小林政広特集上映―冬祭り―
08年1月12日(土)~18日(金)の間、ポレポレ東中野にて、『愛の予感』ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞記念して、「小林政広特集上映 -冬祭り-」と題し、これまでの劇場未公開作品、貴重なドキュメンタリー作品なども集め、小林政広監督の特集上映を行います。
上映期間中には、「映画監督 小林政広 映画寺子屋映画に愛をこめて」と題して、小林監督による特別講義(全3回)を行います。
また、初日の1月12日(土)には「小林政広ピンク映画特集 オールナイト!! 酔いどれトークバトル!!」と題してサトウトシキ監督、上野俊哉監督をお招きして、小林政広監督のピンク映画脚本作品を中心にオールナイトも開催します。是非この機会に、孤高のシネアスト・小林政広のすべてをご堪能ください!!
関連記事:膳場岳人による「愛の予感」評/"しるし"はいたるところに。
特集上映入場料金
前売り 1,200円 3回券 3,300円 当日一般 1,500円 大学・専門 1,300円 中高生・シニア 1,000円
オールナイト入場料金 前売り 2,000円 当日 2,300円 (すべて税込)
各回完全入替制
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
2008年1月12日(土)~18日(金)まで、ポレポレ東中野にて開催
1月12日[土] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『CLOSING TIME&STONED TOWN』 16:10 『バッシング』 18:15 『ロカルノ / 唐桑&STONED TOWN』 18:15の回終了後 『小林政広の映画寺子屋1』 23:30 小林政広ピンク映画特集『オールナイト!! 酔いどれトークバトル!!』 |
1月13日[日] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『BOSS』 16:10 『CLOSING TIME&STONED TOWN』 18:15 『女理髪師の恋』 18:15の回終了後 『特別講義 大久保賢一氏』 |
1月14日[月] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『歩く、人』 16:10 『女理髪師の恋』 1815 『海賊版=BOOTLEG FILM&STONED TOWN』 18:15の回終了後 『小林政広の映画寺子屋2』 |
1月15日[火] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『殺 し&STONED TOWN』 16:10 『歩く、人』 18:15 『CLOSING TIME』 18:15の回終了後 『特別講義 白井佳夫氏』 |
1月16日[水] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『女理髪師の恋』 16:10 『海賊版=BOOTLEG FILM&STONED TOWN』 18:15 『フリック』 |
1月17日[木] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『海賊版=BOOTLEG FILM&STONED TOWN』 16:10 『歩く、人』 18:15 『殺 し』 18:15の回終了後 『小林政広の映画寺子屋3』 |
1月18日[金] | 12:00 『愛の予感』 14:05 『バッシング&STONED TOWN』 16:10 『BOSS』 18:15 『フリック』 |
CLOSING TIME
( 1996年/35mm/ビスタ/カラー[パートモノクロ] / 81分 )
深水三章、夏木マリ、中原丈雄、北村一輝、大森暁美
僕の記念すべき第一作です。朋友サトウトシキ監督に協力プロデュースをお願いし、念願の監督デビューを果たしました。この映画は、「全ての父」と「Mr TOM WAITS」に捧げられています。ゆうばり映画祭で、グランプリを獲得。僕の映画人生の始まりです。
(作品コメント/小林政広)
海賊版=BOOTLEG FILM
( 1998年/35mm/シネスコ/モノクロ/74分 )
柄本 明、舞華、中野若葉、高仁和絵、環季、北村一輝、椎名桔平
矢継ぎ早に映画を作る。とにかく、一日でも早く新作を! の命題のもと、準備期間は、一週間。五日半で撮り上げたモノクロ作品。今は亡きフランソワ・トリュフォー監督の長編第二作『ピアニストを撃て』を念頭に、スキー場のシーンに臨みました。この作品で、僕は、カンヌデビューを果たしました。 (作品コメント/小林政広)
殺 し( 2000年/35mm/ビスタ/カラー/86分 )
石橋 凌、大塚寧々、深水三章、光石 研、山本隆司、緒形 拳初めての他資本で作られた映画です。父に連れられて観に行ったフィルムノワールの記憶をたどり、ジャン・ピェール・メルヴィル監督に、中でも『仁義』に思いを馳せて作りました。カンヌ映画祭「監督週間」に出品されました。
(作品コメント/小林政広)
歩く、人 ( 2001年/35mm/ビスタ/カラー/103分 )
緒形 拳、香川照之、林 泰文、大塚寧々、占部房子、石井佐代子前作『殺し』で緒形拳さんと出会い、彼からの依頼で企画されたものです。 テレビ脚本家時代の好きだった俳優、香川照之さん、林泰文さんに念願叶ってご出演いただきました。原題は『三年目』。母の死の直後に書かれた脚本で、この映画は、母に捧げられています。三年連続のカンヌ映画祭出品です。 (作品コメント/小林政広)
STONED TOWN(劇場初公開)
( 2002年/35mm/ビスタ/カラー/21分 ※ビデオ上映 )
明星嘉男、市川実和子、中澤 寛、矢島健一
シンガーソングライター・明星のプロモーションビデオを撮ると言う話が来て、ならば、一緒に短編をと言う思いから、作った作品です。大好きな映画『サンダーボルト』を念頭に、『殺し』同様、男同士の愛を、ストイックに描きました。
(作品コメント/小林政広)
BOSS(劇場初公開) ( 2002年/ビデオ/ビスタ/カラー/111分 )
加勢大周、白竜、松方弘樹、長曽我部蓉子、有薗芳記、占部房子他資本で作られたオリジナルビデオ作品です。長年、マーティン・スコセッシ監督に心酔していた僕は、この台本を書き上げた後、この映画の実現に精魂傾けることになりました。しかし、俳優との対立から、実現できず、三年後に、ビデオ撮りとして、当初の五分の一の予算で完成させたものです。
(作品コメント/小林政広)
女理髪師の恋(劇場初公開)
( 2003年/35mm/ビスタ/カラー/103分 )
北村一輝、荻野目慶子、林 泰文、佐藤二朗、中澤 寛、竹中直人
他資本での第二作です。『完全なる飼育』シリーズとして作られたものです。 劇中の黒味は、コーエン兄弟の諸作品から。映画のムードは、『やわらかい肌』を参考にしました。ロカルノ映画祭に出品、スペシャルメンションを受賞しました。 (作品コメント/小林政広)
フリック ( 2004年/35mm/ビスタ/カラー/154分 )
香川照之、田辺誠一、田中隆三、松田賢二、高田 渡(特別出演)、大塚寧々他資本での第三作です。香川照之くんを主役として起用することを前提に企画された作品で、「わかりやすさ」と「難解さ」の融合を命題にして作りました。デビット・リンチ監督の諸作品を念頭にしたのは、言うまでもありません。 (作品コメント/小林政広)
バッシング
( 2005年/35mm/ヨーロピアンビスタ/カラー/82分 )
占部房子、田中隆三、加藤隆之、本多菊次朗、香川照之、大塚寧々
自主制作に戻り、『歩く、人』、『BOSS』で、出演していただいた占部房子さんをヒロインとして、企画したものです。「今日的な題材を扱いながら、普遍性がある。強い映画だ」との評価が、カンヌ映画祭コンペティション部門への出品に繋がりました。 (作品コメント/小林政広)
ロカルノ / 唐桑(初公開)
( 2007年/ビデオ/スタンダード/カラー/約60分
高橋孝之介監督 ドキュメンタリー作品 )
出演:小林政広、渡辺真起子
ロカルノ映画祭に参加した僕は、ビデオカメラで、日記風に映像を撮影していました。そこに、唐桑での僕のインタビューを挿入したドキュメンタリー作品です。「諦めなければ、いつかは報われる」映画を目指す若者たちに捧げたいと思います。初公開。 (作品コメント/小林政広)
映画監督小林政広 映画寺子屋(全3回開催)
「映画に愛をこめて」-全ての映画作り志望者に-
『愛の予感』公開を記念して開催される特集上映期間中、ポレポレ東中野では、小林政広監督を講師に迎えて、映画寺小屋を開校します。
「僕はいま53歳、あきらめなければ、いつかはむくわれる。だから、若い人たちも、絶対に映画をあきらめないでほしい」
ロカルノ国際映画祭、金豹賞受賞直後のスピーチでの小林政広監督の言葉です。
映画監督やプロデューサー、批評家・・・映画と人生をともにしようかしら、と思う人はぜひいらしてください。
その1 自主映画『愛の予感』のつくり方おしえます。
1997年の処女作『CLOSING TIME』から、『愛の予感』まで、10本の映画を作り、そのうち5本が自主映画という小林政広監督。その演出論はもちろん、製作者としてのキャスティング術や、劇場公開へのマル秘テクニックを語ります。
その2 自主映画を国際映画祭に出す方法おしえます。
カンヌやロカルノなど国際映画祭へどうやって、自ら作った映画を持ち込んだらよいのだろう?これは、大手映画会社のプロデューサーだって知りたい秘密。もちろん小林監督にとっても企業秘密なのですが・・・こっそり、おしえましょう!!
その3 映画監督小林政広のつくり方おしえます。
映画だけで食っていける監督がいま日本に何人いるだろう?しかも、作家性の強い、自主映画を作りながら。フランソワ・トリュフォー監督に憧れた少年時代、フォークシンガー時代、そして、映画監督に・・・・・そんな小林政広のリスキー・ライフ、セキララに語ります。
映画寺子屋 特別講義開催!!
■1月13日(日)18:15の回上映終了後
特別講義1~現実に拮抗する映画の力 大久保賢一氏(映画評論家)
■1月15日(火)18:15の回上映終了後
特別講義2~『愛の予感』は面白い!! 白井佳夫氏(映画評論家)
小林政広ピンク映画特集 オールナイト!! 酔いどれトークバトル!!
脚本家として数多くのテレビドラマやピンク映画に、脚本家 小林政広は、数多くの傑作を生み出してきました。 その中から、ピンク映画として製作されたサトウトシキ監督、上野俊哉監督の作品と小林政広自ら監督した『一週間 愛欲日記』をオールナイトにて上映します。 小林政広監督、サトウトシキ監督、上野俊哉監督による酔いどれトークバトルもあります。(※来場を予定しているゲストはすべて予定。変更になる可能性あり。)
上映作品
したがる兄嫁 (公開時タイトル:白衣と人妻 したがる兄嫁)
[1998年/35mm/ビスタ/カラー/56分]
監督:上野俊哉 脚本:小林政広 出演:江端英久、本多菊雄、佐々木ユメカ、葉月 螢
一週間 愛欲日記 [2000年/35mm/ビスタ/カラー/62分]
監督・脚本:小林政広 出演:葉月 螢、川瀬陽太
愛欲温泉 (公開時タイトル:愛欲温泉 美肌のぬめり)
[1999年/35mm/ビスタ/カラー/68分]
監督:サトウトシキ 脚本:小林政広 出演:葉月 螢、沢田夏子、佐々木ユメカ、風間今日子
夢の後始末(公開時タイトル:赤い犯行 夢の後始末)
[1997年/35mm/ビスタ/カラー/67分]
監督:サトウトシキ 脚本:小林政広 出演:町田 康、佐野和宏、隈本吉成、本多菊雄、葉月 螢
特集上映入場料金
前売り 1,200円 3回券 3,300円 当日一般 1,500円 大学・専門 1,300円 中高生・シニア 1,000円
オールナイト入場料金 前売り 2,000円 当日 2,300円 (すべて税込)
各回完全入替制
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
2008年1月12日(土)~18日(金)まで、ポレポレ東中野にて開催
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