若手監督の作品上映を、もっと身近に、
もっと気軽に、もっと楽しく！

清原惟監督 菊沢将憲 ちば映画祭の新企画として、若手監督をより身近に、もっと気軽にかつ深く作品を楽しんでもらいたいという思いから、カフェを会場に、一人の監督にスポットをあてた短編映画メインの上映と少し長めのトークを行うイベント「映画とお話とブレイクタイム」が始まる。

記念すべき第1回目は、第10回ちば映画祭で特集上映された、期待の若手映画監督・清原惟（きよはらゆい）監督の短編4作品を上映。清原惟監督は武蔵野美術大学映像学科卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域にて、黒沢清監督、諏訪敦彦監督に師事。修了制作の初長編作品『わたしたちの家』が、ぴあフィルムフェスティバル（PFFアワード）2017でグランプリを受賞、全国各地での上映や第68回ベルリン国際映画祭をはじめとする海外の国際映画祭での上映が続いている。
今回の上映では、第10回映画祭で上映し好評を得た『波』『火星の日』『網目をとおるすんでいる』に加え、東京藝術大学大学院在学中に撮られた『音日記』も上映。どの作品も小さな作品ながら、清原監督の魅力が伝わる作品となっている。
ゲストは清原惟監督のほか、俳優として清原監督の作品にも出演している菊沢将憲さん（俳優・映画監督）を迎え、西千葉にあるおしゃれなカフェ「cafe STAND」を会場に楽しい時間をお届けする。上映機会の少ない作品ばかりなので、今回の貴重な機会をお見逃しなく！

清原惟監督からのコメント

千葉駅のまわりは、なつかしい未来都市という感じがして、行くたびにわくわく します。今回上映する短編たちも、そんなふうに未来なのか過去なのかわからなくなる、ふしぎな時間感覚があると思います。ちば映画祭に引き続いて、人と街と作品が出会って、またとない1日になるのが楽しみでなりません。お近くの方も、べつの街の方もどうぞ、お待ちしております。
このちいさな上映会が、誰かの日々のかたわらに、そっと寄り添う場所になりますように。

『波』(5分 / 2017年)
監督/脚本：清原惟　出演：青木悠里、福地脩平
女は男に尾けられている。男の姿は離れず、波の音はまだ聴こえない。

『火星の日』(11分 / 2017年)
監督/脚本：清原惟　出演：青木悠里
明日、青木さんが火星に行く。彼女のアパートには、友人たちが次々に現れ、別れの挨拶をする。

『網目をとおる すんでいる』(15 分 / 2018年)
監督：清原惟　脚本と物語：青木悠里、清原惟、坂藤加菜、中島あかね、よだまりえ
出演：坂藤加菜、よだまりえ
河原で見つけたビニールハウスにすんでいる「誰か」のことを想像するふたりの女性。そしてほのかな謎が浮かび上がる。

『音日記』(30分 / 2016年)
監督：清原惟　脚本：峰尾賢人、加藤法子、清原惟
出演：横田光亮、守谷周人、堀夏子
マルはレコーダーで日々の音を録音している。マルといつもつるんでいるリュウは最近、マルと一緒に遊んでいても、知らない誰かから電話がかかってきてどこかに行ってしまう。ある日、マルが噂になっている公衆トイレに音を録りに行くと......。