
ポール・ダノ初監督作品
キャリー・マリガン × ジェイク・ギレンホール
ワイルドライフ

2019年7月5日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、
新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
父の失業。母の浮気。別離、そして新たな道――。
壊れゆく家族の姿を 14 歳の息子の心情を通して描く、
切なくも優しい物語。
1960 年代、カナダとの国境にほど近いモンタナ州の田舎町。14 歳のジョーは、ゴルフ場で働く父ジェリーと、家庭を守る母ジャネットの1人息子だ。新天地での生活がようやく軌道に乗り、睦まじい夫婦の姿を息子が安堵の面持ちで眺めていたのもつかの間、ジェリーが職場から解雇されてしまう。さらに、ジェリーは命の危険も顧みず、山火事を食い止める出稼ぎ仕事に旅立ってゆく。残されたジャネットとジョーは働くことを余儀なくされ、母はスイミングプール、息子は写真館での職を見つけるが、生活が安定するはずもない。やがてジョーは、優しかった母が不安と孤独にさいなまれ、生きるためにもがく姿を目の当たりにすることになる。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『プリズナーズ』『スイス・アーミーマン』など、独特のナイーヴな演技で、ポール・トーマス・アンダーソン、ドゥニ・ヴィルヌーヴら鬼才とのコラボレーションを重ねてきた演技派スター、ポール・ダノ。そんなカリスマ俳優が満を持して鮮烈な監督デビューを飾った。『ルビー・スパークス』で共演したパートナー、ゾーイ・カザンと共同で脚本・製作も担当し、サンダンス映画祭やカンヌ映画祭で絶賛を浴びた。
「いつの日か映画を作る時は、きっと、家族についての映画を撮るだろうと思っていた」というダノが、原作として選んだのはピューリッァー賞作家リチャード・フォードが1990年に発表した「WILDLIFE」。フォードの小説は、寂獏とした読後感で世界中の読者を魅了しており、「モントリオールの恋人」(村上春樹訳)や「ロック・スプリングス」(青山南訳)などの短編も日本で紹介されている。



