現職医師が医療制度の深部を鋭く描いたベストセラー小説を完全映画化。『孤高のメス』の試写へご招待!
6月5日から公開される映画『孤高のメス』は、
“患者を救う”という当たり前の行為の前に立ちはだかる諸問題――医師不足、手術ミス、地域医療、臓器移植――と対峙する一人の医師の苦悩を描いた、大鐘稔彦の同名ベストセラー小説を実写化した話題作だ。
この医療小説の最高峰に挑んだのは、映画界きっての実力派として知られる堤真一と成島出監督のコンビ。医療のあるべき姿とは?病院とは?そして、命とは?次々と浮かび上がる根源的な問題に真摯に向き合う医師の信念が、深い感動を呼び起こすヒューマンドラマになっている。また、現役医師陣が完全バックアップした本格的な手術シーンも注目を集めている。この『孤高のメス』の試写に5組10名様をご招待します。
ご希望の方は、「『孤高のメス』試写希望(メールでご応募する場合は件名)』・お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」 を明記の上、こちらのこちらのアドレスか、メールフォーム(要・送り先の追記)からご応募下さい。
◆日時:2010年5月7日(金) 18:00開場/18:30開映 (上映時間:2時間6分)
場所:ヤクルトホール (住所:東京都港区東新橋1-1-19 ヤクルト本社ビル)
◆応募締め切り:2010年5月2日(日)応募受付分
◆公式サイト:http://www.kokouno-mes.com/
※住所未記入で応募される方が増えています。住所がないものは無効にすることもありますのでご注意ください。※応募者多数の場合は抽選となります。
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。
なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
孤高のメス
2010年6月5日(土)、全国ロードショー
「脳死肝移植」――タブーに挑む一人の医師の信念
を描いた医療ヒューマンドラマの最高峰、感動の映画化。
1989年、ある地方の市民病院に外科医・当麻鉄彦が赴任する。見栄と体裁を気にかけ、簡単な外科手術ひとつまともに行われないその腐敗した病院で、次々と困難なオペを成功させる当麻。彼の「目の前の患者を救いたい」という信念は、やがて病院を、そして人々を動かしていく。そんな中、病に倒れた市長が市民病院へ搬送されてくる。彼を助ける方法は唯一、脳死状態の少年から肝臓移植を受けること。しかし、それは日本の法律ではいまだ認められていない禁断のオペだった。当麻は、患者や提供者を見守る家族たちの熱い想いに打たれ、最後の決断をする。ただ、そこにある命を救うため――。
現職医師・大鐘稔彦によるベストセラー小説を映像化した『孤高のメス』は、現代医療が抱えるさまざまな問題を浮き彫りにしながら、患者の命を救うことだけを願う医師の信念と、その一途な想いが周囲を変えていく軌跡を丁寧に描き出した、感動の医療ヒューマン・ドラマだ。物語は20年後の現在、当麻を支えた看護師・浪子が遺した日記を、新米医師である息子が読み進めるかたちで回想される。そこには、医師として当たり前のことを当たり前にする当麻の生きざまと、親から子へ信頼と命をつなぐ愛のドラマが、しっかりと綴られている。いま、自分がここにいるのは、大切な誰かの存在があったからこそ。観終わって、そんな命の価値にあらためて気づく、珠玉の感動作が誕生した。
主人公・当麻鉄彦を演じるのは、『クライマーズ・ハイ』(08)が絶賛され、数々の映画賞を総ナメにした、日本の映画界を代表する俳優のひとり、堤真一。 2年ぶりとなる待望の主演作で、高い外科手術の腕を持ち、孤立を恐れず信念を貫く医師の姿を、あたたかさと精悍さを兼ね備えた佇まいで熱演している。当麻を支える看護師・浪子には、『歩いても歩いても』(08)が高い評価を受けた夏川結衣。過酷な医療の現場に携わり、同時にひとりの母親でもある女性の心の揺れを、慈愛に満ちた表情で演じ切った。また、多彩な人間模様を映し出す出演陣に、吉沢悠、中越典子、成宮寛貴、平田満、余貴美子、生瀬勝 久、柄本明といった豪華キャストが名を連ねている。監督は、脚本家としても多数の作品を手掛け、今回が5 作目の監督作となる俊英・成島出。『フライ,ダディ,フライ』(0 5/監督)、『クライマーズ・ハイ』(08/脚本)に続く堤とのコラボレーションで、重厚かつ繊細な大人のための医療ヒューマンドラマを作り上げた。
クライマックスである肝移植の場面など、数々の手術シーンは、順天堂大学医学部の現役外科医陣が完全バックアップ。手術現場を実際に見学し、入念な役作りをしたキャストたちを手厚くサポートしている。また、臓器移植や地域医療といった、現代の医療が直面する大きな問題にも、『孤高のメス』は一石を投じている。
一人の医師の信念が、病院を、人々を、動かしていく。
母・浪子(夏川結衣)の葬式を終えた新米医師の息子・弘平(成宮寛貴)。彼女は現役の看護師でありながら、病院内で適切な処置を受けることが出来ずに急死したのだった。無念ながらもあきらめ感漂う弘平。彼は、整理していた母の遺品から、一冊の古い日記帳を見つける。そこには生前看護師を天職と語っていたとは思えない泣き言がつづられていた。「今日もまた後味の悪いオペになった…… 看護婦という仕事が嫌でたまらない……」
1989年、とある地方都市。浪子が勤めるさざなみ市民病院は、大学病院に依存し、外科手術ひとつまともにできない停滞しきった地方病院だった。そこにピッツバーグ大学で肝臓移植をも手がけた当麻鉄彦(堤真一)が、第二外科医長として赴任する。着任早々の緊急オペにも、正確かつ鮮やかな手際で淡々と対応する当麻。患者のことだけを考えて行動する当麻の姿勢は、大学の顔色ばかり気にかけ、医療事故を恐れる第一外科医長・野本(生瀬勝久)らの反発を招く一方、慣例でがんじがらめになった市民病院に風穴を開けていく。特に、オペ担当のナースとして当麻と一番身近で接していた浪子は、彼の情熱にうたれ、仕事に対するやる気とプライドを取り戻していった。院長の島田(平田満)の仲介で、さざなみ市長・大川(柄本明)の娘・翔子(中越典子)とお見合いにのぞんだ当麻。だが、彼の頭にはただ医療のことしかない。「先生は我が町のブラック・ジャックだ」と誉めそやす大川に、「漫画やドラマでは派手に描かれがちだが、消化器外科の仕事は手編みのセーターをコツコツ編むようなもの。だから、オペには演歌が似合う」と当麻は説く。しかし、彼がオペ中に流す都はるみは、第二外科のスタッフたちには全くの不評。当麻のほか、賛成しているのは浪子ただひとり……。
第一外科で、一年前のオペを原因に患者が亡くなるという事態が発生した。デタラメなオペをしながらそれを隠ぺいし、責任を回避する野本と対立、病院を去る青木(吉沢悠)。当麻は、青木にピッツバーグへの紹介状を手渡す。当麻の「ただ目の前の患者を救いたい」という揺るがぬ信念は、やがて他のスタッフたちにも影響を与え、彼らの意識を大きく変えていく。そんな中、市民病院の充実に力を注ぐ大川が、末期の肝硬変で病院へと搬送されてきた。意識が混濁した大川を助ける方法は唯一、生体肝移植のみ。しかし、成人から成人への生体肝移植は、世界でもまだ前例のない困難を極めるものだった。翔子ら家族に対して、移植のリスクを丁寧に説明する当麻。一方、病院の廊下を歩く浪子の目に飛び込んできたのは、トラックにはねられて搬送されてきた、隣家に暮らす小学校教師・静(余貴美子)の息子・誠の姿だった。数日後、脳死と診断された誠の臓器提供を涙ながらに訴える静。熟慮を重ねた彼女の想いに打たれた当麻は、日本の法律ではまだ認められていない脳死肝移植を、大川に施すことを決断する。それが、残されたたったひとつの救済手段だという理由で――。
2010年6月5日(土)、全国ロードショー
# 1企画の成り立ち
医師・大鐘稔彦による原作が幻冬舎より刊行されたのは0 7 年。約2 0 年前を舞台としながら、臓器移植や地域医療といった大きな医療問題を扱う内容は、現代の医療制度に対する不安を鋭く切り取るものだった。原作を読み、衝撃を受けたプロデューサーが真っ先に話を持ちかけたのは成島出監督。自身、身近な人を医療ミスとも言える状況で失くしている成島は、この企画に深く共感。シナリオは、入念な取材を重ね、約1 年半を費やし完成された。クランクインに向けて準備を続ける間に、臓器移植をめぐる状況は一変する。9 7 年に施行された臓器移植法に対する改正案が、0 9 年に国会へ提出。脳死臓器移植をさらに推進する改正臓器移植法が7月1 3日に成立した。作品は折りしも、もっとも注目度の高い医療問題を扱うことになる。
# 2 クランクイン
主人公・当麻鉄彦を演じる堤真一が、まずこの作品に魅かれたのは、医療システムの問題を医師の視点からとらえた内容にあった。そんな本格的医療ドラマにのぞみ、彼はクランクイン前、生体肝移植や肝切除の手術に実際立ち会い、現役医師のための術例解説のDVDに目を通すなどして、念入りな準備を進めた。7月5日、クランクイン。現場には、約7 キロの減量を果たした堤の凛々しい姿があった。当初、彼や周囲の人たちが考えていた当麻の人物像は、天才的なヒーロー外科医のイメージだった。だが、撮影を進めるうち、その考えは変化していく。芝居を通じてそこに見えてきたのは、患者やその家族の想いを受け止め、目の前の患者をまず救わなければならないと考える、当麻の人間としての魅力。堤と当麻の姿が、現場でぴたりと重なり合っていく。
# 3 手術シーン
いよいよ緊迫した手術シーンの撮影がはじまる。日本初の脳死肝移植を手がけ、河野洋平前衆議院議長の生体肝移植を執刀した順天堂大学医学部肝胆膵外科の川崎誠治教授のチームによる医療監修のもと、手術シーンでは徹底したリアリティーが追求された。
通常のドラマ・映画では、手元を見せず表情だけで作り上げることも多いが、臓器までしっかり見せるという監督のこだわりから、細かい画コンテも用意され、術野をとらえるカットでは試行錯誤がくり返される。堤は、血管の縫い方を練習するキットを家に持ち帰り、撮影中も控えのイスに糸を結わえ、空き時間があれば結紮の練習をするなど、準備に余念がない。20年前の手術室を再現したセットは、現在のような白い空間ではなく、グリーンのタイル張り。そこで、グリーンの手術着を着けた医師役、看護師役のキャストたちが、唯一覆われていない目だけを終始光らせている。メスを入れる時の臓器には特殊造型チーム渾身の本物そっくりの臓器が使用され、執刀の様子を生々しく描写。撮影現場に立ち会った順天堂大学の現役医師らは、堤たちの手際のよさを目の当たりにして、「本物の外科医に見間違える! 」と賛辞の声を寄せた。撮影は念入りに、時間をかけて行われる。現場には緊張感があるが、ぴりぴりしたものではなく、どこか余裕のようなものを感じさせる。すべての画コンテが、撮影を終えた印に赤く塗りつぶされ、長かった手術シーンの撮影が遂に終わった。
# 4 クランクアップ
成島監督の演出法は、まずみっちりと段取りを行い、さらにテストを繰り返してから、本番の撮影に入るという入念なもの。その妥協のないスタイルは、撮影初日から一貫して変わらない。クランクアップを目前にしてもなお、「タイミングが合うまでやりましょう」という監督の声が、撮影所に静かに響く。かと言って、俳優陣に圧迫感を与えるものではなく、キャストとのやりとりを交えながら、きわめて丁寧にひとつのカット、ひとつのシーンを練り上げていく。俳優たちにはその役柄のバックボーンもきちんと説明し、時にはモニター前からカメラの真横に移動し、芝居をその目でつぶさにチェックする。そうやって、監督と俳優たちとの間に次第に信頼関係が結ばれていくのが、現場の空気を通して感じられる。密度の濃い現場だ。8 月1 9 日、『孤高のメス』は無事クランクアップを迎えた。
余貴美子,生瀬勝久,柄本明
原作/大鐘稔彦『孤高のメス』幻冬舎文庫 脚本/加藤正人 監督/成島出
製作プロダクション/東映東京撮影所
製作/「孤高のメス」製作委員会(東映,テレビ朝日,木下工務店,アミューズソフトエンタテインメント,
東映ビデオ,読売新聞,幻冬舎,博報堂DYメディアパートナーズ,朝日放送,メ~テレ,東映チャンネル,
北海道テレビ放送,九州朝日放送) 配給/東映
(c)2010「孤高のメス」製作委員会
http://www.kokouno-mes.com/
2010年6月5日(土)、全国ロードショー
- 映画原作
- (著) 大鐘 稔彦
- 発売日: 2007-02
- おすすめ度:
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- 監督: 成島出
- 出演: 大沢たかお, 竹内結子, 玉木宏, 吉田栄作, 藤竜也
- 発売日:2008-06-04
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