CFディレクター/映画「MASKDE41」監督
風邪薬でボンヤリした頭で『バートン・フィンク』を見る。
何度目だろう?
相変わらず良く分からない。
コーエン兄弟の映画は大抵好きだ。
しかし、この作品だけは良く分からない。
だけど惹き付ける。
淡々とした描写と非現実が交差して、何とも言えない。
どこからが書けない作家の妄想で
どこからが書けない作家の現実かが見てるうちに、
どうでもよくなり謎は謎のまま放り出されてしまう。
僕はどこにも行けない……行けないが、
まぁ……いいやとモニターの前でお茶をすする。
シンプルなカメラと凝ったライティング……。
フィルムを知り抜いたカット割。
あくまでアンチ・ハリウッドな物語にラスト。
みんな、カンヌだっけ?
スタンディング・オベーションしたのかな?
したとしたらどんな気分でしたのかな?
誰かに教えて欲しいなぁ、この映画。
解説してもらわないと分かんないや。
でも、一年に一回くらい見直したくなるんだよな……
不思議な映画……書けない作家……には、
やたら感情移入できるんだけどね、近頃。
編註) 『バートンフィンク』
は第44回(1991年)カンヌ国際映画祭で
パルムドール(最高賞)・男優賞・監督賞の三冠を達成する偉業を成し遂げた。
主なキャスト / スタッフ
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