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ヴィターリー・カネフスキー伝説の傑作3部作が、15年ぶりにスクリーンに甦る!!

2010年1月16日(土)より、ユーロスペースにてアンコール上映決定!

http://www.espace-sarou.co.jp/kanevski/

『動くな、死ね、甦れ!』から20年前、54歳で彗星のごとく映画界に出現し、『動くな、死ね、甦れ!』(カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞受賞作)、その続編となる『ひとりで生きる』(カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作)、『ぼくら、20世紀の子供たち』の3部作を撮りあげながら、その後は忽然と映画界から姿を消してしまったロシアの天才ヴィターリー・カネフスキー。
映画評論家の蓮實重彦が「『動くな、死ね、甦れ!』は、かけねなしの傑作でありこれを見逃すことは生涯の損失につながるだろう」と絶賛したことでも知られ、 この3部作が15年前に日本初公開された際には、一館で公開15週、驚異の2万人を動員し大きな衝撃を残した。
これほど多くの映画ファンを魅了したにも関わらず、カネフスキー作品のソフト化に関しては『動くな、死ね、甦れ!』が唯一VHS化されるに留まった。他の2作品に関しては目に触れる機会さえないという不遇な状況が長く続いているため、映画ファンの間では文字通り"伝説"となっていたが、今秋、渋谷ユーロスペースにて特集上映されることが決定した。
全ての映画ファンはこの貴重な機会をお見逃しなく!ぜひ衝撃の映画体験をスクリーンで味わって欲しい。

ヴィターリー・エフゲニエヴィッチ・カネフスキー
ヴィターリー・エフゲニエヴィッチ・カネフスキー1935年生まれ。25歳でモスクワの全ロシア映画大学(VGIK)に入学するが、在学中に無実の罪で投獄され8年間の獄中生活を送る。釈放後には無事学校を卒業してレンフィルム撮影所に入り、短編映画の制作や助監督として働く。
53歳の時、アレクセイ・ゲルマンに見出されてやっと撮ることが出来た長編2作目の自伝的作品『動くな、死ね、甦れ!』で1990年の第43回カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞し、世界的に知られるようになる。また、1992年には『ひとりで生きる』で第45回の同映画祭審査員賞を受賞。その後二作品で主演を務めた二人の再会をカメラに収め(『ぼく二十世紀の子供たち』)、世界中の映画ファンの胸にその衝撃をやきつけたが、後に1本のドキュメンタリーを残し忽然と姿を消してしまう。

【フィルモグラフィー】
1977年 『四番目の秘密』 -日本未公開-
1981年 『田舎の物語』 -日本未公開-
1989年 『動くな、死ね、甦れ!』 カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞 受賞
1991年 『ひとりで生きる』 カンヌ国際映画祭審査員賞 受賞
1993年 『ぼくら、20世紀の子供たち』 ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門正式出品作品
2000年 『Kto Bolche』 -日本未公開-

2010年1月16日(土)より、ユーロスペースにてアンコール上映決定!

上映タイトル一覧
★1990年カンヌ国際映画祭カメラ・ドール受賞 ★1990年フランダース映画祭グランプリ

『動くな、死ね、甦れ!』動くな、死ね、甦れ!( 1989年/ソビエト/モノクロ/109分 )

『大人は判ってくれない』『小さな恋のメロディ』を超える傑作
第二次大戦直後のロシア。収容所地帯と化した小さな炭鉱町に生きる12歳の少年ワレルカ(パーヴェル・ナザーロフ)と少女ガリーヤ(ディナーラ・ドルカーロワ)。スケート靴の盗難事件、学校のトイレにイースト菌を溢れさせる、機関車の転覆・・・ワレルカの引き起こす無垢な、しかし、やってはならない悪戯は、唯一の家族である母親とその愛人の濃密な抱擁を否定するかのようにエスカレートしていく。同時に、守護天使のごとく現れるガリーヤとの間には淡い気持ちが芽生えていた。無垢な二人の想いは次第に呼応していくが、やがて運命はとんでもない方向へ転じていく・・・。
パーヴェル・ナザーロフ(ワレルカ役)
1976年生まれ。カネフスキーが『動くな、死ね、甦れ!』の主役として抜擢した新人。
カネフスキーはパーヴェルとの出会いをこう語っている。「僕は何校もの学校を訪ね、何千人もの少年に会った。そして突然、小さなシャツをはだけて、たばこを口にくわえ、18人くらいの女を引き連れた13歳の少年に出会った。これは、かつての僕だ、と叫んだ。僕は彼に話しかけたが、彼は来なかった。彼は、僕が彼の年にはそうだったように、終始すねていた。

ディナーラ・ドルカーロフ(ガリーヤ&ワーリャ役)
パーヴェル・ナザーロフ&ディナーラ・ドルカーロフ1976年1月3日サンクト・ペテルブルク生まれ。14の時、アヤン・シャハマリェヴァ監督の「Eto bylo u morya(それは海辺で起こった)」で映画デビュー。続いてヴィータリー・カネフスキーの『動くな、死ね、蘇れ!』(89)のヒロイン、ガリーヤ役を得て、これが90年カンヌ映画祭のカメラ・ドールを受賞したことにより、その存在を世界に知らしめる。その後、アレクセイ・バラバノフの『フリークスも人間も』(98)などの多くの作品に出演。そして、『やさしい嘘』(04)での好演が認められ、セザール賞の有望若手女優賞にノミネートされた。
カネフスキー曰く、「彼女は非常に教養のある家柄の出で、海外での生活も経験があった。彼女はタルタル人だが、僕はその民俗の気質をよく知っていたので、彼女を傷つけることで演技力を喚起していった。それで彼女の演技は飛躍的なものとなったんだ。
★1992年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞 ★1992年ベルリン国際映画祭正式出品

ひとりで生きる( 1991年/フランス・ロシア合作/カラー/97分 )

『ひとりで生きる』「動くな、死ね、甦れ!」から2年、世界が待ち望んだ奇跡の続編が登場
「動くな~」から2年。ワレルカ(パーヴェル・ナザーロフ)は15歳となり、少年期に別れを告げようとしていた。しかし、大人たちの世界は悲劇的な様相を呈し、ワレルカにとって唯一、ガリーヤの妹ワーリャ(ディナーラ・ドルカーロワ)と一緒にいる時だけが心落ち着くのだった。そしてある事件をきっかけに学校を退学になったワレルカは、遂に一人で町を出ることを決意する。一方、町に残されたワーリャは、返事の来ないワレルカへの手紙を送り続け・・・。大人へと成長していく少年、少女たちの鮮烈な感情は悲痛なまでの抒情となり、見事にスクリーン上で花開く!
★1994年ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品

ぼくら20世紀の子供たち( 1993年/フランス/カラー/84分 )

『ぼくら20世紀の子供たち』現代の都市に巣くうストリートキッズたちと、成長した主演二人の再会とを捉えた衝撃のドキュメンタリー
10歳になるかならないかの子供たちが、どこからともなく現れる。汚れた服、大人のようにタバコを噴かす姿、少女の媚びた目つき・・・。彼等は、自分が犯した“冒険談”を夢見心地の表情で語り始める。「君たちの夢は?」という質問に一人が答える―「喝あげすること」。やがてカメラは、犯罪をおかした子供や青少年たちが収容される施設の中へと移動していく。そこには、ワレルカの面影を残したパーヴェルの姿が。そして、かつて少年と少女だったパーヴェルとディナーラが、カネフスキー監督のカメラの前で再会を果たす。映画出演後、全く異なる人生を歩み成長していった二人の再会は、21世紀を生きる子供たちへの微かな希望となって、見るものの心に染み入る。
C R E D I T

【前売鑑賞券情報】
特別鑑賞共通券1回券 1,300円 特別鑑賞回数券3回券 3,300円
※尚、3回券をお買い求めの方に限り先着で特製ポストカードをプレゼント!
劇場窓口にて絶賛発売中!鑑賞券に関するお問合せは渋谷ユーロスペースまで。
配給:エスパース・サロウ  協力:ユーロスペース  公式

2010年1月16日(土)より、ユーロスペースにてアンコール上映決定!

映画狂人日記 (単行本(ソフトカバー)) 映画狂人日記
  • (著) 蓮實重彦
  • 『動くな、死ね、甦れ!』に関するテキスト収録
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2009/08/16/13:33 | トラックバック (0)
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