静岡県静岡市唯一のミニシアター「サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー」が今後も世界中の素晴らしい映画の数々を上映すべく、新しいデジタル映写設備を導入するためのクラウドファンディングを実施している。

静岡シネ・ギャラリーでは、2013 年に 3 スクリーンに 3 台のデジタル映写機を導入したが、10 年が経過して保障期限が切れ、上映トラブルの発生頻度や深刻度も高くなっており、「次にトラブルがあったらもう直らないかもしれない」という状況になっている。今後も安定して映画を上映していくためには、映写機を新しいモデルに更新していく必要があり、昨年末に 3 つのスクリーンの 1 つが映写機を新モデルに更新することができたものの、非常に高価なためその 1 台で予算が尽きてしまったという。このプロジェクトでは、静岡シネ・ギャラリーの最大スクリーンである「 1F ホール」に新しい映写機を導入することを目指している。

目標金額と支援金の用途
【目標金額】1,000万円　【自己資金】500万円
【資金用途】　※概算、税込
・新規映写システム導入経費（バルコ社製）……1225万円
・付帯設備　(Dolby製シネマプロセッサー)……75万円
・工事費　(映像機器システム社) ……70万円
・リターン制作費及びMOTION GALLERY手数料……130万円
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合計　1,500万円

支援者への特典としては、全員に作品のチラシやポスターなどを無料で提供する限定イベント「蔵出し感謝祭参加権」がつくほか、「鑑賞券」「トートバッグ」「チケットホルダー」、 SNSに投稿してきた上映作品紹介の文章を収録した文庫サイズの冊子「SNS文庫」、 映画の”あしながおじさん”になれる「中高生100名の映画鑑賞料金を無料化+レポート」など、様々なものが用意されている。本プロジェクトを支援したいというという人は、クラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」で実施中のプロジェクト(2025年1月9日23:59まで)にて詳細を確認した上で、出資をご検討いただきたい。

なお、本プロジェクトは、全国興行生活衛生同業組合連合会（略称：全興連）によるミニシアター(※ 4 スクリーン以下で、単館系・アート系と呼ばれる作品を主として上映する劇場)を対象とした支援プロジェクト「♯ミニシアターへ行こう」の一環で、新潟県上越市に現存する日本最古級の映画館、高田世界館に続き第二弾となる。また、11 月にはシネマディクト（青森県青森市）による第三弾を実施予定。今後も、デジタル映写機（DCP）買い替えをはじめとする設備の老朽化、事業継承の問題等、継続危機を迎えるミニシアターへのご支援をお願いしたい。