やはり‥というか‥ついに‥というか‥中田英寿選手が引退だ……。
体力の限界ではなく 気持の限界……
伝えたいのに伝わらないもどかしさ歯がゆさ怒り……
そんなものがNetにある引退声明には満ちていた。痛い……。
レベルは遥かに違うのは承知だがわかるのだ……
伝わらない気持のもどかしさ……。
世界レベルでレギュラーを取り切れない歯がゆさとそのプライド……。
自分自身が一番辛いはずである。
ワールドカップを見てたら分かるが日本は弱い。
でも中田英寿は日本からしか代表のユニフォームを着てピッチに立てない。
彼は絶望している。
この国に。
知ったかぶりして書くことを許して欲しい。
数年前に一度きりアフリカに一緒にロケに行っただけのオレに
中田英寿を語る資格はないのはわかっているがあえて言う。
日本の馬鹿なマスコミに受け答えする中田は中田ではない。
自分が……あるいはテレビが……
言って欲しいコメントを質問するだけのレベルのインタビュアーに
愛想をつかせる権利は、質問される側にだってあるのだ。
メディアに対しては冷たくても
少人数のスタッフには彼はすごく気を使う男であった。
言葉が伝わる距離にいる中田英寿は
少年らしさを残したスポーツマンらしい爽やかな気配りの男であった。
オレは対してマスコミに晒されてはいないが
仕事なんかで交される予定調和のやり取りが大嫌いだ。
本質をボカシ周辺をぐるぐる回遊する会話が。
ようはGoalをどう決めるか、
そこに最短距離で向かうにはどうすればいいかだけを
メンバーで話し合えばいいのに、決してそうはならない。
そしてその手の会話を泳ぐように
出来る者が予定調和の世界では重宝がられる。
オシム監督なら彼とうまくやれると思ってたのに……
残念としか言う言葉がない……。
さらば 中田英寿!
ブラジル戦を全力で戦っていた勇姿をオレは忘れない。
オーバーヘッドで躊躇なくClearしたディフェンス……
あれは世界基準のプレーだった。
アフリカのマサイの村で村人たちとトレーニングと称して
土のグランドで草サッカーをして楽しみ
ボールもサッカー用具も大量に持ち込み
そして全部村人にあげてきちゃう中田英寿……
オレはこれから日本代表に何を見ればいいんだ。
オレ自身気持が切れそうだというのに。
ムラモト☆タイシ
主なキャスト / スタッフ
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