不二子 (女優) 映画『赤い玉、』について【4/6】
2015年9月12日(土)よりテアトル新宿他にて全国ロードショー
公式サイト 公式twitter (取材:深谷直子)
――『赤い玉、』はストーリーも錯綜していますが、画的にも幻想的な表現が結構ありますよね。唯のシーンではトイレットペーパーの使い方とか。
不二子 あれは私も気になって、撮影前に「どうしてトイレットペーパーをこんなに置くんですか?」って監督に訊いたんです。そしたら「なんか面白いかなと思って」って(笑)。監督はそういう感じです。面白いからやって、そこに細かい理由付けはないんです。
――異様なことがサラッと出てきますよね。高橋監督はやっぱり普通の映画は撮らないなあと思いました。
不二子 あと私が観てビックリしたのは……、自分のシーン以外はどう撮っているか分からないから、脚本を読んでこんな感じかな?と想像しているんですが、「律子がスタジオで踊っている」っていうシーンもバレエか何かを踊っているんだろうと思っていたんです。で、完成した映画を観たらあんなことになっていて。
――あれはすごかったですね。高校生がこんなことを、って。
不二子 しかも鏡張りのスタジオで。これダメじゃないのって(苦笑)。衝撃でしたね。
――村上さんのインタビューを読んだら「あのダンスはガールズヒップホップです」って言っていたんですけど、本当に妖艶で。演出ですよね。女優さんがそこに体当たりして応えているのに感動というか、ゾクゾクしました。
不二子 本当にそうですね。