松本 卓也 (映画監督)
映画『花子の日記』について
2011年11月26日(土)より、オーディトリウム渋谷にて公開!
ブランド牛の精子を取り戻せ!日韓親娘のハートフルな変態風味コメディ・映画『花子の日記』
バカ映画、お好きですか?しかもちょっぴりハートフルで変態風味ときたら見逃す手はない!
チラシに踊る「瀬戸内海をかけめぐる、“セイシ”をかけた日韓父娘対決!!」という“何それ!?”なコピーだけでも、バカ映画の匂いが香ばしく漂って来る。
『花子の日記』は2010さぬき映画祭の優秀企画賞&準グランプリ受賞、2011ゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペティション部門に選出された堂々たる経歴を持つ作品だ。
瀬戸内海にある人口より牛の数が多い島でブランド牛の研究に没頭する父親・そんな父と牛肉を嫌悪し東京暮らしを続けている娘。一方韓国で5人の子供抱え、貧しいながらに暖かい家庭を築いている父親・メイド喫茶で働く父親思いの娘。そんな2組の日韓親子が、ブランド牛を狙う韓国マフィアの暗躍で“牛の精子”を巡ってドタバタな攻防戦を繰り広げる。
NHKの連続テレビ小説『ウェルかめ』(09)のヒロインやドラマ『名前をなくした女神』(11)で仁義なきママ友戦争の仕掛け人を好演した倉科カナ、韓国で歌手・女優として活動中のSORAが日韓のヒロインを演じ、ベテラン永島敏行と劇団梁山泊代表の金守珍がそれぞれの父親役として隙なく物語を支えている。
監督は前作『グラキン★クイーン』(09)でグラビアアイドルへの応援歌を謳い上げた松本卓也監督。元芸人のセンスを生かし、本作でもモノに固執する人間の姿を徹底的に描写。牛のかぶりもの集団の身体検査という前代未聞のバカ描写に命をかけて挑んでいる。
香川、大阪の上映を経て11/26(土)の東京公開を控えた松本監督に『花子の日記』の魅力について、牛肉の部位にならって切り分けつつ伺ってみた。
(取材/文:デューイ松田)
松本 卓也(映画監督)
1976年生まれ、東京都出身、ガリで近眼、鼻炎、快便。10年のお笑いコンビ活動を経て、解散後、完全独学で映画制作の道へと進む。以後、『ノーマネー、ノー真似』 の精神でオリジナリティある作品を創作。制作した長編、短編が国内外の30を超える映画祭で入選・受賞。多方面にわたり節操なく精力的に活動。映像ゲリラ集団「シネマ健康会」の代表を務める。2010年には香川ロケ映画、『グラキン★クイーン』が 劇場公開。『花子の日記』は、香川ロケ映画、第二弾となる。また、CM・TVのフリーディレクターとしても活躍中。
牛肉の花形・サーロイン/
ヒロインの倉科カナさん&SORAさん
――牛の部位に例えると花形的なサーロインは花子役の倉科カナさんとキムスメちゃん役のSORAさんになると思うんですが、お二人を演出していかがでしたか?
松本 二人ともタイプが全然違ってましたね。カナちゃんは場数を踏んでるからやりとりがスムーズでした。
――冒頭から蹴りが炸裂してましたね。
松本 会う前にもらったVTRでは『ウェルかめ』を始め、マドンナ的な正統派美人役が多かったんですよ。その中に暴れん坊なキャラがあっても面白いんじゃないか、やりすぎだろってくらいブチ切れてくれた方がよけいキュートになるんじゃないかって。楽しんで演じてもらえたようだし、その辺の理解も早くてやりやすかったですね。
SORAちゃんは演技が初めてで突発的なきらめきがありました。役が自分に近いところもあったみたいで。脚本の段階で韓国女性やおじさんにリサーチした中で、思っていることをストレートに表に出して全てオープンにする国民気質を組み込んで造形したのでSORAちゃんもやり易かったみたい。
――自分たちの日常の感覚に近かった?
松本 そうそう。お父さん役の金守珍さんは劇団・新宿梁山泊の代表で役者というより演出家として有名な方なんですけど、SORAちゃんは金守珍さんにも「お父さんと仲良く見せるためにはスキンシップがあってもいいんじゃないでしょうか」というように、堂々と自分の意見を言ってました。新鮮さを持ちながら色んなところにトライする姿がありましたね。
出演:倉科カナ 永島敏行 金守珍 SORA 水野美紀 脚本・監督:松本卓也
企画・制作:シネマ健康会 ©2011「花子の日記」製作委員会
|▶公式twitter|
2011年11月26日(土)より、オーディトリウム渋谷にて公開!
- 出演:倉科カナ 石黒賢 羽田美智子 大東俊介 岩佐真悠子
温水洋一 坂井真紀 正名僕蔵 益岡徹 室井滋ほか - 発売日:2010/09/24
- おすすめ度:
- Amazon で詳細を見る
TRACKBACK URL: