14才のハラワタ
原田ワタル。略してハラワタ。
「大丈夫だよ」って、ハラワタは
そっと そばにいる。
10月17日(土)より、
下北沢トリウッドにて
ロードショー決定!
地味であまり目立たないけれど、心の優しい女の子。
身の回りでいろいろなことがあったけど…
靴みがきが一番の楽しみになったワタルの笑顔は、
キラキラしていてかわいかった。
甘利はるな(女優、「コドモのコドモ」主演)
「14才のハラワタ」は瑞々しくも、痛々しい映画である。
痛々しいのは見てる私が痛々しいと言うことに決まっている。
気がつけばハラワタを出す映画ばかり躍起になって作っている私。
「14才のハラワタ」の主人公にハラワタは隠すモノだと教えられてしまった。汗出ました。
佐山もえみ監督にしかこの映画は作れない。そのことが肝要なのだと思う。
三木聡(映画監督、「インスタント沼」他)
──僕らのまわりにも、ハラワタはきっといる。──
平坦な日常をマイペースで生きるハラワタ。
彼女にとっては、勉強で一番になることも、オシャレで注目を集めることも、とくに興味がない様子。
ナンバー1とか、いいんです。
クラスでの自分のポジションを探すみんな、いつもバタバタと忙しそうなお母さん、
なんだかちょっと振り回されぎみな塾長…。
ちょっとだけ急ぎ足のみんなを、まっすぐに見守るハラワタは、
オンリー1ってわけでも、ないんです。
みんなそれぞれ違うこと。それはきっと、当たり前のこと。
だからこそ簡単にはうまくいっちゃくれない。
だけど、ひとりひとりに、ピカピカした何かを見つけられたとき、なんだかちょっぴり嬉しくなるんだな。
ハラワタに身をゆだねて追体験する中学生の日常は、私たちの胸の奥の思い出に、不思議と鮮やかな色をつけてくれます。
マイペースな14才、原田ワタル。自分の事をハラワタと呼んでいる。 学校では成績を競うナツキと青木さんを尻目に授業をサボってひなたぼっこ。 塾でも勉強に身が入らないハラワタだが、塾長や青木さんの弟・祐輔とのさりげないやりとりは、 なんだか和やかで、ちょっぴり楽しい。
家には、仕事帰りのお母さんと囲む、スーパーのお惣菜が並ぶ食卓。 今日も帰らないお父さんは、ハラワタに輪をかけたマイペース。 お父さんとお母さんの関係も、寝室に転がる風船の謎も、 ハラワタはありのままを受けとめる。
肩肘はってるクラスメイトのことも、 塾の先生や祐輔のことも、 ハラワタは、みんな大好き。
そして、今日も寝ぐせ頭のまま、 学校へと駆けていく。
10月17日(土)より、下北沢トリウッドにてロードショー決定!
─いつもの毎日を彩る愛すべき人々。─
マイペースな主人公、ハラワタを演じるのは、映画、CMでも活躍中の長野レイナ。 ハラワタのクラスメイトを、五十嵐令子(『アフタースクール』)と水嶋瑞希(『血と骨』)が演じ、ハラワタの日常を彩ります。 そして、映画、舞台、声優など幅広く活躍する実力派、松田洋治をはじめ、北野武映画の常連、大家由祐子、浅野忠信の下で演技を学んだ池上幸平(『リトルカントリー』09年公開)らが周囲の愛おしい大人たちを演じています。
ワタル役:長野レイナ
静夫役:松田洋治
明子役:大家由祐子
また音楽を「栗コーダーカルテット」など様々なバンドで活動し、映画音楽も多数手がける関島岳郎が担当。関島本人や「栗コーダーカルテット」のメンバーによって演奏された生の楽器の音が優しく響き、“ハラワタ”の世界を温かく演出しています。
監督紹介
─「学生が商業映画を作る」トリウッドスタジオプロジェクト、第4弾。─
本作は、「学生による商業映画製作」というコンセプトを持つトリウッドスタジオプロジェクト第4弾作品。 監督は19歳の学生、佐山もえみ。彼女が日常を見つめる視線には、普段は見えづらい可笑しさ、切なさ、暖かさが溢れていて、彼女が描くハラワタという愛すべきキャラクターが、私たちに大切な何かを思い出させてくれるでしょう。
<監督・佐山もえみのコメント>
周りのみんなにどう見られているのか気になって必死に自分を作ったり、
いつまでたっても理想に追い付けなくて苛立って自分を好きになれなかったり、
自分でも気がつかないうちにどんどん肩に力が入って、どんどん急ぎ足になって。
そんな早足のみんなの中でもマイペースをくずさない”ハラワタ”。
ハラワタのまわりの人達は、無理をして背伸びをしすぎたり、
素直にならなければいけないと頭ではわかりつつもそれを行動にうつせずにいたり。
当たり前のようにありのままの自分で、素直でいつづける事のできるハラワタは、
実はすごいんだと思います。
私自身もすごく人に流されやすくて、思ったように素直に行動することができなくて、
それでいつも失敗して、後悔をします。
なので、「こんな人になりたいな」という理想をこめて、ハラワタをつくりました。
☆トリウッドスタジオプロジェクト☆
2006年に東京・下北沢にある短編映画館トリウッドと専門学校東京ビジュアルアーツが立ち上げた、「学生による商業映画製作」がコンセプトの画期的なプロジェクトです。企画から制作、そして宣伝まで全てを学生がスタッフとして担当し、トリウッドでのロードショーとDVDの全国発売を行います。
第1弾は製作当時19歳の斉藤可奈子監督による『ミックスマシン』(※1)。第2弾はアイドルオタクが主人公の『アリーナロマンス』(※2)を当時36歳の板垣英文が監督。第3弾では、当時19歳の深井朝子が監督し、セクキャバで働く女の子を主人公に『梅田優子の告白』(※3)を製作しました。
『14才のハラワタ』はそのプロジェクトの第4弾作品です。
(※1) 『ミックスマシン』
監督・脚本:斉藤可奈子 06年劇場公開
出演:三枝万莉/沼澤貴宏/エリカ/真行寺君枝 他
(※2) 『アリーナロマンス』
監督・脚本:板垣英文 07年劇場公開
出演:田中康寛/池田光咲/掟ポルシェ/石黒彩 他
(※3) 『梅田優子の告白』
監督・脚本:深井朝子 08年劇場公開
出演:焼広怜美/本多菊次朗/川村りか/野口かおる 他
─「才能」の発掘ではなく、「覚悟」の確立を
〜トリウッドスタジオプロジェクト第4弾「14才のハラワタ」─
このプロジェクトの趣旨は「学生による商業映画の製作」です。
優秀な学生の映画を公開することが目的ではありません。「商業映画」つまり、「お金を払って観てもらう映画」の製作と公開を通して、「才能」の発掘ではなく、「覚悟」の確立を狙うものです。
実際、社会に出てからは公開・販売を前提にのみ制作します。学校でも作品を「実際に世に出す」前提で制作することができれば、即戦力となる人材かつ映画界を面白くする人材を育てる道となるのではないだろうかと思い、2006年に開始しました。
「見せるために作る」事を前提に企画・脚本から製作を始め、数百万掛かる製作費と期限を背負って、製作する。そこに作りたいものを作るという「甘え」は存在する筈はありません。そして、仮に満足がいかないものであっても「見せる」事を要求されます。
それでも、そんな中で自分達の目指す「作りたいもの」に近づける為にもがく。限られた条件でどれだけ目指した物に近づけられるか必死になる。そこには「才能」も必要かもしれませんが、それ以上に、真剣勝負に臨む「覚悟」が必要となります。
その「覚悟」を学生の時に持つ事ができたら、逞しさが持て、それが作品を作り続ける事を可能にし、結果、実社会での活躍が可能になるのではないかと考えています。そしてようやく、その成果が少しずつですが見えてきた気がします。
今回の「14才のハラワタ」は、19歳の女子学生が、自身の中学生時代の塾での経験を交え描いた作品です。脚本の最終審査まで残った時点で「脚本は書きたいけど監督は性格的に無理だと思う」と言っていた彼女が、「覚悟」を持って演出に臨みます。
是非ご覧頂ければ幸いです。
プロジェクト・マネージャー 大槻 貴宏(トリウッド代表)
『14才のハラワタ』 トリウッドスタジオプロジェクト第4弾作品
(60分/ビデオ/カラー/日本/2009)
出演:長野レイナ、水嶋瑞希、五十嵐令子、武田勝斗、池上幸平、橘ゆかり、大家由祐子、松田洋治 他
製作:トリウッドスタジオプロジェクト(短編映画館トリウッド/専門学校東京ビジュアルアーツ)
制作:専門学校東京ビジュアルアーツ映画学科
プロジェクトマネージャー:大槻貴宏 プロデューサー:山本達也 技術プロデューサー:日根野晋一
撮影:西岡ほさな 照明:三多祐也 録音:堀谷みなみ 美術:大橋麻実 スチール:宮崎友里江
音楽:関島岳郎(「栗コーダーカルテット」他)
演奏:関島岳郎(リコーダー、鍵盤ハーモニカ他)、近藤研二(ギター、ウクレレ)
宣伝:東京ビジュアルアーツマスコミ編集学科・トリウッド宣伝ゼミ
監督・脚本:佐山もえみ
http://haradawataru.jugem.jp/
10月17日(土)より、下北沢トリウッドにてロードショー決定!
- 監督:板垣英文
- 出演:田中康寛, 池田光咲, 掟ポルシェ, 石黒彩
- 発売日:2008-04-25
- おすすめ度:
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- 監督:深井朝子
- 出演:焼広怜美, 本多菊次朗, 川村りか, 吉田晋一, 野口かおる
- 発売日:2009-03-27
- Amazon で詳細を見る
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