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そこには、今でも幸せな家族が暮らしているはずだった。

ドリームハウス

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2012年11月23日(金・祝)、池袋シネマサンシャイン他全国ロードショー

INTRODUCTION

理想の家に潜む驚くべき真実とは?
巧妙に仕掛けられた罠のような展開。心に突き刺さる結末
恐怖と切なさが同居する、新ジャンル<ヒューマンサイコスリラー>

『ドリームハウス』念願のマイホームを手に入れ、新しい生活に心を躍らせる一家に、まさかの出来事が襲いかかる! 『ドリームハウス』は、先の読めない展開、そして観ている者の予想のはるか先をいく物語と想定外のラストが待ち受ける、緊迫感あふれるサスペンス・スリラー。そこに唯一無二のオリジナリティとドラマ性を加えているのが、3度のアカデミー賞℗監督賞ノミネートを誇るジム・シェリダンの才能だ。リアルで崇高な作品作りで定評のあるシェリダン監督らしく、スリルや謎解きにばかり集中するのではなく、登場人物たちの繊細な心理や感情を丁寧にくみとり、「家族愛」という普遍的なテーマを強調することで、物語に一層の深みを加えることに成功している。恐怖と切なさが同居する、新ジャンル<ヒューマンサイコスリラー>が誕生した。まさかのラストまで一瞬たりとも目が離せない!

家族を守るために、突き止めた真相のはずだった──
衝撃の真実にたどり着いた後、「涙」という裏切りが待っている

購入したばかりのマイホームで小説を書きながら、美しい妻と二人の娘たちとともに人生を過ごすことを決意したウィル・エイテンテン。しかし、会社を辞め、平穏で幸せな生活を築いていこうとした矢先、一家に不幸が訪れる。娘が幽霊らしきものを見たとおびえたり、謎の男が自宅を覗きこんでいたり、自宅の地下に侵入した少年少女たちが怪しげなミサを行っていたり……。違和感をおぼえる奇怪な出来事が相次ぐのだった。そしてその原因は、5年前に起きた殺人事件にあることが判明。『ドリームハウス』場面1なんと、かつてこの家では、母子三人が虐殺、父親は重症という凄惨な事件が起きていたのだ。しかも、犯人の容疑をかけられたのは殺された家族の父親で、事件後精神を病み、逮捕に至っていないのだという。家族を守るために地元警察に相談するも、まったく相手にされないウィルは、独自に事件の捜査を開始。5年前の事件の真相を知る隣人のアンに協力を求め、なんとか謎に包まれたパズルのピースを埋めようとする。しかし、パズルのピースがひとつずつ埋まっていく度に、自身の哀しみが増えていくのだった――。

ダニエル・クレイグ×ナオミ・ワッツ×レイチェル・ワイズ。
実力派俳優たちが繰り広げる、アカデミー級の演技バトルに注目!

マイホームと家族を守るため、一家を苦しめる問題に立ち向かう家族思いの主人公のウィル・エイテンテンを演じるのは、公開を控える最新作『007 スカイフォール』(12)を含む『007』シリーズや、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)でその実力を不動のものとしているダニエル・クレイグ。妻子を強さと愛情で包み込む頼れる父親の顔から、予想のつかない出来事に困惑し葛藤する姿まで、さまざまな表情を披露してくれる。そのウィル・エイテンテンの美しき妻リビーを演じるのは、『ナイロビの蜂』(05)でアカデミー賞℗助演女優賞を受賞し、実生活でもダニエル・クレイグの妻である演技派女優レイチェル・ワイズ。今作の共演をきっかけに結婚へと至った二人の、リアルな夫婦のケミストリーも見所のひとつとなっている。また、『21グラム』(03)でアカデミー賞℗主演女優賞にノミネート経験を持つナオミ・ワッツが、奇怪な出来事の全貌を知る隣人役に挑戦。表情や動きひとつで感情を伝えることのできる、ハリウッドきっての実力派俳優たちによる渾身の演技が、ラストまで途絶えることのない緊張感を紡ぎだす。

Production Note

アカデミー賞℗監督を引きつけた絶対的脚本

『ドリームハウス』場面2ジム・シェリダンは、『マイ・レフトフット』(89)、『父の祈りを』(93)でアカデミー賞℗監督賞と脚本賞に、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(02)ではアカデミー賞℗脚本賞にノミネートされるという輝かしい実績を誇り、人間描写の妙と骨太な作風でいくつもの感動作を生み出してきた監督だ。今作は、そのシェリダン監督の四半世紀にわたるキャリアの中で、初めて手がけるサイコスリラーである。一体なぜ、監督は今作で新たなるジャンルに挑戦したのか? その理由は、読み手に常に物語の先を推測させ続ける、緊張感あふれる絶対的な脚本にあった。「誰が殺人を犯したのかが分からなくなるような、人を引きつけるアイデアがとても気に入ったんだ」。そして、その脚本をベースにしながらも、「僕は映像でスリラーを表現することにはそれほど興味が湧かなかった。それよりも、主人公の男の中心にある感情の変化を据えたいと思った」と語るように、シェリダン監督は登場人物の心の描写に重きを置き、その内面をしっかりと表現することで完全なるオリジナリティを演出することに成功している。そして、キャリア初となったサイコスリラーとその見所については次のように語っている。「さまざまなひねりを効かせた展開をふくむ物語に期待してほしい。そのすべてが最後に解き明かされるから」。

監督への信頼が生んだ見事なキャスティング

『ドリームハウス』場面3家族を守るために立ち上がる主人公ウィル・エイテンテンを演じるダニエル・クレイグは、もともとシェリダン監督のドラマティックな作品の大ファンだった。そのため、監督と仕事ができるチャンスが到来すると、クレイグはすぐさま出演をOKした。シェリダン監督なら間違いないという、心からの信頼がそうさせたのだ。そのダニエルについて監督は、「彼は女性が自分を守ってくれそうだと感じるようなタイプの男だ。しっかりとした男に見えるし、実際にその通りでもある。仕事相手としても素晴らしい男なんだ」と賞嘆する。ダニエル・クレイグの妻リビーを演じるアカデミー賞℗女優のレイチェル・ワイズもまた、才能あふれる監督と共演者たちに引きつけられて本作の参加を決めた一人である。そして、シェリダン監督も「映画を作りながら、彼女の役はどんどん大きくなっていった。台本には描かれていなかったが、僕のほうで彼女のシーンを付け加え、彼女はその場で状況に応じて素晴らしいアドリブで台詞を言ってくれたんだ」と、ワイズの才能を高く評価している。この夫婦の隣人アン・パターソンには、監督たっての希望でアカデミー賞℗ノミネート経験を持つナオミ・ワッツが抜擢された。シェリダン監督は「ナオミは特に目の演技が素晴らしい。いつも的確で、常に彼女が何を考えているのかを読みとることができるから」と、今作で物語のカギを握る役に必要とされた、目で物語を語る力がナオミに備わっていることを強調。一方のナオミは、友人のダニエル・クレイグやレイチェル・ワイズ、そして尊敬するシェリダン監督と仕事ができるチャンスを素直に喜び、また「ヒッチコック映画のキャラクターを彷彿とさせる」アンという役柄に多大なる興味を抱いて出演を快諾。こうして、ジム・シェリダンのもとに、ハリウッド映画界きっての演技派俳優たちがそろうこととなった。

リアリティを追求したこだわりのセット

『ドリームハウス』場面4物語のもうひとつの主人公は「家」。タイトルにもなっている「ドリームハウス=夢のような幸せな家」であり、かつて残虐な殺人事件が起きた「秘密が隠された家」である。シェリダン監督は、このふたつの顔を持つ「家」を表現するのに、視覚的にかなりのこだわりをみせた。というのも、映画ではよほどのインパクトがない限り、観客は背景の変化に気づかず、スクリーンに映し出されている家が幸せな場所なのか否かの区別がつかないからだ。そこで、監督はシーンによってわざと家を老朽化させたり、観客の視覚に訴えるさまざまな仕かけ考えた。そして、それらを美術のキャロル・スピアが形にし、撮影監督のキャレブ・デシャネルが映像に映し出したのだ。このセットに関してスピアは、「夫婦が幸せな生活を築こうとしているシーンでは、居心地がよく家庭的な家に見えるように、そうでない部分では大げさに古さなどを表現するようにして、変化を見せるようにした」という。一方のデシャネルは、「映像ではあえて照明や雰囲気を変えるというシンプルな手法で違いを表現した。派手な視覚効果であからさまに変化を見せるようなことはしていない。なぜなら、観客がごまかされていると感じることなく、共感できる現実性を創ることがなによりも大事だったから」と語る。彼らのこの言葉からも、映像の変化を強く意識しながらも、常にリアリティを追求した視覚作りが行われていたことが分かるだろう。

物語のカギを握る二人の少女たちの演技

『ドリームハウス』場面5本作の最年少キャストであり、物語にリアリティを与えているのが、ウィルとリビー夫婦の娘役を演じているテイラー・ギアとクレア・アスティン・ギアだ。劇中トリッシュとディディ役を演じている二人だが、物語の役柄と同様、実生活でも姉妹である。どこか見覚えのある二人だと感じる人も多いと思うが、それもそのはず。実はこの姉妹は世界的大ヒットを記録した『インセプション』(10)にも出演しているのだ。しかし、シェリダン監督が姉のテイラー・ギアと出会ったのはそれより4年前の06年のこと。『マイ・ブラザー』で当時5歳のテイラーと仕事をしていた監督は、撮影現場で妹のクレアとも出会い、それが縁で姉妹の本作への出演が決まったのだ。恐怖をリアルに表現する彼女たちの演技に対して、「彼女たちとゲームをする必要はない。リアルかそうでないかのただそれだけ。100%かゼロか。その中間はないんだ」と語るがシェリダン監督の言葉に、ダニエル・クレイグはこうつけ加える。「シェリダン監督はいつも自然で、いちばんリアルな子どもをみつけようとする。彼は子どもたちに演技を要求しないんだ。ただ、できるだけリアルに行動させようとする。その点において、彼女たちは素晴らしかったよ」。では、姉妹にとって大人たちはどう映っていたのか? 撮影中クレアが一番印象に残っているのは、ダニエル・クレイグがテイク合間に歌を歌ってくれたことだという。そんなダニエルのスクリーン外のパフォーマンスの評価は? 「とっても上手だった!」」だそうだ。

C R E D I T

出演:ダニエル・クレイグ,ナオミ・ワッツ,レイチェル・ワイズ,イライアス・コティーズ,マートン・ソーカス,
テイラー・ギア,クレア・アスティン・ギア,レイチェル・フォックス,ジェーン・アレクサンダー,サラ・ガドン,グレゴリー・スミス
監督:ジム・シェリダン『マイ・ブラザー』『マイ・レフトフット』
製作:ジェームズ・G・ロビンソン 脚本:デビッド・ルーカ『The Ring 3D』 ※『ザ・リング』ハリウッド版
製作:デビッド・ロビンソン,ダニエル・ボブカー,アーレン・クルーガー 製作総指揮:リック・ニキタ,マイク・ドレイク
撮影:キャレブ・デシャネル プロダクション・デザイナー:キャロル・スピア 衣装デザイン:デルフィーヌ・ホワイト
編集:グレン・スキャントルベリー,バーバラ・タリヴァー 音楽:ジョン・デブニー 音楽監修:デイヴ・ジョーダン
2011年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/1時間32分/原題:DREAM HOUSE
配給:ショウゲート 協力:ハピネット © 2011MORGAN CREEKALL RIGHTS RESERVED.
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2012/11/12/23:45 | トラックバック (1)
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