地球はイデ隊員の星/連載第17回:放送第第12話『ミイラの叫び』(前)
連載第17回 放送第第12話『ミイラの叫び』(前) 洞窟から発見された約7,000年前の人間のミイラが、電流を受けて息を吹き返した。暴れるミイラ人間をやむなくアラシ隊員が撃つと、洞窟の奥から怪獣・ドドンゴが現れる。 第12話は、現代の発展が神話の地層から怪獣を呼び起こしてしまう『ウルトラマン』の基本パターンに忠実なストーリーです。が、さらに加えて怪獣ドドンゴには、おそらく主人であるミイラ人間を撃たれた怒りによって暴れる正当な理由があります。ひょっとしたら迷惑をかけたのは人間のほうかもしれな
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2010/11/26/13:26
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第16回:放送第11話『宇宙から来た暴れん坊』
連載第16回 放送第11話『宇宙から来た暴れん坊』 ある日、空から落ちてきた七色に光る石。その石は人の願いどおりケーキやおもちゃ、なんにでも姿を変える不思議な力を持っていた。聞きつけた悪い男が石を奪い、怪獣ギャンゴを出現させてしまったことから大騒ぎに……。 第11話はロッド・サーリングやフレドリック・ブラウンの短編を読むように、ポテトチップスかなんか食べながら気軽に楽しみたいユーモア・ファンタジーです。怪獣が出るといっても、世をすねた男の願望で石が姿を変えただけなので、実際のところはウルト
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2010/11/19/11:37
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第15回:放送第10話『謎の恐竜基地』(後)
連載第15回 放送第10話『謎の恐竜基地』(後) 前回、ジラースのエリマキをウルトラマンがもぎ取って〈ゴジラ対ウルトラマン〉が実現化したのは一種のタブーに近かったのではないか、と書きました。僕の映画への興味は、そのタブーへの戦慄から始まっているので、どうもこだわりたくなるようです。 1973年の夏休みに公開された〈東映まんがまつり〉の目玉であり、記憶に残るなかでは初めて映画館で見た映画、『マジンガーZ対デビルマン』。両者が結局は戦わず、協力して敵をやっつけるおはなしにどうにも納得いかず、い
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2010/11/12/17:29
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第14回:放送第10話『謎の恐竜基地』(中)
連載第14回 放送第10話『謎の恐竜基地』(中) カジュアルな夜釣りデートを楽しんでいる途中で、〈モンスター博士〉こと中村博士の研究室に閉じ込められてしまうイデ隊員と女性記者・久保さん。中村博士は15年前、ネス湖で発見した恐竜をひそかに日本に持ち帰り、ジラースと名付けて湖中で巨大に育て上げていました。 この後は、あいにくイデ隊員にほとんど見せ場はありません。しかし、研究室の扉をむなしく叩く久保さんに「無駄だ、やめてくれ」と言うのには、ドキンとなりました。こんな冷たい口調で人に接するイデ隊員
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2010/11/05/14:15
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第13回:放送第10話『謎の恐竜基地』(前)
連載第13回 放送第10話『謎の恐竜基地』(前) 『ウルトラマン』を順に見ていると、まるっきり間延びしたエピソードが今まで無いことに改めて感心します。それほどの興趣が無いストーリーの場合でも毎回違う怪獣が登場、ウルトラマンとの対決スペクタクルが用意されているので、必ず一定以上の満足を約束してくれる。 それにしても、このところ数回のテンションは高い。『ウルトラマン』という枠でやれることの幅は意外と広いぞ、とスタッフが早々に掴み、燃えている感じが伝わってきてドキドキします。 そしてこの第10話
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2010/10/29/17:40
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第12回:放送第9話『電光石火作戦』
連載第12回 放送第9話『電光石火作戦』 『ウルトラマン』ならではの怪獣バトル篇「怪獣無法地帯」に続く第9話は、ふたたび、『ウルトラQ』の味わいに少し戻ったエピソードです。 台風のためキャンプ地に孤立した山岳少年団。団長補佐を務める2人の少年ががんばるようすと、ハヤタ隊員がヘリコプターで怪獣の好物であるウランのカプセルを運び、怪獣を誘導して町から遠ざける作戦実行。2つのタテ筋が並行し、接触したところで危機的状況が生まれる展開からそう思いました。 操縦するのが『Q』の万城目淳氏でも違和感が
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2010/10/22/16:32
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第11回:放送第8話『怪獣無法地帯』
連載第11回 放送第8話『怪獣無法地帯』 「火山噴火のために無人島になっていた多々良島に、2年半ぶりに定点観測所を再開することになり、4人の先発隊が島に向かうことになった。……それから1週間が過ぎた。だが先発隊からは何の連絡も無かった」 「さらに3日が過ぎた。やはりなんの連絡も無かった。4人のことを心配した気象庁では、島になんらかの事故が起こったものとみて、ついに科学特捜隊に測候所員の救出を要請した」 以上、冒頭のナレーション。「定点観測所」と「測候所」が少しゴッチャになっているかな
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2010/10/15/12:18
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第10回:放送第7話『バラージの青い石』(後)
連載第10回 放送第7話『バラージの青い石』(後) 怪獣アントラーが現れる街、バラージ。 科学特捜隊の調査に同行するパリ本部の連絡員・ジムが、「地図にも載っていない幻の街」と何度か強調します。が、地理上は特定が難しい場所にあるわけではありません。現在のトルコ共和国の東端にあり、アルメニア、イラン各国境に近いアララト山のふもとです。アララト山は、アラシ隊員のセリフにもある通り、ノアの箱舟が流れ着いたと言われている有名な山ですから。 ただバラージの女性神官・チャータムの説明によれば、かつてバ
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2010/10/08/15:39
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第9回:放送第7話『バラージの青い石』(中)
連載第9回 放送第7話『バラージの青い石』(中) ウルトラマンの先祖は大昔、中近東の地に現れた。つまりM78星雲の宇宙人には初代ウルトラマン以前にも地球で活動した歴史があった、と重要な事実が開示される第7話。 ムラマツキャップが「我々人類にとって、ウルトラマンは平和のための大切な神なのかもしれん」と、ウルトラマンの存在の解釈についてひとつの美しい見解を示し、それをウルトラマンと「一心同体」状態のハヤタ隊員が黙って聞いている場面の続きです。 ムラマツキャップが思わず呟いた言葉は、ハヤタ隊員
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2010/10/01/12:53
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若木康輔
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地球はイデ隊員の星/連載第8回:放送第7話『バラージの青い石』(前)
連載第8回 放送第7話『バラージの青い石』(前) 本連載のテキストにしている〈ウルトラ1800〉シリーズのDVDは、1巻につき4話分収録です。つまり僕は現在、第5~8話を収録した2巻目を購入し、第6話までについて書き、第7話を見たところです。毎回を書ききらないうちは次回を見ないルールにしているものの、DVDのパッケージでおおよその内容は先に分かります。 パッケージの第7話のあらすじには「中近東の砂漠に、相次いで隕石が落下した。調査に向かった科特隊だが、……」と書かれているので、初めて外国
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2010/09/24/13:48
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若木康輔
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