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マイ・ブラザー

http://my-brother.gaga.ne.jp/

  • 力強く、そして心を掴んで離さない……!
    監督ジム・シェリダンは生涯の記憶に残こる映画経験を与えてくれた!

    〈ピーター・ハモンド/ボックスオフィス・マガジン〉
  • 2009年、No.1の映画!〈デビット・モス/WJW‐TV クリーブランド〉
  • トビー・マグワイア、ナタリー・ポートマン、そしてジェイク・ギレンホールによる至高の競演! 恐ろしいほどパワフルな演技は観る者の心を激しく揺さぶる。
    〈ケビン・ステインクロス/KTVI-TV セント・ルイス〉
  • 激しく魅惑的! 未体験の演技を見せてくれた!〈マイケル・フィリップ/シカゴトリビューン〉

6月4日(金)より、TOHOシネマズみゆき座他全国ロードショー

INTRODUCTION

衝撃のエンディングに試される、「生きること」、「愛すること」の意味――。
トビー・マグワイア×ジェイク・ギレンホール×ナタリー・ポートマン
人間ドラマの巨匠が紡ぐ、人間の本能を揺さぶる愛の傑作。

『マイ・ブラザー』死んだはずの兄が、別人になって帰ってきた。彼に何があったのか――?
兄のサムは、いつも輝いていた。アメフトのスター選手だった学生時代に美しいグレースと出会い、結婚。今や、2人の娘をもうけ、幸せな家庭を築く米軍大尉だ。
弟のトミーは、いつも影を歩いていた。酒に酔っては問題を起こし、定職につかず、果ては銀行強盗で服役。家族からも見放されているが、そんなトミーと唯一腹を割って話ができるのが、兄のサムだった。
トミーが出所したのと入れ替わりに、サムは戦地へと旅立っていった。そして届いた兄の訃報――。家族が哀しみに暮れる中、徐々にトミーが家族を支え始め、トミーとグレースは少しずつ、しかし確実に惹かれ合っていく。
そんなある日、死んだはずのサムが生還する。驚くほど別人になって…。彼は空白の時間について一切語らず、ただ妻と弟の関係を疑った。兄に何があったのか?そして娘の誕生日の夜、サム、トミー、グレースの3人の想いは絡み合い、遂に事件が起こる――。
希望を見失いそうな今の時代、誰もがそれぞれの戦場で生きている。大切な人が傷を負った時、どうすれば助けることが出来るのか?弟と妻が見出した答えが、観る者の心を深く強く揺さぶり続ける。救いにもなれば、凶器にもなる愛の力を描き切った、衝撃の感動作が誕生した。

ハリウッドを代表する豪華キャストが贈る、魂を震わす至上の名演。

『マイ・ブラザー』2兄のサムに扮するのは、『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイア。身も心も変わり果てた男という難しい役どころを演じるために9キロの減量に成功し、一瞬たりとも緊張の途切れることのない迫真の演技を披露、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。弟のトミーには、『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞にノミネートされたジェイク・ギレンホール。アウトサイダーの孤独な心に隠された純真さと、複雑な家庭環境で共に育った兄への想いを繊細に演じている。サムの妻グレースには、『クローサー』でアカデミー賞にノミネートされたナタリー・ポートマン。愛とは何かを体現する重要な役割を見事に果たした。兄弟の父親役には名優サム・シェパードが、軍人仲間の妻キャシーには『17歳の肖像』で本年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたキャリー・マリガンが扮し、物語に深みを添えている。主題歌はU2が担当、ボノが切々と歌い上げる主題歌「Winter」は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。
監督は人間ドラマの秀作を撮り続ける巨匠、『マイ・レフトフット』のジム・シェリダン。スザンネ・ビア監督の『ある愛の風景』(04)をリメイクし、男女の愛の物語を、愛によって人が救えるかを問う物語に深化させ、新しい作品として完成させた。
2010年、今こそ愛について考える時。慟哭のエンディングの先に見える、美しい希望をあなたに――。

Story

死んだはずの兄が帰ってきた。娘たちも脅えるほど別人になって──。

『マイ・ブラザー』3兄は、最愛の妻と弟の関係を疑った。
深い絆で結ばれた兄弟に、いったい何があったのか。

兄の出発、弟の帰宅

サム(トビー・マグワイア)とトミー(ジェイク・ギレンホール)は2人きりの兄弟だが、何から何まで正反対だった。兄のサムは、理想的な人生を送ってきた。学生時代はアメフトのスター選手、チアリーダーだったグレース(ナタリー・ポートマン)と結婚し、2人の娘に恵まれる。米軍大尉として功績を残し、人望も厚い。一方、弟のトミーは荒れた人生を送ってきた。定職にもつかず、挙句の果てに銀行強盗で服役する。今日は、そんなトミーの出所日だ。サムは数日後に戦地への出発を控えていたが、車で弟を迎えに行く。

兄の訃報、家族の悲嘆

出所したトミーの居場所は、どこにもなかった。元海兵隊の父(サム・シェパード)は厄介者の次男に辛らつな言葉を投げつけ、グレースと娘たちも彼への嫌悪を隠そうとしない。トミーが唯一心を開くのは、母親を亡くし、寂しい子供時代を共に支え合った兄のサムだけだった。
しかし、サムが戦地に旅立って間もなく、訃報が家族の元に届く。サムの一隊が、アフガニスタンで撃墜されたのだ。誰もが悲しみに暮れる葬儀の日、父親はトミーに冷たく言い放つ。「兄さんは英雄だった。お前が死んだら、誰か悲しむのか──?」

弟の改心、娘たちの笑顔

『マイ・ブラザー』4現実から逃げるかのように酒に溺れるトミー。しかし彼は次第に、兄が何よりも大切にしていたグレースと娘たちを、自分が支えなくてはと思い始める。トミーが考えたのは、以前からグレースが使いづらいと嘆いていたキッチンのリフォームだ。友達を集め、自分たちの手で勝手に作業を始めるトミー。彼らと共にリフォームを進めるうちに、娘たちは徐々に笑顔を取り戻し、最初は迷惑そうだったグレースの気持ちも救われていく。父も息子の努力を認め、家族は少しずつ、サムのいなくなった傷跡を癒し始めていた。
グレースの誕生日にキッチンを完成させてからも、トミーは手直しを口実にグレースらを訪ねる。そしてある夜、「君はイヤな女だった」「飲んでケンカするあなたが大嫌いだった」と、初めて本音で語り合ったトミーとグレースは、どちらからともなく唇を重ねる。

兄の帰還、家族の困惑

罪悪感を覚えながらも、互いに惹かれていくトミーとグレース。しかし、まるでそれを阻止するかのように、ある一報が届く。サムが生きていたのだ。
グレースと娘たち、父、そしてトミーは、空港に降り立つサムの痩せ細った姿に驚きながらも、再会を祝う。しかしサムは、もはや以前のサムではなかった。数ヶ月間、どこで何をしていたか決して語ろうとせず、突然わけもなく激怒しては、娘たちを脅えさせる。そしてサムは、執拗にトミーとグレースの仲を疑い始めた──。

兄の秘密、妻と弟の答え

そして、事件は娘の誕生日の夜に起きた。いったいサムに、何があったのか?
すべてが明かされる時、愛の力は、サムを救うことができるのか──?

6月4日(金)より、TOHOシネマズみゆき座他全国ロードショー

Production Note

デンマーク映画から、アメリカの“今”へ。

『マイ・ブラザー』5アイスランドとデンマーク、そしてカリフォルニアで活躍するプロデューサーのシガージョン・サイヴァッツォンは、スザンネ・ビア監督のデンマーク映画『ある愛の風景』(04)と、『帰郷』(78)、『ディア・ハンター』(78)などのベトナム戦争直後のアメリカ映画に共通点を感じ、深い感銘を受けた。どの作品も、舞台は戦場ではなく、国に残された者を描いた映画だ。アメリカ版『ある愛の風景』を製作しようと決めたサイヴァッツォンは、こう語る。「これは家族の物語だ。人を殺すことについてではなく、戦争が生きている人間の心にどんな影響を与えるかを描きたかったんだ。」
一方、ロサンゼルスでも、プロデューサーのマイケル・デ・ルカが『ある愛の風景』に注目していた。デ・ルカは、性格の全く異なる兄弟が体験する正反対の経験について描くこの作品に惹きつけられたと語る。「この作品は二つの問題を問いかけている。人生において何が人間を形成するのか、そして何が人間を壊すのか。そのダイナミックな展開を、アメリカを舞台にして表現したいと思った。」
こうして、一つのデンマーク作品から、アメリカの“今”を描きたいと考えたサイヴァッツォンとデ・ルカの二人の熱い想いによって『ある愛の風景』のアメリカでの再映画化が遂に実現した。
彼らは、脚本家デヴィッド・ベニオフに、アメリカを舞台とした物語への翻案を依頼する。ベニオフは、ベトナム戦争に従軍した退役海兵隊員の息子であるサムとその弟トミーの話を創作することによって、リアルな今のアメリカの家族像を生み出し、この作品に新たな息を吹き込んだ。

人間ドラマの巨匠と、その想いに惹きつけられた一流キャストたち。

脚本を手に、監督やキャストにアプローチをし始めたプロデューサー陣は、ジム・シェリダンが監督を切望していると聞き成功を確信する。シェリダンの過去の作品は、本作の重要な核である“複雑な家族関係”というテーマを素晴らしい手法で表現しているからだ。『マイ・レフトフット』(89)で労働者階級の家族を描いたシェリダンは、アメリカの小さな町を舞台とするこの作品に共通点を見出したと語る。「ブルーカラーのケイヒル家は、戦争で引き裂かれる。この映画は、その家族の癒しがテーマだ。」リアリティーに溢れる人間ドラマをシェリダンと共に作りあげるというこの魅力的なプロジェクトは、一流のキャストたちを続々と惹きつける。まずジェイク・ギレンホールが、厄介者の弟トミー役を引き受けた。ギレンホールは言う。「僕はジムと仕事をしたかった。しかも今までと少し違う役で彼の映画に出たかったんだ。トミーは兄サムの影として育ち、愛されていないと感じている。彼は怒りを抱え、心を閉ざしていた。だけど辛い経験を経て、彼の眠っていた純真な心が目覚めるんだ。」
『マイ・ブラザー』6トビー・マグワイアは脚本を読んで、サムに興味を持った。「家族関係に事情を抱えていたサムは、軍隊に所属することに安心感さえ抱いていたと思う。サムとトミーは幼い頃に母親を亡くし、父親もベトナム戦争から帰還して以来、心の傷を抱えている。だから、サムは母の死後、弟の面倒を見続け、自らをトミーの親代わりのように思っていたのだろう。」
ナタリー・ポートマンは、サムの妻グレース役を演じる。グレースとサムは高校時代からの恋人で、彼女は軍人の妻の鑑(ルビ:かがみ)だ。夫を支え、不平を言わず、ユーモアにあふれている。ポートマンは言う。「母であり妻である役を演じることに興味を持ったわ。」ポートマンは実際にアメリカ軍の基地を訪ね、軍人の妻に求められる責任について理解を深めようとした。「長い間、夫と離れているのは大変だわ。夫が帰宅した時は、戦地で彼らが経験したことと向き合わなければならないの。」
サム・シェパードは、兄弟の厳格な父ハンクを演じる。ハンクは寡黙で、退役後は普通の生活への適応に苦労した。シェパードの父親が実際に空軍に勤務していたこともあり、彼は軍隊の生活に内在する矛盾について大いに思うところがあった。シェパードは言う。「軍人はとても勇気があり、倫理観も強い。だが同時に、武器や駒として人間性を剥奪されるという別の面もあるんだ。」

至高の演技が生まれた瞬間

撮影は、俳優たちが登場人物に感情移入しやすいように、できるだけ時系列に沿って行われた。舞台俳優、劇作家、監督の経歴を持つシェリダンは、キャストと意思疎通を図りながら撮影を進めた。ポートマンは振り返る。「ジムは登場人物のキャラクターをとても深く描写したわ。まるですべての登場人物を演じているようだった。彼がそれぞれの役柄に入り込んでいたことは、役者の演技力を引き出しただけでなく、映画の描き方という面でも重要だったと思う。」
シェリダンは、トップスターたちがそれぞれの役に自分なりのテクニックを取り入れたことが、彼が意図していた以上に作品全体の調和を生んだと語る。「ジェイクは自由に各場面の真実を表現しようとする。ナタリーは自分のやりたいことが明確だ。『マイ・ブラザー』7トビーは落ち着いた演技を好むが、同時にそれを失うこともできる。彼らのプロフェッショナルな演技力と個性が、今回の役柄に非常に良い結果をもたらした。」
ギレンホールは「この映画は家族がテーマだ。」と語る。「人生を揺るがすような問題に直面した時、向き合える人間は、共に育った人間だけ、つまり苦楽を共にした家族だけだ。サムとトミーは全く正反対だが、だからこそ同じなんだ。結局サムの人生を救えるのは、トミーだけだ。」

今、この時代だからこそ。

この映画を今の時代に送り出す理由を、プロデューサーのライアン・カヴァナーは次のように語る。「この映画は、人間が酷いダメージを受け、理解を超えるような行動を強いられた時、その人自身や周囲の人々に何が起きるかを描いている。サムは帰国後、怒りと被害妄想を抱えた暗い世捨て人になってしまう。彼は家族にさえ秘密を打ち明けようとしない。その中でトミーが、責任感に溢れ落ち着きのある弟として、兄の代役を果たすようになる。」
サムは仕事でも結婚でも成功し、ケイヒル家の星としての役割を全うしていた。しかし、戦場で彼は運命をコントロールできなくなってしまう。事態が進むにつれ、生き延びなければならないという責任感が、彼のモラルと精神を苦しみの淵へと追いやる。彼の人生、思想や理想は砕け散る。そして彼の大切なものも、築き上げたものも打ち砕かれる。すべてが揺さぶられるのだ。 シェリダンは、こう語る。「サムには選択肢が二つある。妻や家族に象徴される心の拠り所を取り戻すか、それとも自分の行為によって永遠に心を閉ざしてしまうかだ。」ストレスに満ちた現代社会に生きる私たちは、いつサムと同じような選択を迫られてもおかしくない。これは、遠い国の知らない戦争の物語ではない。私たち自身の“今”の物語なのだ。

C R E D I T

<キャスト>
トビー・マグワイア:サム・ケイヒル ジェイク・ギレンホール:トミー・ケイヒル ナタリー・ポートマン:グレース・ケイヒル
サム・シェパード:ハンク・ケイヒル メア・ウィニンガム:エルシー・ケイヒル ベイリー・マディソン:イザベル・ケイヒル
テイラー・ギア:マギー・ケイヒル パトリック・フリューガー:ジョー・ウィリス クリフトン・コリンズ・Jr.:カヴァゾス少佐
キャリー・マリガン:キャシー・ウィリス

<スタッフ>
監督:ジム・シェリダン 脚本:デヴィッド・ベニオフ
製作:ライアン・カヴァナー,シガージョン・サイヴァッツォン,マイケル・デ・ルカ
製作総指揮:タッカー・トゥーリー 共同制作:ジェレマイア・サミュエルズ 撮影監督:フレデリック・エルムズ
美術:トニー・ファニング 編集:ジェイ・キャシディ 音楽:トーマス・ニューマン 主題歌:“Winter” U2
衣装:デュリンダ・ウッド キャスティング:アヴィ・カウフマン

原題:Brothers/2009/アメリカ/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル・ドルビーSR/105分
配給:ギャガ powered by ヒューマックスシネマ
(C)2009 Brothers Productions, LLC All Rights Reserved
公式サイト:http://my-brother.gaga.ne.jp/

6月4日(金)より、TOHOシネマズみゆき座他全国ロードショー

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2010/04/28/23:39 | トラックバック (0)
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