RUN!-3films-
2019年11月2日(土)より池袋シネマ・ロサにて上映!
連日舞台挨拶あり
はみだし者たちの 3 つの物語が紡ぐ 疾走オムニバスムービー
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、SKIP シティ国際 D シネマ映画祭、山形国際ムービーフェスティバル、しがショートムービーフェスなど数々の映画祭に招待され、グランプリなど受賞してきた『追憶ダンス』『VANISH』『ACTOR』の 3 本の短編作品を一本の映画としてまとめることで、新時代を切り裂く新たなオムニバス映画の傑作が誕生した。
「追憶ダンス」は「山形国際ムービーフェスティバル 2017」準グランプリと観客賞を受賞するなど数々の映画祭で高い評価を上げてきた話題作。主演は『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』ドラマ『アシガール』の篠田諒と『仮面ライダーW』の木ノ本嶺浩。2 人は本作において「FOX ムービー短編映画祭」審査員特別俳優賞を受賞。新進気鋭な若手俳優の演技に注目が集まる。監督は、『闇金ドッグス』などヒット作を生み出してきた土屋哲彦監督。深夜のコンビニを舞台に、店員と強盗の記憶の掛け違いを巡る、スピード感溢れる展開が観るものを圧倒する。
人に言えない秘密を抱えた男たちが築いた奇妙な関係を通して「喪失」を描いた「VANISH」は「しがショートムービーフェス 2015」でグランプリを受賞し「SKIPシティ国際 D シネマ映画祭 2016」でも話題となった、美しい映像で描かれる壮大な世界観が魅力の SF ドラマ。『残穢【ざんえ】-住んでは行けない部屋-』『予告犯』の松林慎司が主演。監督は、これまで多くの映画やドラマなどの映像作品で助監督をしてきた実力派・畑井雄介。
「追憶ダンス」と同じく土屋監督の「ACTOR」は「杉並ヒーロー映画祭」で観客賞とベストヒーロー賞を W 受賞した他、「ゆうばり国際ファンスティック映画祭 2016」や「アヴァンカ国際映画 2018」など多くの映画祭に招待され、『忍びの国』NHK大河ドラマ『西郷どん』の黒岩司や、現在大好評ビデオパスにて配信中『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』で主人公・城戸真司を演じている須賀貴匡など演技派が多数出演。夢を捨てられない男が、現実と幻想の境界を疾走する。
すべての作品に『名前』『天然☆生活』など多くの作品で圧倒的な演技を見せる名優・津田寛治が出演。観客はそれぞれの世界に引き込まれること間違いない。
追憶ダンス
コンビニバイト中の鈴木の前に、突然フルフェイスのヘルメットを被った強盗が現れた。そいつは中 2 まで一緒だった同級生の佐藤だという。「いじめた方が忘れても、いじめられた方は忘れないんだよ!」と、ナイフを持って襲ってくるが全く身に覚えがない。そこに警察官が現れ……。記憶の掛け違いを巡る二人の戦いは、予想外の結末に!
出演:篠田諒 木ノ本嶺浩 青木玄徳 山﨑ケイ(相席スタート) 黒岩司 古谷佳也 日下雅貴 津田寛治
監督:土屋哲彦 脚本:池谷雅夫 撮影:髙橋一己 照明:西野哲雄 録音:蓬田智一 美術:山下修持
編集:伊藤瑞樹 スタイリスト:竹内大海 ヘアメイク:川瀬輝美 アクション:根本太樹 効果・MA:西川良
音楽:田口大善 製作:ラ・セッテ 制作協力:エルロイ 協力:パイプライン/ヴィレッジ
企画・プロデューサー:星久美子
VANISH
年間失踪者数 10 万人、その原因はわかっていない――。ある田舎町を走る車。そこにいるのは死体処理が生業のヤクザと、生きていくために人を喰うしか出来ない、「自分」が何者か分からない男。『消す』ことを宿命づけられたふたりは、共存のために一緒にいた。「命」とは?「生きるとは?」スタイリッシュな映像で贈る SF ファンタジー。
出演:松林慎司 山口康智 志村美空 笹原尚季 谷沢龍馬 黒岩司 シャア・ハック 蟹江アサド 津田寛治
監督:畑井雄介 撮影監督:八重樫肇春 録音:久保琢也 特殊メイク:八幡裕美子 ガンエフェクト:早川光
アシスタントプロデューサー:伊藤広 協力:齋藤幸太郎 辻宗一郎 車両協力:中山賢一 持ち道具協力:小澤圭美
キャスティングプロデューサー:星久美子 制作:ラ・セッテ 制作協力:パイプライン 機材協力:ガゼボフィルム
ACTOR
売れない役者の山田はアルバイト先でもバカにされる日々。正直、向いてないのか……と悩みながら振り向くと、そこは撮影現場だった。「やれば出来るじゃない」共演女優に言われ少しだけ自信を取り戻し、憧れの俳優との共演シーンで覚醒。『闇を切り裂け!その光を掴み取れ!』自分を見下してきたヤツらを撃つために!
出演:黒岩司 須賀貴匡 菅野莉央 龍坐 佐野大樹 松林慎司 笠原紳司 川村亮介 佐野和真 髙橋洋 津田寛治
監督・脚本・編集:土屋哲彦 撮影監督:辻健司 録音:蓬田智一 ガファー:山本真吾 スタイリスト:竹内大海
ヘアメイク:野網達弥 MA:森浩一 音効:徳永義明 音楽:鷲見音右衛門文広
エンディング曲:踊ろうマチルダ「Bus to Hell」 字幕:ノーマンイングランド 助監督:畑井雄介
アシスタントP:伊藤広 橋本恵美子 プロデューサー:星久美子 制作プロダクション:エルロイ 制作:ラ・セッテ
- 小路紘史(映画監督)
短編 3 本につめこまれた緻密な構成、大胆なカメラワーク、引き込まれる役者の芝居に心奪われました。
そして、なにより素晴らしいのはそれらの要素の中に人間のハートが置き去りにされてないという事。
コンビニ店員、ヤクザの仕事人、売れない役者、3種3用の主人公たちは今にも画面から飛び出してくるかのごとく、生きています!走っています!!おススメです!!! - 落合賢(映画監督「タイガーマスク」「太秦ライムライト」 )
社会的強者はいつも、弱者を雑巾のように力任せで捻り上げ、財産、信念、希望など様々なものを絞り落とす。ただ、弱者だって立ち上がり心の底から雄叫びをあげる瞬間がある。この短編映画三編はそんな魂の雄叫びを、環境が全く異なる三人の視点から描いた荒々しくも繊細なヒューマンドラマ。土屋監督と畑井監督のエッジの効いた演出は、レトロさと斬新さを兼ね備えていて、アップダウンの激しいジェットコースターのように観客を飽きさせない。何よりの見所は、若手の俳優たちの等身大の芝居で、時に激しく、時に切なく、見ている観客めがけて全身全霊を込めてぶち当たってくる。それぞれの物語は俳優たち自身の魂の叫びそのもので、見終わった後、それが心の中でしばらくこだまし続けるのは、彼らの更なる飛躍に対する期待感に違いない。 - 永山正史(脚本・監督「トータスの旅」「天然☆生活」)
三本の短編集、共通する見所は津田寛治さんの出演です。警官、ヤクザ、俳優と一粒で三度おいしいお得な映画となっています。アーモンドグリコは一粒で二度おいしい、という売り文句なので、グリコを超えているわけです。僕の一押しは『追憶ダンス』の津田さんです。びっくりして二度見するカットがあるのですが、昨今では見る機会の無い、“ザッツ二度見”と言えるお芝居で、これを見るだけでも劇場に足を運ぶ価値があります。
そしてあるアクションで相手役を○○させてしまった伝説のカットまで見られます。その瞬間、津田さんは俳優人生の終焉を悟ったそうです。
津田さんの俳優人生は終わらなかった訳ですが、この短編三本はおそらく偶然、すべて終焉と誕生を同時に描いている映画です。やっぱりダメかもしれないけれど、きっと変わろう。そんな人生の分岐点でもがいて走り出す物語を見て、小さな勇気を貰えるはずです。
- 監督:土屋哲彦
- 出演:白石聖, 西山潤, 森田想, 篠田諒, 吉岡睦雄
- 発売日:2019/05/17
- おすすめ度:
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