
★第46回ぴあフィルムフェスティバル2024 審査員特別賞受賞!★
第25回TAMA NEW WAVE ある視点部門 入選
これらが全てFantasyだったあの頃。

2025年9月5日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて公開
何も変わらない現実の中で、僕は物語にすがるしかなかった。
「世界中の、まだ表現の世界を知らない子供たちにも感動を届けたい」。
次のステップに進むため留学することを決めた女優の塚田えみは、引越しの準備中に見つけた一冊の脚本から、これまで歩んできた道のりを振り返る。
仲間や友達、恋人と過ごした日々は、もがきながらも夢を諦めず、一歩一歩進んできた美しい日々...のはずだった。
記憶の中に漂う違和感。混じり込む空想、感情。生じ始める矛盾。そしてそれらを見つめる孤独な青年。
夢と現実、映画と人生が交錯する物語の行き着く先は、一体どこなのか。
『これらが全てFantasyだったあの頃。』は、現実と幻想、過去と現在、仲間との日々と—それを映し出す映画—が幾重にも重なり合う。まるで夢を見ているような映像の中に、容赦ない現実の手触りが脈打つ。ぴあフィルムフェスティバル2024〈審査員特別賞〉受賞作であり、審査員の吉田恵輔監督が「1シーンごとにアイデアが詰まっている」と絶賛した。本作を手がけたのは、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023で二冠を果たした映像団体〈世田谷センスマンズ〉所属の林真子監督。美術の濃密さと精緻な演出が自主映画の枠を超えたスケールと実在感を生み出す。複層構造の中に撒き散らされた混沌のうねりが、観る者の記憶に静かに火を灯す。
林真子監督コメント
この作品は、主演の塚田愛実さんの「この先が絶望とわかっていながら希望いっぱいに飛び込みたい」という言葉と、私自身の「夢を抱くことすら許されないのではないか?」という葛藤から生まれました。それでも創作せずにはいられない——そんな衝動を、【役者としての彼女】と【物語を作る者としての私】それぞれの立場から描いています。混沌と多層が交錯するファンタジーの中に、【痛みや苦しみが少しでも和らぐような祈りが届けられたらなと思います。】初の劇場公開作品です。観るたびに異なる表情を見せる映画だと思います。劇場でお待ちしております。
主演・塚田愛実コメント
カラカラと回る音。終わりかけと再生。夢見た世界は夢なのか。現実と空想を知らせる合図。それでも進む、この先が絶望とわかっていても。いつか思い出してほしい、これらが全てFantasyだったあの頃。を
- 映画を目指す者なら絶対に観るべき作品。
映画への初期衝動、葛藤、痛み、喜び、夢が全て詰まっている。
楽しいだけでは語れない映画制作。
それでも価値ある世界。
溢れる情熱とアイデア。若き才能に感動と感謝。――吉田 恵輔(映画監督) - 映画を創る楽しさや喜びや厳しさ、それは時に色んな感情を生み出して、
混沌と、当事者たちを不条理の迷宮に誘い込み、渦を巻き
翻弄して追い詰める。人生の縮図のように。
でもその葛藤の渦巻きは、突き詰めれば、至福の浄化エネルギーに転化できる。
行き場を失った悲しみや後悔や絶望を、希望と喜びの飛翔に変えてしまう魔法の
Fantasyを描いた、とても素敵な作品でした。映画よ、飛べ!
――石井 岳龍(映画監督)

- なんて自由な映画なんだ。 人生彷徨ったっていいじゃない!
他人の目なんてどうだっていい!!
ぼくたちはFREEDOM!!!
――辻 凪子(俳優) - 蓋を開けるたびに、また新たな箱が永遠と存在する。
その中身を想像するほど感性が刺激され
混沌の中で日常と空想の境界を彷徨い、まるで夢をみているようだった。
重なっていく不在届、鳴りつづけるチャイム。個性とセンスの光る表現に溺れる。――寺嶋 夕賀(映画コラムニスト) - 企画には主演俳優の名前があるが、これは何かを目指す者だけの物語じゃない。
人は誰しもどうにもならない苦悩やもどかしさを抱えている。
現実は過去からも未来からも、現在からも迫ってくる。
居場所はどんどん小さくなる。
それでも心のサイズさえ変わらなければ、いつかファンタジーを巻き起こす。 それは見知らぬ誰かにも、自分にも、作品を観たあなたにも──
――髙橋 泉(脚本家/映画監督) - 林さんは、しっかりと周りの才能に挫ける劣等を知ってる。
そこからの眼をフィクションに昇華する執念にも似た力強さが優等が
握れない扉に辿り着けてるのかもしれない。それはとても痛快です!
――廣末 哲万(俳優/映画監督)

- 作品を作る想いと葛藤が独創的な演出と映像とともに
唯一無二の映画を作り上げていた!
なんだか苦しみと狂気の中に熱さと愛にあふれた魅力がありましたよ…!
夢追い人こそ人生の節目に観返したくなる作品。
「世田谷センスマンズ」のセンスが爆発した一本だ!!――あんこ(映画大好き芸人) - 映画制作に興じた彼らの、とびっきり贅沢で二度と味わえない青春時代の絶頂は
1秒24コマの光のシャワーとなって、私たちにも降り注ぐ。
しかし、思い出が脚色されるように、映画もまた平気で嘘をつく──。
曖昧な記憶の記録に成功した、林真子監督の劇場デビュー作は
映画の愉しみにあふれている!――長井 龍(映画プロデューサー) - 苦悩する自主映画の制作者の現実と虚構が
作品の現実と虚構と混ざり合い、そして徐々に“黒い感情”が共鳴する...
物語を描き切るための作家の苦悩を恐ろしいほど切実に活写...
――末廣 末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー) - 創作者の視点と、俳優の視点、そして俳優が演じるキャラクターの視点による3重らせん構造が、時間も超えてメビウスの輪を描いていく様は、すぐに繰り返し見たくなる魅力を持つ。そして根底に流れるのはクリエイトする人々の魂のもがきであり、作品の規模の枠を越えて心に訴える。
――矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)
米良まさひろ,在原貴生,花純あやの,鄭玲美,北林佑基,古川ヒロシ,岩永光祐,Q本かよ,木村新汰,青木成巨,川村瑞樹,
五十嵐諒,山口改,長谷川愛美,山田竜弘,一嶋琉衣 冨田智 湯本充,藤田恭輔,幡乃美帆,堀内友貴,森田はるき,
秋山実里,堀内萌絵子,田草川梓,松本佳樹,アライジン,藤王臣吾,綾部悠,上田茉衣子,りりか,西塚春月,乗定裕
原案・監督:林真子 企画:塚田愛実
監督補佐:松本佳樹 撮影:中村元彦 録音:堀内萌絵子 助監督:北林佑基,堀内友貴
美術:田草川梓,林真子,松本佳樹 衣装:林真子 照明応援:木下湧太 スチール:花村キエ
脚本:北林佑基,林真子 編集:松本佳樹,北林佑基,林真子
整音:堀内萌絵子 音楽:南敬大『all imperfect fantasy』
© 世田谷センスマンズ