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時空を越えて私の唄が聴こえますか?

ドコニモイケナイ

『ドコニモイケナイ』

http://www.dokonimoikenai.com/

渋谷がいちばん危い魅力を発散していた時期の、その闇の中の輝きを探った記録である。
夢と希望と、そして苛烈な人生の問題がここにある。厳しい映画だ。――佐藤忠男(映画評論家)

2012年11月24日(土)、渋谷ユーロスペースにてレイトショー他全国順次公開

INTRODUCTION

何かを求め、渋谷という街に集まる若者たち。
夢を追い、愛を求め、街を彷徨う、
一人のストリートミュージシャンの10年間を追うドキュメンタリー

2001年、この映画の舞台である渋谷は、アジアを代表するファッション、トレンドが溢れる街だった。街には、自分の居場所を求め、たくさんの若者が集まり、混沌とした喧騒で溢れかえっていた。そしてそれは、アメリカ同時多発テロが起こるのと同時期である。「ドコニモイケナイ」は、そんな時代を色濃く反映したドキュメンタリーである。
新聞やテレビで、「統合失調症」のニュースなどを目にすることが稀でなくなった昨今。しかし、まだまだ周囲の偏見や知識の周知が遅れているのが現状である。「ドコニモイケナイ」は、一人の少女が、統合失調症になる前と後、そして9年後を追いかけ、「患者」としてではなく、一人の少女の生き様を描き出した作品である。
夢の挫折、居候生活、幼少期の父親不在、高校時代のうつ病体験。「私はどこに居れば良いのだろう…」と不安の中で揺れ動き続ける主人公。傷つきながらも、たくましく生きる彼女の姿は、現代を生きる私たちに、どう生きるかを問いかける。

『ドコニモイケナイ』場面1 『ドコニモイケナイ』場面2
Story

10年前の渋谷。
「 自分の居場所が確実にあるはずだ 」 と信じてやまない10代や20代前半の若者たちが、何かしらの雄叫びをあげていた。そして、9.11 直後もそれは何もかわらなかった。喧噪とノイズ。ひしめく人、人。そんな中、ひときわ違光を放つ一人のストリートミュージシャンがいた。東京で歌手になることを目指し、故郷、佐賀県からヒッチハイクで出てきた吉村妃里だ。当時20歳、映画学校の実習のテーマを模索中の島田隆一とスタッフたちは、彼女の話を聴くうち、彼女の魅力に虜になる。
それから約半年間、夢中に彼女を追いかけて撮影が続けられた。しかし吉村妃里が突然、統合失調症を発症し緊急入院。そして、強制帰郷という結果に見舞われ、映画の制作が中断してしまう。その後、監督含め制作スタッフは、映画学校を卒業し、記録されたテープは放置されたまま、それぞれの人生を歩み始めた――。
それから9年。
中断したままの過去。
完成されるはずだった一本の映画。
繰り返される未練と諦観。
映画監督になると意気揚々としていた10年前の自分に決着をつけるため、島田隆一は再び吉村妃里に会うことを決意し、彼女の故郷である佐賀へと向かった――。

C R E D I T

監督:島田隆一
渋谷篇撮影:朝妻雅裕/島田隆一/城阪雄一郎 佐賀篇撮影:山内大堂 編集:辻井潔
構成:大澤一生/島田隆一/辻井潔 制作協力:安岡卓治音楽:AMADORI/モリヒデオミ
サウンドデザイン:田邊茂男 製作:JyaJya Films 宣伝:酒井慧 宣伝協力:ノンデライコ配給:JyaJya Films
2011年/日本/デジタル/カラー/4:3/86分/ステレオ/ドキュメンタリー
© JyaJya Films. All Rights Reserved.
http://www.dokonimoikenai.com/

2012年11月24日(土)、渋谷ユーロスペースにてレイトショー他全国順次公開

2012/11/11/20:01 | トラックバック (0)
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