たまの映画
2011年12月25日(土)よりテアトル新宿、
2011年1月1日(土)より名古屋・シネマスコーレにて公開、
大阪・第七藝術劇場ほか全国順次公開
伝説のバンド たま 結成、脱退、解散・・・その後、 いま。
1990年、バブル絶頂期。アンダーグラウンドで活動していたバンドたまは、当時、バンドブームを巻き起こしたTV番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し、前衛的かつ天才的な楽曲と歌唱力でグランドイカ天キングとなる。突然スターダムに押し上げられ、メジャーデビューシングル『さよなら人類』は大ヒットを記録。取り巻く環境の全てが一瞬で劇的に変わった。そして、時代にも環境にも媚を売らないマイペースな彼らは次第にテレビから姿を消した。
2010年現在、20年が経った「いま」。メンバーの脱退、たまの解散……時は流れ音楽を取り巻く環境も大きく変った。しかし、自分の音楽を奏で続け、自分の道をゆっくり歩き続ける、彼らの変わらない生き方がそこにはあった――。
音楽と人が織り成す、ゆるやかでやさしい時間
今作では、メディア露出よりも日々の生ライブに重点を置き活動している、たまの元メンバーの中でも、石川浩司、滝本晃司、知久寿焼の3人それぞれの日々にスポットを当てた。インディーズ時代所属した伝説的なレーベル「ナゴムレコード」元主宰、ケラリーノ・サンドロヴィッチやレーベルメイトとして同じ時代を生きた大槻ケンヂ、ヨーロッパ企画主宰・上田誠、ワタナベイビー、そして石川浩司、知久寿焼も参加するパスカルズなどと共に、聴衆を魅了し続ける音楽を、自分らしい生き方で表現し続ける3人のミュージシャンを丁寧に映し出す。
新進気鋭の新人監督・今泉力哉デビュー
都内劇場で開催された特集上映が満員続出で、注目を浴びる気鋭の新人監督・今泉力哉の劇場用映画デビュー作品。アドリブを多用した台詞や芝居、そして人間の本質を伝えるリアルな演出が評価され、『微温』が水戸短編映像祭(08)でグランプリ、『最低』がTAMA NEW WAVE(09)でグランプリを受賞、下北沢映画祭(10)で準グランプリを受賞。自身初のドキュメンタリー作品でありながら伝説のバンドに挑み、今泉監督ならではの瑞々しい視点で「3人のミュージシャン」の生き方を才能豊かに撮り切った。
1961年、東京都生まれ。通称“いしかわさん”、“ダンナ”、“たまのランニング”。
19歳頃より、北千住「甚六屋」や両国の「フォークロア・センター」などで弾き語りを始め、知久寿焼、柳原幼一郎(現:陽一郎)と知り合う。そして石川家に溜まる人たちで企画し、今もなお続く音楽イベント、「地下生活者の夜」を始める。ここでのセッションからたまが結成された。音楽活動のほかに、雑誌でのエッセイ連載や書籍なども執筆。その個性的なキャラクターで多くの映画・舞台に役者として参加している。
2000年、レンタルショーケース(箱貸し店舗)のアートショップ「ニヒル牛」をプロデュース。ソロ活動のほかに知久寿焼も参加しているパスカルズでの活動や、地下生活者時代からの仲間・大谷氏とのユニットであるホルモン鉄道、パスカルズのバンマスであるロケット・マツとのユニット、イシマツなどでも活動している。
1961年、東京都生まれ。通称“Gさん”。
当初3人組であった『たま』が、ベーシストを募集した時に加入。その時の募集に集まった人は、“Gさん”だけだった。加入前から3人組のたまをよく聴いており、ライブにも足を運んでいたという。自由な創造環境を求め、たまが音楽事務所を退社後、メンバーと共にたまの自主レーベル地球レコードを設立。自主運営による事務所であるたま企画室の社長を務めた。
たま解散後も地球レコードをそのまま引き継ぎ、のんびりと運営している。自身も活動を続け、活動はライブだけに留まらず、舞台への楽曲提供も行っている。2004年より月に一回、下北沢leteにて「下北水中ライブ」と称したソロライブを開催している。ソロ活動ほかに、知久寿焼との2niや、エコーユナイトではベーシストとして活動している。
1965年、埼玉県生まれ。通称“ちくくん”。
高校在学中、ギターの弾き語りをはじめ、友部正人・原マスミをお手本に、独創的な歌曲を作り出していく。当時アングラ音楽青少年のたまり場「甚六屋」で石川浩司と出会い意気投合する。後に柳原幼一郎(現:陽一郎)と出会い、その後、偶然行った3人のバンドセッションからたまが結成された。幼少期より生き物好きで、今では海外へ昆虫観察に行くほど。特にツノゼミに造詣が深く、自ら標本も製作する。自宅では亀や蛙なども多数飼育している。
たま解散後も、ソロ活動のほかに、石川浩司も参加するパスカルズ、滝本晃司との2ni、イトケン、ジョン(犬)、Rom chiakiとの17(いーな)での活動や、NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」などのテレビ番組、CMソング、演劇への歌唱提供なども行っている。
今泉 力哉(いまいずみ りきや)
1981年生福島県生まれ。名古屋市立大学在学中より自主映画制作を開始。卒業後、大阪の吉本NSCにて1年間の芸人生活を経て上京し、自主映画制作を再開。自主映画/商業映画に関わらず、映画制作をつづける。2008年「微温」が水戸短編映像祭でグランプリ、2009年「最低」がTAMA NEW WAVEでグランプリを受賞。脚本の緻密な構成、アドリブを多用したリアルな台詞や芝居に定評がある。本作「たまの映画」で商業監督デビュー。最新作に「終わってる」(2011年公開)が待機中。
●スタッフ●
監督・撮影・編集:今泉力哉
製作:鈴木ワタル/張江肇 プロデューサー:磯田修一/三輪麻由子/宮田生哉
製作:パル企画/日本スカイウェイ 配給:パル企画
撮影:藤岡大輔/堀切基和 カラー・コレクション:岩永洋 整音:宋晋瑞
撮影協力:村松英治/知久紘子/佐藤和広 宣伝美術:淡海季史子/近藤恵美
(2010年/カラー/DV/111分) (C)2010 パル企画/NSW
●キャスト●
石川浩司 滝本晃司 知久寿焼 たま
echo-U-nite パスカルズ ホルモン鉄道
斉藤哲也 UooB 中野直志(MANDA-LA2)大谷氏 とっちゃん 今井次郎
オジュドゥイ・イル・フェ・ボー 関島岳郎 きときとバハマ サード・クラス
佐賀優子 ぐ&ヒロポ(ドタマカチワルド ex.バイナリキッド)
上田誠(ヨーロッパ企画) ワタナベイビー
大槻ケンヂ ケラリーノ・サンドロヴィッチ
2011年12月25日(土)よりテアトル新宿、
2011年1月1日(土)より名古屋・シネマスコーレにて公開、
大阪・第七藝術劇場ほか全国順次公開
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最低 [DVD]
- 監督: 今泉力哉
- 出演: 芹澤興人, 天正彩, 川上望美, 小宮一葉, kia
- 発売日:2010-11-05
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- 出演:たま
- 発売日:2004-08-01
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主なキャスト / スタッフ
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