『ももいろそらを カラー版』公開記念
小林啓一監督特集上映
2021年6月18日(金)~7月8日(木)まで、渋谷シネクイントにて開催
全作品を通して現代に生きる若者の青春を描き、サンダンス映画祭では、「日本映画の新鮮で革新的な監督の誕生」と評され、日本のインディペンデント映画界をけん引してきた小林啓一監督。
小林監督の長編デビュー作となる『ももいろそらを』は、現代に生きる若者の瑞々しい表情を全編モノクロームの映像で描き、2011年・第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で作品賞を受賞。受賞からちょうど10年となる節目に、当時のコンセプト「未来からみた今」を「色褪せない今」へとテーマを変え、この度カラー版として公開される。
今回の特集上映では、シネクイント上映時の大反響からホワイトシネクイントでの復活上映まで実現した『殺さない彼と死なない彼女』など劇場とも所縁の深い作品を含む、全5作品をラインナップ。処女作『ももいろそらを』モノクロ版とカラー版、同時に劇場で鑑賞できる貴重な機会をお見逃しなく!
小林啓一(監督)
東京国際映画祭で賞をいただいてから、ちょうど十年が経ちました。
カラー版の制作は、その節目で素材を整理していた事がきっかけです。
改めてカラーで編集した素材を見直してみると、
登場人物たちが実に生き生きとしており、
被写体との距離感がぐっと縮まったように感じました。
何より、僕自身の映画への憧れがいっぱいに詰まっていました。
十年という月日が経ち、少しこなれてきた自分が叱咤されているような、
そんな気分にもなりました。
カラー版は、当時モノクロで表現し「未来からみた今」というコンセプトを外し、
「色褪せない今」をコンセプトにグレーディングをし直しました。
十年前はモノクロで現在はカラーという少し説明しづらい不思議な感覚を、
皆様に味わっていただけたら幸いです。
池田 愛(『ももいろそらを』川島いづみ役)
約10年前の出演作なので、当時は本当に演技経験も未熟で責任感と
根拠のない自信だけで突き進んでいたありのままの姿が正に主人公と重なって、
演じると言うよりほぼ等身大の私でした。
主人公川島いづみのとある記憶としてのモノクロ映像から、
時を経てカラー版の映像になることでリアルさがプラスされた
パワーアップバージョンとしてお楽しみいただけたら幸いです。
今時の高校生だけどちょっと変わった登場人物たちそれぞれの正義感や
世間に対する思いなど、現実に一生懸命に自己流で向き合おうと頑張る
青春時代の物語です。
『ももいろそらを』(オリジナル モノクロ版) 『ももいろそらを カラー版』
2011年製作/113分/G/日本配給:フルモテルモ ©2012 michaelgion All Rights Reserved. 2020年製作/113分/G/日本
配給:フルモテルモ ©2020 michaelgion All Rights Reserved.
小林啓一監督の長編デビュー作。大金を拾った女子高生と友人が巻き起こすアクシデントを通して、現代に生きる若者の瑞々しい表情を全編モノクロームの映像で描いた青春映画。第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門での受賞から10年となる節目に、カラー版を公開。
『ぼんとリンちゃん』
オタクたちの愛と正義をテーマに、音信不通の親友を探しにいく幼馴染二人の青春を描いた監督第2作目。
2014年製作/91分/G/日本
配給:フルモテルモ ©ぼんとリンちゃん
『逆光の頃』
人気フィギュア「コップのフチ子」の原案者 漫画家タナカカツキの名作コミックを実写映画化した青春ドラマ。
2017年製作/66分/PG12/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS ©タナカカツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン
『殺さない彼と死なない彼女』
“泣ける4コマ”として話題のSNS漫画家 世紀末によるTwitter発の人気コミックを実写映画化した青春ラブストーリー。
2019年製作/123分/G/日本
配給:KADOKAWA、ポニーキャニオン ©2019映画「殺さない彼と死なない彼女」製作委員会
2021年6月18日(金)~7月8日(木)まで、渋谷シネクイントにて開催
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