CFディレクター/映画「MASKDE41」監督
蒸し暑い午後、配給会社から細長い包みが届いた。
中身は版画だ。プロレス版画家ヤマグチノリカズ氏の『道』。
オレの映画の中で主人公たちが突然立ち上がり
全員で合唱するアントニオ猪木・作(実は一休和尚・作)の詩が
コロシアムに向かう猪木の後ろ姿に力強く彫られている。
主人公らは、版画に向かってみんなでこの詩を絶叫するのだ。
オレは自分の映画の中でこのシーンがとても気に入っている。
映画文法的には批判されたが、あんまり気にならなかった。
それは版画の出来が素晴らしいからでもある。
版画作品であるが、バカバカしくも切ない映画美術でもあるからだ。
果たして、その一足は道となるのか?
ホントウニナルノカ?
ホントウニナルノカ?
ホントウニナルノカ?
猪木に聞いたらバカヤロウ!とビンタされんのかな?
今夜も暑い…蒸し暑い…。
ヤマグチノリカズ氏とプロレスへ行く約束をした。
7月8月はプロレスはビッグマッチ盛りだ。
魂を揺さぶるような闘いを見せてくれるといいけど…
見せてくんないと心が…プロレス心が、折れてしまいそうだ。
オレごときに寄贈された版画は出来るだけシックに額装しよう。
ありがとう…版画家・ヤマグチノリカズ!
ずっとずっと大切にするからね。
宝物にするからね。
主なキャスト / スタッフ
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