「ビッグ・ウェンズデー」(1978)、 「チェーン・リアクション」(1980)、"Coolangatta Gold"(1984)、 「ヤクザ刑事/シドニー・コネクションをつぶせ」(1990)などがある。
最新作は"Dolphin Glide"。

<デヴィッド・エルフィック>監督/製作
30年以上にも渡り、インディペンデント・ フィルムメーカーとして活躍するデヴィッドはオーストラリア映画のニュー・ ウェーブを作り上げるのに貢献してきた。画期的なサーフィン映画「モーニング・オブ・ジ・アース」 (1971)、「クリスタル・ボイジャー」(1972)を製作した後、国際的にも有名になった 「ニュース・フロント/時代を撮り続けた男たち」(1978)を製作。デヴィッドは、フィリップ・ ノイス、ジリアン・アームストロング、ジョージ・ミラー、ジョン・マッデン、ラッセル・クロウ、 エイデン・ヤング、メル・ギブソン、ジェフェリー・ラッシュ、ケネス・ブラナー、ジョン・ ハンナなどといった著名な監督や役者と様々な高質な映画やテレビ・ドラマを製作してきている。 監督としては"No Worries"で1993年ベルリン国際映画祭のクリスタル・ベアを受賞。 もっとも最近ではフィリップ・ノイス監督と再びタッグを組み、「裸足の1500マイル」 (2002)を製作した。


監督・製作:デヴィッド・エルフィック
脚本:ジョージ・グリノー
撮影:ジョージ・グリノー、アルバート・ファルゾン、グレッグ・ウィーヴァー
編集:アルバート・ファルゾン、ジョージ・グリノー、ロンダ・マクレガー
音楽:G.ウェイン・トーマス、ボビー・ギバート、"Echoes"ピンクフロイド
出演:ジョージ・グリノー、ナット・ヤング、リッチー・ウエスト
1972年/オーストラリア・ アメリカ合作映画/
カラー/79分/ビスタ/35mm/ドルビーSR-D
原題:CRYSTAL VOYAGER
日本語字幕:藤田亜科
オリジナル・サウンドトラック:キングレコード
提供:レイドバック・コーポレーション、キングレコード
配給:グラッシィ
公式HP

 

2005/04/28/07:17 | トラックバック (0)
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